水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

火山帯周辺の環境水量、放射能の多寡で地震もしくは地割れ・旱魃、噴火は表裏一体か?に係る雑感 

2013-06-07 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-06-07投稿

 地震はプレートテクトニクス(大陸移動に伴なう地殻に与えるストレス)によって、地殻が大小さまざまに震動する日常茶飯事な現象といわれていますが、個人的には、地域によって、地震と地殻変動(地割れ・陥没・地崩れ・旱魃)のどちらかが発生し易いのでは?と思っています。

 要するに、地震(震源地基準)は発生するが、地殻変動はしない。また、その逆もあると思っています。

 既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

参考投稿:
地異に係る記載(その25:<追加>大規模な地盤陥没・地割れ地域では巨大地震は発生しないのだろうか?)(2013-05-13)

火山帯周辺のその環境における地震もしくは地殻変動(地割れ・陥没・地崩れ・旱魃)および噴火(海底/内陸)はその環境における放射能質/多寡によっての変化・変貌して表裏一体の関係にあると思っています。

 しかし、そのような場合、下記の付随した現象(地震発生前中後に発生する現象)が実際どのように変化しているか?は個人的には不詳です。
1)「爆縮現象」震度6以上の場合、環境放射能値が低下する現象2)「水中のラドン濃度」地下水中のラドン濃度の急激な一時的な上昇現象3)地殻中のオゾン濃度の増加現象4)環境放射能のベータ壊変によるベータ線電子線ニュートリノトリチウムの増加現象、5)環境放射能Pb、Cscなど大気イオン濃度(エアロゾルとして存在)の増加 、6)電磁波ノイズの発生、7)電離層の異変(地震の前には地面に小さなクラック(裂け目)ができ、そこからラドンガスなどの放射性物質が出る。それによって地表付近がプラスに帯電し、一方の電離層にマイナスの電子が集まる)、8地磁気異常現象

 また肉眼観察が可能な1)さまざまな形状を呈する地震雲の発生、2)鯨など生命体(鯨、イルカ、魚、リュウグウのツカイの打ち上げ、貝類の激減)の異常、3)雲底の着色現象、4)強風(竜巻・突風、嵐、つむじ風)などが誘起されているようです。

参考投稿:
地震・津波規模に付随する現象について(2012-06-17 )
放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)
富士山で異変!巨大地震の予兆か 林道陥没、浜名湖周辺ではアサリ激減、アユ大量死という。
放射化現象に係る投稿(その5:地震予兆である地震雲発生メカニズムの記事の紹介)
竜巻・突風など強風発生と地磁気異常、高環境放射能、地震・地割れ地域との関連に係る雑感(修正・追加)
今までの「地震および津波に係る投稿」の整理(その2:環境中の放射線、ガスの影響11-12-27~'12-03-21)

 今回は地震と地殻変動(地割れ・陥没・地崩れ・旱魃)において、環境中の放射能質/多寡どのように影響して変化するのか?に係る記載を調べてみました。

ダムが地震を起こす
週刊プレイボーイ03年7月8日号http://homepage2.nifty.com/kasida/environment/yuuhatu-jisin.htm
最近、地震が多くないだろうか? 
 日本は地震国なんだから当たり前だと言われそうだが、その地震が天災ではなく人災だとしたら話は別だ。
 人災? すわ、地下核実験かと思わず身構える人もいるだろう。だが、犯人は意外と身近にいる。ダムである。
 海外では過去、何万人もがダムが起こした「誘発地震」で死んでいる。そんな兆しが今、日本のダムでも現れているかもしれないのだ。

