奈良を舞台にした楽しいマンガ本がある。『奈良のお宿の春日さん』という本だ。毎日新聞奈良版(5/8付)にも紹介された。《奈良のお宿の春日さん 静岡のさえきさん、奈良舞台の初マンガ出版》《静岡県焼津市のイラストレーター、さえきまなさん(35)が、奈良を舞台にした初のマンガ「奈良のお宿の春日さん」(実業之日本社)を出版した。知人が経営する「奈良ウガヤゲストハウス」(奈良市奥子守町)をモデルにした宿で、奈良ゆかりのキャラクターたちが出会うという設定。巻末にはさえきさんが取材したガイドマップもあり、歩いて奈良を楽しめる内容になっている》。
《実業之日本社の編集者がウガヤゲストハウスを訪れた際、さえきさんが書いたポスターを見てマンガの出版を提案。さえきさんは昨年6月から、物語のあらすじやキャラクターを考え、取材のため何度も奈良を訪れた。今年に入って仕上げ作業に入り、すべて手書きで完成させた。物語は、子ジカの「春日さん」が主人公で、奈良の町並みが描かれる。さえきさんは「奈良はゆっくりと歩くととても癒やされる場所。奈良の人にもその素晴らしさを改めて感じてもらうきっかけになればうれしい」と話している。A5変形判。104ページ。840円(税込み)。全国の書店で販売中。問い合わせは同社販売本部(03・3535・4441)》。

さえきさんは、中学の修学旅行で天平仏のファンになり、仏像と鹿を求め、何度も奈良に旅された。子鹿キャラの「春日さん」は、春日大社公認のキャラクターだそうだ。
※コンペイトウ書房の立ち読みブログ
http://ameblo.jp/konpeitoshobou/theme-10019624220.html
冊子『かぎろひの大和路』編集人のかぎろひさんも、ブログで詳しく解説されている。《主人公は「春日さん」という子鹿。ウガヤそっくりのゲストハウスを中心に繰り広げられる、ドタバタ、ホノボノ…としたお話。このゲストハウス、普段は「ヘルパーさん」なる「おかん系男子」が切り盛りしているが、オーナーは実は大仏さんという設定》。
http://kagiroi.narasaku.jp/e21515.html
《みろくちゃん、あしゅらちゃんといった仏像キャラクターも登場する奇想天外な展開ながら違和感なくすっと入り込めるのは、大らかな奈良が舞台のせいかも。もちろん、作者のさえきまなさんの手腕によるところ大にはちがいないけれど》。
《『奈良のお宿の春日さん』発行にいたるストーリーも、1編のドラマのようだ。四国88か所の歩き遍路の道中で、いーぴんさんとさえきまなさんは出会う。その後、いーぴんさんはウガヤゲストハウスを始め、さえきまなさんはイラストレーターの才能を開花させる!さえきさんがウガヤのチラシなどを作成していたところ、たまたまここに宿泊した「コンペイトウ書房」(実業之日本社)の編集者さんの目にとまる。という何とも不思議なご縁が結ぶ1冊なのだ》。
《作者の奈良への愛も感じられる。背景の寺社や風物などのスケッチも見逃せない。たとえば、奈良好きにははずせない二月堂からの夕景。巻末に「春日さんのてくてく奈良ガイドマップ」が付く。全て手書きという労作はため息モノ。足でかせいだという情報はもとより、こんなフォントがあってもいいなと思うような文字やイラストも楽しい》。

とにかくドジな「春日さん」が、かわいい。ゲストハウスのマスコット・みろくちゃん、仏像界のアイドル・あしゅらちゃん、ゴージャスなあすかべさん(法華寺の十一面観音がモデル)、説教好きのきちでん爺などのキャラクターも、うまく描き分けられている。向出醤油醸造元、植村牧場、(すでに閉鎖された)大門市場、奈良豆比古(ならづひこ)神社なども登場して、地元民にはとても楽しい。
同書の「おわりに」(春日さんの独白)が泣かせる。《奈良はのんびりしてておおなぁ》《奈良はでかいねぇ…って、お客さんによう言われるんやけど、お寺や神社だけやなくて、住んでる人たちの心も、ゆったりでっかい気がするな。ゆうえんちみたいな楽しさとはちゃうけど、散歩してるだけで、いろんな想像がムクムクわいてくる奈良が、うちは大好きなんや》《この本を読んでくれた、少しでもたくさんの人たちに、奈良へ行ってみたいと思うてもらえたら、うちもうれしな》。
巻末には、ゲストハウスの皆さんが足で稼いだ情報を載せた「春日さんのてくてく奈良ガイドマップ」もついていて、奈良散策に活用できる。またこの本には、吉野産木材の利用に貢献する「吉野3.9(サンキュー)ペーパー」が使用されている(表紙の見返しに「3.9マーク」と「吉野ハート・プロジェクト」のロゴが印刷されている)。
ほのぼのとしたマンガを楽しんでいるうちに心がなごみ、自然と奈良が好きになる。皆さん、ぜひお読み下さい!
《実業之日本社の編集者がウガヤゲストハウスを訪れた際、さえきさんが書いたポスターを見てマンガの出版を提案。さえきさんは昨年6月から、物語のあらすじやキャラクターを考え、取材のため何度も奈良を訪れた。今年に入って仕上げ作業に入り、すべて手書きで完成させた。物語は、子ジカの「春日さん」が主人公で、奈良の町並みが描かれる。さえきさんは「奈良はゆっくりと歩くととても癒やされる場所。奈良の人にもその素晴らしさを改めて感じてもらうきっかけになればうれしい」と話している。A5変形判。104ページ。840円(税込み)。全国の書店で販売中。問い合わせは同社販売本部(03・3535・4441)》。

