水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

十勝岳で発光現象 火山ガスに注意という。組成はどのようなものであるのだろうか?  

2013-06-11 | 火山活動の活性化

'13-06-11投稿

 既報地震および津波に係る記載を調べました。(その34:北海道でM6.4震度5強は巨大地震の前ぶれか!?)(2013-02-05)にて、既報(その33)にて、北海道でM6.4 震度5強程度の中規模地震(2013年2月2日 23時17について記録しましたが、
 昨日2013.6.10、 十勝岳で発光現象が発生したという。

msn産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130610/dst13061008120002-n1.htm

十勝岳で発光現象 火山ガスに注意呼びかけ
2013.6.10 08:11
「札幌管区気象台は9日、北海道上富良野町と美瑛町にまたがる十勝岳(2077メートル)の大正火口付近が発光して明るく見える現象を観測したと発表した。

 火山ガスや硫黄が自然発火したとみられるといい、気象台は「噴火の兆候は認められないが、火山ガスが風下の登山道にまで流れる可能性がある」として注意を呼び掛けた。
十勝岳では、昨年6~8月にも同様の現象が観測された。」という。

火山ガスの組成は不詳ですが、箱根山の地震も活性化中といわれ、火山ガスも増加しているのだろうか?火山噴火の兆候は認められないというが、

わが国の火山帯の活動といえば、
古くは、箱根連山、富士山。新しくは桜島、昭和新山、浅間山、三宅島、ごく最近の霧島新燃岳などが挙げられます。
 通常、箱根の大涌谷ように数多くの場所において各種の成分を含むエアロゾル、ガスが大気中に噴気していますのでその組成の変化を正確に把握することが必要か?

 出典:独立行政法人 防災科学技術研究所 自然災害情報室 




goo辞書【火山ガス】火山の噴火口などから噴出するガス。マグマ中の揮発成分で、水蒸気を主とし、二酸化硫黄二酸化炭素硫化水素なども含む。

 いずれにしても、既報にて、大気イオン、火山性ガスの異常と地震との関係について調べましたが、

 大陸移動のストレス⇒地震の発生⇔(地殻変動)⇔火山帯活動の活性化
という図式で 

 
大地震の発生過程において、震源周辺に有意に観測可能なラドンなど放射能、赤外線、大気イオン、火山性ガス、着色光一時的に異常発生して、大地震を誘起させていると理解しています。震源域が海の場合には周辺海域の温度変化もするという。

 

(google画像検索から引用)

 また、火山帯の地殻から噴出している
大気イオン(プラス電荷)、火山性ガス(硫化水素:H2S、二酸化硫黄:SO2、メタン:CH4)など、特に、大気イオンは地震の前兆として地震発生前に一時的に急激に増加するという。

火山帯活動の活性化に係る記載(その1:大気イオン、火山性ガスの異常と地震との関係について)の引例大気イオン地震予測研究会 e-PISCO
大気イオンとはhttp://www.e-pisco.jp/ion.htmlによれば、
大規模な地震の前に大気中のプラスイオン濃度が、通常の5倍以上に上昇する現象が観測されています。例えば2000年の鳥取県西部地震では3ヶ月前に普段の約10倍、2001年の芸予地震では1週間前に約3倍が計測されました。

また、大気イオンは主にプラスに帯電してエアロゾルといわれ、地震および津波に係る記載(その48:地震の予兆という大気イオン濃度と気象との関係)の引例
帯電エアロゾル210Pbのサンプリングと測定
http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=809bf58cfb33b892d0347b6d1b5355d0によれば、

大気中の鉛-210
 地震前兆時の帯電エアロゾル発生は主に大気や地殻中に含まれる放射性核種,ラドンによるのものとされている(弘原海他,1999).ラドン(222Rn)はウランの崩壊によって生成される娘核種で,地殻変動によって地中から,希ガスとして放出される.222Rnは壊変を起こし3つの壊変生成物(218Po,214Pb, 214Bi)を経て210Pbができる.この210Pbは,半減期も22.3年と長く,自然界のみに存在する.これを核として大気中のエアロゾルが付着したクラスター構造をもつ.この帯電エアロゾルは地震前兆の指標となると考えられているという。

参考情報:


・・・」という。本文を詳しく読む

 


<火山帯とプレートの位置関係 >  


(google画像検索から引用)

(発光のメカニズムは?)

十勝岳は千島火山帯に属しているので、一連の既報から、噴火はないとしても大地震の予兆?かもしれず、無気味な青白い発光です。

参考関連投稿:
南太平洋トンガ沖でM7.4 引き続きサハリン近海でM8・2の大地震が発生 その連動性について(2013-05-28)
In Deephttp://oka-jp.seesaa.net/article/362511093.html
プレートの異変:
「日本列島の周辺も含むプレート上にあるカムチャッカで記録的な数の地震が発生している」
同じ地殻的性質を共有する日本列島とカムチャッカまでの異変によれば、

エクスティンクションプロトコロルというブログにあった地図に、日本語を加えたものです。


カムチャッカ半島沖で複数の地震 最大M6.4が発生したという。世界各国への地震・噴火の連動性は?(2013-05-21)
火山帯活動の活性化に係る記載(その1:大気イオン、火山性ガスの異常と地震との関係について)(2013-04-14)
地震および津波に係る記載(その41:バヌアツ沖M6.0、引き続いて千島列島沖M6.9 要警戒か?)(2013-03-01)

 一般的には地震前の発光は赤色発光と言われていますが、問題は今回の大正火口付近が青色発光して明るく見える現象がどのようなメカニズムであるか?と思われます。

・単なる硫黄、メタンガスの燃焼による発光なのか?

・環境放射能があるならば、その放射線による大気イオンの励起発光もあるのだろうか?
 その場合、大気イオン(エアロゾル)の組成はどのようなものか?

 関連投稿:
エアロゾルに係る記載(その22:エアロゾルの組成と蛍光発光色との関係<地震前赤色発光の写真>) 
天変に係る記載(24:5月太陽活動がピーク 東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶという)(2013-05-05)→磁気圏の崩壊によって大停電が起こるという。
大気中の酸素原子や窒素原子などに高速で電子が衝突して発光しているというオーロラ現象のように、環境放射線であるべ-タ線(電子線)、ガンマー線、ミューオン、ニュートリノ、紫外線などによって放射化もしくは励起されて、蛍光発光する原理で、

 オーロラ現象

      (google画像検索から引用)

 

  風化して大気中に舞い上がったエアロゾル砂塵が異常発光を発生させている可能性がありえるのか?

 

日本における低緯度オーロラの記録について
http://homepage2.nifty.com/nakazawa-yoh/aurora.html
低緯度オーロラは、古い史書にも「赤気」としてしばしば登場するが、これまでの観測から、磁気嵐の際かなり頻繁に起きており、それが非常にまれな現象として考えられてきたのは、単に光の強さが弱くて肉眼で見えないためである、ということがわかってきた。しかも、低緯度磁気圏にこのオーロラを引き起こすメカニズムが存在することを示唆しており、こうした地球磁気圏の解明は、宇宙時代としての21世紀に不可欠なものである。

エアロゾルに係る記載(その21ー2:(追記)エアロゾルの組成と色調との関係に係る雑感)  
放射化現象に係る投稿(その6:地震予兆としての異常発光現象のメカニズムの仮説)
放射化現象に係る投稿(その3:地震予兆としての異常発光現象と環境放射能との関係)