おかしな地震

 長野県木曽郡大桑村。中学教師の平中和司さん(42)は、5月中旬から震度2から4の地震を感じ始めた。それもほぼ毎日1週間も。
「ここで長年育ってきたのに、これだけ毎日続くなんてかつてなかったことです」
 地震を感じ始めた頃、平中さんは、あるダム関連のメーリングリスト(ML)に目を通してみて驚いた。「ダムの近くで地震がある」との発言をちらほらと目にしたからである。大桑村とその周辺にも、ダムと発電所が既に合わせて10以上もある。その内容をごく簡単にまとめると・・。
 東京電力の原発17基すべてが今年3月までに順次運転停止した。不足電力を補うため、関西電力などの他電力会社が東京電力に電気の「融通」を実施している。水力発電の場合、発電量を上げるためには、常に水の放出と貯水を繰り返すので、ダムの水位が大きく上下することで、ダム湖下の岩盤に水が強い水圧で浸透して亀裂をいれ地震を起こす・・というものだ。
 平中さんは驚くと同時に「やっぱりか」との印象ももったという。
 たとえば、近隣の木曽福島町にある木曽ダムでは東京電力への融通発電を4月1日から始め、やはり近隣の大滝村の牧尾ダムではほぼ満水の貯水をしているからだ。


「誘発地震」はれっきとした学会用語

 しかし、実際にダムが地震を起こすのか? 早速、某超有名大学の地震研究者、中山誠治さん(仮名)に尋ねてみると答は実に明快だった。
「誘発地震ですか? はい、可能性はありますよ」
 「誘発地震」という言葉自体が学界で定義づけられているという。念のため、「地震の事典」(83年。荻原監修)で調べてみると、「ダムの貯水(中略)などによって地下の岩盤の間隙水圧や応力が変化すると地震が起こることがあり、誘発地震とよばれる」とあるではないか。つまり、実例があるということだ。
「外国では甚大な被害があります。特に高さ100㍍超のダムは水圧が凄いのでその危険性が指摘されていますよ」
 そう言って、中山さんが用意してくれた資料のいくつかを読んで私は唸った。その一例を紹介しよう。
インドで建てられた高さ102㍍のコイナダム。有史以来、大地震を観測しなかったのに、62年の貯水開始直後、地鳴りを伴う小地震が発生し、水位が最高位に達した67年末にマグニチュード(M)6.3の地震が発生し、死者180人、負傷者2000人を出した。
 他の事例は別表を参考にしてほしいが、巨大ダムでも誘発地震がない例もあることから「科学的断定はできない」としながらも、中山さんはこう締めくくった。
「ダムのあるところにたまたま地震が起こったというのでは数が多すぎる。すべてが偶然とは思えません」


日本での実例

 日本でも疑わしき例は過去に起こっている。
 プロジェクトXでおなじみの「黒部ダム」(高さ186㍍)。60年に貯水を開始すると61年にはM4.9の地震が発生した。興味深いのは、その後も水位が上がれば小地震が起こったことである。
 そして、前出の大滝村の牧尾ダム(61年完成。高さ105㍍。水資源開発公団所有)。84年9月14日、王滝村を震源地とするM6.8の大地震が発生し、土砂崩れなどで29人が亡くなった。当時、新米教師の平中さんは、朝のホームルームの突然の揺れに、生徒を机の下に避難させたのを今でも覚えている。
「いやあ、でかかったです。あの地震は、友人の父も亡くなったので忘れられません」
 そして、9月23日、毎日新聞に「牧尾ダム“犯人”説」との記事が出た。地元の元中学教師の故・島田安太郎氏が、その数年前に唱えていた「誘発地震説」を紹介したものだ。その内容は「牧尾ダム完成前には木曽地方を震源とする地震発生はなかったのに、63年から地震が始まり、76年後半には66回、77年から78年にかけても40回余と多発。ダムの水が断層に浸透したのが原因」というものだ。
 記事では、当時の愛知工業大学教授の故・飯田汲事氏が、「76年、牧尾ダムの貯水量と地震の関係を調べた。水位が減ると地震も減った。水の圧力で破砕帯に浸透していることが考えられる」と結論付けている。
 そこで、今年の牧尾ダムの水位を調べると、その貯水量は、4月上旬の数%から5月上旬には有効貯水容量の90%以上という急速な貯水をしている。「夏の電気不足に対応した貯水」との推測もあるが、興味深いのは、断定はできないが、群発地震がこの直後に起こったことだ(とはいえ、地元では、近くの御嶽山の火山活動との見方が圧倒的で、ほとんど誰もダムに関心を寄せないのが現状だ)。


