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田中利典師の「蔵王供正行/第22~23日 有り難い vs 当たり前」

2024年03月30日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、〈蔵王供正行22~23日目 「有り難い」〉(師のブログ 2015.5.23 付)である。「有り難い」の反対語は「当たり前」。生きていること、生かされていることは、実は「希有なこと、不可思議なこと」。
※写真は吉野山の桜(2022.4.7)。町の開花情報(2024.3.29付)では下千本で「蕾膨らむ」

それを忘れると、傲岸不遜(ごうがんふそん)な「当たり前」になる。うーん、確かにそうだ。当たり前に日々を生きているが、それは実は有り難いことなのだ。これは時々、我が身を振り返って反省しなければ…。では、以下に全文を紹介する。

「有り難い」
蔵王供正行22日目(5月22日)。快晴。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第43座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂
9時、第44座目蔵王権現供養法修法    於脳天堂
10時20分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、本堂法楽・法華経読誦       於本堂
参拝者3名。護摩の前に、東京から、友人S氏が奥様連れでお見舞いに来山。参拝者はミクシィ友だちと、宗務総長にお世話になったKさんの2組。今日もいい天気だった。境内に黒い蛇が出て、大騒ぎとなった。

蔵王供正行23日目(5月23日)。
日程同じ。45座、46座修法
参拝者5名。護摩にあわせて、名張より弟子の慧月くんが来山。東京から大橋さんという大学の先生もおいでになり、地元の信者さんも参拝という賑やかなお参りになった。

****************

「有り難い」
ありがとう、の反対言葉は、あたりまえ。ありがとうは有り難いということで、希有なこと、不可思議なことでもある。生きているのは奇跡であり、息をするのも、朝目が覚めるのも、元気で暮らせるのも、実は希有な毎日を生きている。生かされているともいえる。

そこを忘れると、当たり前のように、生きることになる。なんでもあたりまえ。息ができるのも、3度のおまんまが食べられるのも、朝目が覚めるのも、あたりまえ、っていうことになるわけ。

「おまえ、このところ、あたりまえに生きてたんじゃないの!」と、今日の蔵王さんは、いつも以上に厳しく私をみていてくださったようだった。ここ10年、確かにいそがしくする中で、全部があたりまえのような、そんな我が物顔の私がいたのかもしれない。

昨日も今日も遠来の方々にお見舞いに来て頂く。ほんとうに有り難いことである、ありがたさを改めて、かみしめている。
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