さえきさんは、中学の修学旅行で天平仏のファンになり、仏像と鹿を求め、何度も奈良に旅された。子鹿キャラの「春日さん」は、春日大社公認のキャラクターだそうだ。
※コンペイトウ書房の立ち読みブログ
http://ameblo.jp/konpeitoshobou/theme-10019624220.html
冊子『かぎろひの大和路』編集人のかぎろひさんも、ブログで詳しく解説されている。《主人公は「春日さん」という子鹿。ウガヤそっくりのゲストハウスを中心に繰り広げられる、ドタバタ、ホノボノ…としたお話。このゲストハウス、普段は「ヘルパーさん」なる「おかん系男子」が切り盛りしているが、オーナーは実は大仏さんという設定》。
http://kagiroi.narasaku.jp/e21515.html
《みろくちゃん、あしゅらちゃんといった仏像キャラクターも登場する奇想天外な展開ながら違和感なくすっと入り込めるのは、大らかな奈良が舞台のせいかも。もちろん、作者のさえきまなさんの手腕によるところ大にはちがいないけれど》。
《『奈良のお宿の春日さん』発行にいたるストーリーも、1編のドラマのようだ。四国88か所の歩き遍路の道中で、いーぴんさんとさえきまなさんは出会う。その後、いーぴんさんはウガヤゲストハウスを始め、さえきまなさんはイラストレーターの才能を開花させる!さえきさんがウガヤのチラシなどを作成していたところ、たまたまここに宿泊した「コンペイトウ書房」(実業之日本社)の編集者さんの目にとまる。という何とも不思議なご縁が結ぶ1冊なのだ》。
《作者の奈良への愛も感じられる。背景の寺社や風物などのスケッチも見逃せない。たとえば、奈良好きにははずせない二月堂からの夕景。巻末に「春日さんのてくてく奈良ガイドマップ」が付く。全て手書きという労作はため息モノ。足でかせいだという情報はもとより、こんなフォントがあってもいいなと思うような文字やイラストも楽しい》。

とにかくドジな「春日さん」が、かわいい。ゲストハウスのマスコット・みろくちゃん、仏像界のアイドル・あしゅらちゃん、ゴージャスなあすかべさん(法華寺の十一面観音がモデル)、説教好きのきちでん爺などのキャラクターも、うまく描き分けられている。向出醤油醸造元、植村牧場、(すでに閉鎖された)大門市場、奈良豆比古(ならづひこ)神社なども登場して、地元民にはとても楽しい。
同書の「おわりに」(春日さんの独白)が泣かせる。《奈良はのんびりしてておおなぁ》《奈良はでかいねぇ…って、お客さんによう言われるんやけど、お寺や神社だけやなくて、住んでる人たちの心も、ゆったりでっかい気がするな。ゆうえんちみたいな楽しさとはちゃうけど、散歩してるだけで、いろんな想像がムクムクわいてくる奈良が、うちは大好きなんや》《この本を読んでくれた、少しでもたくさんの人たちに、奈良へ行ってみたいと思うてもらえたら、うちもうれしな》。
巻末には、ゲストハウスの皆さんが足で稼いだ情報を載せた「春日さんのてくてく奈良ガイドマップ」もついていて、奈良散策に活用できる。またこの本には、吉野産木材の利用に貢献する「吉野3.9(サンキュー)ペーパー」が使用されている(表紙の見返しに「3.9マーク」と「吉野ハート・プロジェクト」のロゴが印刷されている)。
ほのぼのとしたマンガを楽しんでいるうちに心がなごみ、自然と奈良が好きになる。皆さん、ぜひお読み下さい!
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