tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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本場の長崎ちゃんぽんを取り寄せ!/長崎市「みろく屋」の冷凍ちゃんぽん

2021年09月21日 | グルメガイド
ちゃんぽんを調べていて、いろんなことが分かってきた。長崎市ご出身で奈良市在住の吉田遊福さんが、こんなことを教えてくれた。「長崎ちゃんぽんと呼べるのは、唐灰汁(とうあく)をかん水にしたちゃんぽん麺を使ったものだけで、麺製造にも許可が必要で現在4社しかありません。一般的な中華麺は1.5mm、ちゃんぽんの麺は2mmが一般的です」。

唐灰汁をかん水に使用することは長崎県内でしか認められていないので、長崎ちゃんぽんは、長崎から麺を取り寄せている店だけが「本場物を提供している」ということになる。


全麺連(全国製麺協同組合連合会)のHP

実は吉田さん、「50年前、両親が長崎から銀座へ進出し大繁盛店として東京では、よくTVでも取材されました」。出店されたのは茶碗蒸しのお店だったそうだが、長崎出身の常連さんからのご要望で、皿うどんなど長崎の卓袱(しっぽく)料理も提供されていたという。麺は長崎の中国人経営の麺屋さんから毎日取り寄せていたそうだ。

そんな吉田さんは「餡をかけただけで、海鮮も肉も蒲鉾も入らないものは、個人的には、ちゃんぽんと認めていません」。吉田さんには、奈良県内でちゃんぽんは決してお召し上がりなきよう、アドバイスさせていただきたい。吉田さんには、こんなサイトも教えていただいた。なお『和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典』(コトバンク)の「ちゃんぽん」によると、



小麦粉で作る、「ちゃんぽん麺」「ちゃんぽん玉」と呼ばれる独特の極太の麺を用いた具だくさんの汁麺。肉・魚介類・野菜など、おおむね10種類ほど、時にはそれ以上の具材をラードで炒め、そこへスープを注ぎ、麺を別にゆでずに直接入れて煮る。長崎の郷土料理だが一般に普及している。

1899(明治32)年に創業した中華料理店「四海樓」の陳平順(ちんへいじゅん)が創案したとされる。一般的にこの語は料理をいうが、生麺を販売する際に表示する品名としても用いられる。「生めん類の表示に関する公正競争規約施行規則」によれば、中華麺は「チャンポン」と表示することができ、実際太い中華麺をそのように表示することもある。



ただし長崎では鹹水(かんすい)ではなく「唐あく」という炭酸ナトリウムを主体とする添加物を用いて独特の食感を持たせた麺を用いることが多く、また上規則によれば、長崎県内で製造され、唐あく水を用いたものでなければ「長崎チャンポン」と表示することはできない。




今まで、いろんなちゃんぽんをいただいてきたが、いちど本場物を取り寄せてみたいものだ。吉田さんにお聞きすると、みろく屋のサイトを教えてくださった。「冷凍ちゃんぽん4食箱入 簡易ギフト箱 3,240 円」が良さそうだったので、これを注文。1週間で届いた。この商品は毎日放送の「せやねん」(2021.8.14放送)で紹介されたそうだ。なお同社のHPには、



冷凍ちゃんぽんは手軽に本場の味!野菜などの具材がたっぷり!
みろくやの冷凍ちゃんぽんは、九州産の野菜を使ってシャキシャキとした食感と素材本来の旨みを引き立てるみろくや「独自の製法」で、本場の味を再現しました。麺は、最高級の小麦粉を使用し、独自のブレンドでコシのある太麺に仕上げました。


あんかけは、ダシの効いたやや甘さを抑えた味付けで素材本来のおいしさを引き立てる工夫をしています。スープは、最後の一滴までおいしい豚骨をベースに魚介の旨みを加えたコクのある風味が絶品です。キャベツや玉ねぎなどの野菜はもちろん、豚肉・イカ・もやし・しいたけ・えびがセットになっているので食べたい時にお鍋やフライパン1つで簡単にお作りいただけます。


麺は、こんなに太い。ここまでの太麺は、食べたことがない

簡単5ステップ!ご自宅で本格長崎ちゃんぽん!
冷凍ちゃんぽん1人前の作り方
①鍋に360cc(カップ2杯弱)の水を入れ沸騰させます。/②凍ったままの具材を袋から取り出し、①の中に入れ解凍し加熱します。/③添付のスープを②の中に入れます。/④凍ったままの麺を③の中に入れ、ほぐしながら解凍し加熱します。/⑤ひと煮たちしたら、火を止め、丼に具が麺の上になるように盛りつけお召し上がりください。


スープと具材と麺を「煮込んで調理する」というところが、長崎ちゃんぽんの真骨頂というわけだ。具材はたっぷりで、麺は太くて具材に負けていない。スープはそんなにこってりではないが、魚介類の味が染み出ている。個性的な具材、麺、スープがそれぞれ自己主張しながらも、丼の中でうまくまとまっているのが長崎ちゃんぽんワールド、という訳だ。

吉田さんのお薦めに従い、白胡椒と一味唐辛子を少しずつ振りかけてみた。おお、グッと味が引き立つ。一味だと私には辛いので、もっぱら白胡椒をかけ、胡椒の香りとのハーモニーを楽しんだ。

今までいただいた中では、難波・中央軒のちゃんぽんが、みろく屋のイメージに最も近い。まあ麺はもっと太いが(以前、こちらの記事で紹介した)。吉田さんのおかげで、長崎ちゃんぽんのイメージを固めることができた。吉田さん、ありがとうございました。皆さんもぜひ、お試しください!
コメント (4)
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