水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
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1時間以内で、藻をエネルギー燃料に変えてしまう科学プロセスを開発したという。

2013-12-21 | 食糧・エネルギー・資源の自給関連

'13-12-21投稿

 世の中、エネルギー、資源を求めて、世界各国で熾烈な戦いが続けられる中、生物体を利用して短時間にバイオ燃料が得られる驚くべき研究成果を発表したという。

 

カラパイア 不思議と謎の大冒険

1時間以内で、藻をエネルギー燃料に変えてしまう科学プロセスを開発(米研究)http://karapaia.livedoor.biz/archives/52148997.html
(一部割愛しました。)

「新たなるエネルギーを求めて様々な研究開発が行われているが、今月17日、米エネルギー省のパシフィック・ノースウェスト国立研究所が、生物体を利用するバイオ燃料に関する驚くべき研究成果を発表した。

 今回開発された技術により、藻類を1時間以内で原油に変えてしまうというものだ。

今回開発された技術は、藻類を懸濁液(固体粒子が液体中に分散した状態)のまま、触媒を通しながら約3000psiで350度に加熱して組織や生体高分子を分解し、その後化学処理を加えることで、原油液体を作り出すというものだ。例えると圧力釜のようなもので、その後精製という原油と同様の過程を経て燃料に変換される。原油は研究室ベースで一時間に1.5リットル生産できており、これが商業ベースに乗れば、十分な量の原油を生産できるという。

藻類に含まれる炭素の平均50%(最大70%)は原油のエネルギーとして変換でき、天然ガスに相当する可燃性ガスも得られる。処理の際にはリン、窒素、カリウムなどの成分は分離され、さらに水も回収され、次の藻類の培養に再利用できるそうだ。

 藻類を利用したバイオ燃料は、藻の育成のための大量の水にリン、窒素、カリウムなどの栄養素が必要不可欠であるが、これが再利用できるとなればかなり効率的になるだろう。

藻類を利用したバイオ燃料(藻類バイオマス)は次世代のエネルギーとして注目されてきたが、燃料精製化のコストがネックとなっていた。

 同研究所によると、高温・高圧を使う為、量産プラントの構築が難しいが、脱水といった処理をすることなく藻類を懸濁液のままポンプで運搬、変換するという処理は藻類バイオマス燃料化技術としては既存のものよりも高い燃料転化効率を持ち経済性に優れていると主張している。

藻ってやっぱすごいんだな。漫画「テラフォーマーズ」でも、火星に特殊な苔(藻類)とそれを食料とする改良したゴキブリを送り込み、地表を黒く染めることで太陽光を吸収し、火星を暖めることで人類が定住できる土地に改良しようという試みが行われたわけなんだけど、でもぶっちゃけゴキブリが変に進化しちゃったのでやばいことにはなっているが、バイオ燃料分野に関しては今後数十年で新たなる何かが期待できそうだ。」という。


⇒既報
次世代技術として「藻」から燃料、目指せ「産油国」という。(2013-07-30) と同類の研究開発と思われますが、今後、経済的にペイする量産技術の開発が望まれます。

 



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