実験で証明された誘発地震

 さて、過去の事例から誘発地震の可能性の存在は分かった。だが、実際、物理学的な証明はないのだろうか?
 調べてみると、95年に阪神淡路大震災を引き起こした野島断層で、京都大学や名古屋大学の地震学者たちが、断層に深い穴を3本掘り注水実験を行っている(500㍍、800㍍、1800㍍。直径10㌢程度)。97年と00年の2回、水を垂れ流しただけだが、いずれも無感の誘発地震が発生したというのだ。
 研究者の一人、名古屋大学地震火山防災研究センターの田所敬一さんと連絡をとることができた。
「実験の目的は、大地震を発生させる断層の性質を知ることです。実験は、断層面を水の力で開かせることによって、人工的に地震を発生させているんです」
――となると、ダムでも誘発地震の可能性はありますか?
「ダムの水位変化との関係は充分あります。ダムでは、水が岩盤に浸透して岩盤内の水圧が上昇し、加えて、貯水池の重みで岩盤が押されての水圧上昇が影響するんです」
 田所さんも科学的断定はしないが、中山さんの説明との共通点は、「水位の変化」と「水圧の上昇」こそが誘発の一大原因とする点だ。
「岩盤は急激な力の変化に弱い。たとえば、ダムが完成して水をどんどん貯めるときが一番危ないです」(中山さん)
 なるほど。一覧表のダムも多くが貯水直後に地震が発生している。
 と書いているところで、とんでもないテレビニュースが飛び込んできた。
 昨年完成した奈良県川上村の大滝ダム(高さ100㍍)で、3月から貯水を始めて貯水率が50%になった4月下旬から、近隣の住宅や道路に無数の亀裂が生じたというのだ。
 この調査に訪れた「日本地すべり学会」は「ダムの水位上昇で地盤に急激な力が加わったことが疑わしい。今後急激に水位を上下させると地すべりの可能性がある」と指摘。
 これを受け、ダムを管理する国土交通省が貯水を中止すると、亀裂は止まったのだ。
 テレビでは、住民が「30年前から我々も専門家も『ここの地質では危ない』と反対し続けたのに、建設省は『絶対大丈夫』と工事を押し切った。我々の命をどう思っているのか!」と声をあげていた。
 

徳山ダムも危ない

 地元住民に反対されながら、次々と強行建設される大型ダムだが、同じようなことが起こらないか?
例えば、完成すれば、浜名湖の2倍の貯水量(6億6000万?)、日本一のダムになる徳山ダム(岐阜県)。96年にダム建設事業審議委員会がまとめた報告では、誘発地震を、「貯水量が20億?を超える海外の大規模ダムだけで起こるのであり、日本国内での誘発事例は皆無」と結論付けている。
 中山さんは、この報告書を見た瞬間に声を上げた。
「これ違います! 貯水量じゃなく、問題は水位なのに」
 徳山ダムの堤高は161㍍。
 事業者の水資源開発公団に電話を入れ、なぜ高さが考慮されていないのか尋ねてみた。だが答は、「確かに深くなれば水圧も多くなりますが、まだ、高さが誘発の原因とは確定していませんから」と歯がゆいもの。確定されていないからこその徹底調査のはずだ。
 さて、一般的傾向として、ダム完成後10年もすれば地震は沈静化するようだが、水位を大きく変動させるダムは別だと中山さんは語る。今年の牧尾ダムもそうだが、一番危ないのは、毎日、水位を変動させる、全国に40以上ある揚水発電ダムである。
「あれだけの水位の変動は、人が机の上で何度も何度も跳ねているようなものです」
 揚水発電ダムとは、上下一つずつのダムを作り、電力需要が一時的に高まる企業の始業時などに即時的に送電するため、上ダムから下ダムに水を落として発電し、夜間は余剰電力で下から上に揚水しておくという、溜め水を繰り返し使用するダムを言う。
 平中さんが見たMLにも、東京電力新高瀬川揚水発電所近くの長野県大町市や、中国電力俣野川揚水発電所近くの鳥取県日野郡での地震が報告されていた。
 実は、大桑村にも、中部電力が「木曽中央水力発電所」という揚水発電ダム建設を計画している。上ダムが137㍍、下ダム77㍍という巨大ダム(本書98年9月8日号参照)。
 平中さんは、計画に待ったをかける「阿寺渓谷を愛する会」のメンバーとして活動を続けているのだが、
「計画地には、かつて大地震を起こした阿寺断層が走っています。つまり、地震が起きやすい地盤の上に、地震を起こしやすい揚水発電ダムを作るんです。本当に怖いですね」
 とその怖れを語った。 


