水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

次世代技術として「藻」から燃料、目指せ「産油国」という。

2013-07-30 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-07-30投稿

 既報脱原発と大幅な省エネ・節電で、再生可能エネルギー100%の安全な未来を!という。で記載しましたように、原子力発電は1000年に一度という大地震・大津波による3.11後の放射能漏洩事故によって全く安全ではないこと。
 早く、再生エネ至上の政策転換によって、エネルギーの自給を目指す量産技術の確立を祈っています。

 既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

話がそれますが、

 一度、破損事故が起きれば、今なお、収束がされ得ない現状から明らかですが、3.11後、2年半、余震というには、永すぎる頻発する震度5クラスの中規模地震に大半の国民は慣れてしまったようですが、・・・。また、いつ何時未曾有の天変地異によって事故が起こるかも知れず、個人的には杞憂しています。

参考関連投稿:
今までの「地震および津波に係る投稿」の整理(その2:環境中の放射線、ガスの影響11-12-27~'12-03-21)
地震および津波に係る記載(その1:[注目]地震は環境放射能と砂鉄が多い地域で発生し易いのか?)(2012-06-17) 

 福島原発の現状をみると、震災の影響なのか?地下水脈に「ひび」でもはいったのか?原因不明のメカニズムで、地下水が原発敷地内に流れ込み、敷地内に溜まっていた高濃度放射能汚染が混入して、地下水脈を介して海に漏洩しているというが、現状いまだに不詳。

 更に、大地震が起こった場合の津波、巨大台風による高波などによっては、当事者の必死の努力にもかかわらず、未だ、収束していない現状から、きわめて先行き危険な状態と想われ、早期対策を期待していましたが、現状、トリチウム除去、問題を含めてなす術もないという。
 既報福島第一原発 汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?で記載しましたが、福島汚染水除去設備ではトリチウムを減らせず、汚染水タンクに残留するトリチウムでこの先どのようなことになるのだろうか?と思っています。

 関連投稿:
【追加・再掲】福島原発の汚染地下水が海へ漏洩という。 今後の天変地異に備えて早期保安対策を!
(2013-07-28)
放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)
(2013-05-19)

 

(google画像検索から引用)

 個人的には、今まで以上に、原発災害の復旧にお金がかかり、予算的にも手一杯で、なかなか再生可能エネへの抜本的な転換は上手くいかないのでは?と想われます。>>詳しくは

加えて、高々、数%再生可能エネによる代替など、まったく不可能な現状。

 再生エネの電気製造コストが高い(現状は補助で辛うじて普及進展していますが、)のがネックですが、資源の枯渇化、円安などになってからでは遅く、国策による進展の必要を説く動機付けが必要か?
関連投稿:
再生可能なエネルギーに係る記載(その20:再生エネの進展の立ち遅れの挽回に係る雑感)
(2013-05-29)

  このような原発に対して、世界各国のエネルギー需給状況、政策はさまざまなようですが、米国はスリーマイル島事故が起こす前から、経済的な問題から、原子力発電が日本ほどは重宝されていない という。

 化石燃料資源に乏しく、四方海に取り囲まれ、緊急時の電力融通にも事欠くわが国。
 原発停止後、円安による資源高騰にともなう火力発電コストの高騰によって、今まで以上に電気製造コストが高くなっている現状。眠っている原発を再稼動して一時?しのぎの貿易収支の改善に傾倒している現状。経済収支復興に余りにも固執し過ぎれば、未来に巨大な「ツケ」を先遅りしていると思わざるを得ません。
 参考関連投稿:
【追加・再掲】各種エネルギー確保の現状 および原発、再生エネの位置づけに係る情報(2013-05-14)

 使用済み燃料など放射性廃棄物の処置には莫大な年月とお金がかかるという。
前述のトリチウムの処置にしてもなし崩してきに規定内の濃度で、海に放出したとしても半世紀以上かかるという。

 (google画像検索から引用)

 話を戻して、

 個人的には、・日本の再生可能なエネルギーの現状に係る記載(その3:比率拡大時の問題点)に記載しました微生物を利用した人工の「メタン」「オイル」「水素」などのバイオマスの量産化技術の発展小規模水力発電更に、昨今の異常気象に伴う土砂災害に係る記載(提案:洪水と渇水対策に中規模水力発電ダム増設を)(2012-07-12)の進展に着目して、期待しています。

バイオマスの量産化技術として、既報再生可能なエネルギーに係る記載(その23:池や沼にすむ藻の仲間ミドリムシからジェット燃料をという。)に引き続いて、藻から燃料を生産して目指せ「産油国」という記載を調べました。 

msn産経ニュース

【目覚めよ日本力 次世代技術】
(6)藻から燃料 高品質…目指せ「産油国」 2013.7.28 18:00
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130728/scn13072818000002-n1.htm(一部割愛しました。)

「 原油価格の高騰や地球温暖化が進む中、石油に代わる再生可能エネルギーとして小さな藻類が脚光を浴びている。藻が作る高品質の油を航空機のジェット燃料などに活用しようと研究開発が進行中だ。大量培養で安価に生産できれば、資源に乏しい日本が「産油国」になれるかもしれない。

 微小藻類には、石油とほぼ同じ成分の油を作り貯蔵するものがある。バイオ燃料の原料となるトウモロコシなどと違い、藻類は食糧需要と競合しない上、面積当たりの生産量が陸上植物に比べ桁違いに多い。国土の狭い日本にとって利点が多く、実用化を視野に入れた動きが加速している。

 筑波大の渡辺信教授らは4月、仙台市の下水処理施設に実験拠点を開設し、生活排水に含まれる栄養分で藻を育て油を抽出・精製する研究を始めた。施設は東日本大震災で被災しており、地域の復興につなげる狙いもある。

 研究には光合成を行う緑藻のボトリオコッカスと、渡辺教授らが沖縄県で発見したコンブの仲間のオーランチオキトリウムという2種類の藻を使う。

 ボトリオコッカスは下水に含まれる窒素などの無機物を肥料にして育てる。細胞外に油を分泌する珍しいタイプの藻で、抽出が容易なのが利点だ。一方、オーランチオキトリウムは油の生産効率が世界トップクラス。光合成をせず、汚泥などに含まれる有機物を与えて培養する。

平成28年度まで実験し、大量生産や効率化の手法を探る。藻から作る燃料の生産コストは現在、1リットル当たり500~1500円程度とガソリンよりもはるかに高いが、渡辺教授は「まず1リットル当たり200~400円程度まで下げたい」と話す。

 光合成を行うミドリムシから油を作る研究も進む。東大発ベンチャーのユーグレナ(東京)は油の生産性が高いミドリムシを発見、JX日鉱日石エネルギーなどと共同でジェット燃料の開発に取り組んでいる。

 藻類から油を作る研究は米国が先行しているが、日本は培養や抽出・精製で高い技術力を持つのが強みだ。経済産業省は42年までの実用化を目指して研究開発を後押しする。

 大量培養の技術革新や生産性の高い新種の発見などで、最大の課題である生産コストを引き下げられれば、産油国への仲間入りも夢ではない。(黒田悠希)」という。


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