まもなく始まるフル活動

 さて、電力需要の高まる夏に向かい、東京電力は、6月中旬から中部電力からの融通発電や、揚水発電の補修の繰り延べなど、発電のフル稼働の準備を進めている。
中部地方にある東京電力の某揚水発電所に電話を入れてみた。
――電力不足対処で、通常と違う運転をするのですか?
「まだ決定ではありませんが、たとえば、今は企業の休日の土日は揚水しませんが、今後は土日でも揚水しておき発電に備える、そして、一日に何度も水を落として発電する可能性はあると思っています」
 今まで以上の水位の上下・・。そして、東京電力は、神奈川、埼玉、山梨、群馬、栃木、新潟にも揚水発電所をもっている。通常の水力ダムが、梅雨に伴い例年以上に水位を上げることと合わせ、これら揚水ダムの今後のフル稼働は何を意味するのか?
 平中さんが参加するMLではこんな意見も。
「とんでもないことが起こるかも。関東地域の揚水発電所がいっせいにフル稼働したら、関東の岩盤は連鎖的に歪んで、首都圏大地震なんてことも・・。ダムの崩壊もありえます。そして、各電力会社は、東京電力に売電できるとばかりに通常発電と揚水発電を活性化させているようです。そのことが各地でも誘発地震を招くかもしれません」
 科学的断定はできない。だが、ダム誘発地震は決してSFの話ではなく、否定しがたい現実性を帯びているのだ。梅雨明け、ダムのフル稼働が始まる。

幸いにもこの年は冷夏だったため、電力需要が少なくてすみましたが、心に留めておくべき問題だと思います。
 06年12月13日、以下の朝日新聞報道がありました。


<スイスで地震 原因は地熱発電>  当局が捜査、大騒ぎに【ジュネーブ=大野良祐】
 スイス北部のバーゼルで9日、同国としては比較的規模の大きい地震が起きた。その原因が地熱発電のための作業らしいとわかり、捜査当局が捜査に乗り出す騒ぎになっている。
 地元警察や報道によると、地震はマグニチュード3.4.負傷者こそなかったが、一部の建物の外壁やタイルにヒビが入った。この規模の地震はスイスで年に数回あるかないか。驚いた市民から消防や警察に数百件の通報や問い合わせがあった。
 地震が起きた時間、郊外の地熱発電施設で地下約5キロに達するパイプから
圧力をかけた水を噴射し、高温の岩を砕く作業をしていた。小規模な揺れが数十回記録されていたことから、これが地震の原因として浮上専門家は「破砕作業で予想を超える衝撃が起きた可能性がある」とした。
 検察が捜査を始め、コンピューターのデータを押収。施設は運転を中止している。 」
という。

⇒地下マグマの影響については言及していませんが、火山帯があるかどうか照合する必要があると思います。もし水圧の影響ならば火山帯が走っている海底の地震が頻発するのだろうか?
 また、ダムの揚水はどのようなシステム、設備が使用されているのか?気になるところです。

参考関連投稿: 
火山帯活動の活性化に係る記載(その3-2:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の調査)
火山帯活動の活性化に係る記載(その3-3:地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす地異要因の追加)

 放射能が介在する地圏はその崩壊熱によって周辺の海水温度を上昇させて、水の表面張力、粘度が小さくなることによって地殻内部まで浸透しやすくなり、マグマの水素爆発などによって震動させ易くなることが考えられます。