原因不明の病変を難病と呼ぶらしい。今日は私の週一度の診察日であった。待合室には、多くの原因不明の病気を抱え、現代医療では根治できず、最後の場としてやってきた患者であふれている。その中に3歳の男の子が居り、その子は全身の皮膚が剥がれ落ちるという不思議な現象に取り付かれている。アトピー性とか、疥癬とかという病変ではなく、とにかく皮膚が定着しないのである。そのこが私の孫と年齢が近いせいもあり、可愛がっていたが、今朝は、顔を見るなり私のひざに座り、お話を始めた。どうやら私を自分のおじいさんと思い始めたらしい。父親の事やら母親の事やら、色々話してくれる。話の内容からして、両親に対する不満らしい。大いに同意してやると満足そうであった。他の患者さんが、「新しいおじいちゃんが出来ていいね」と話しかけるとまんざらではなさそうであった。帰り際に、「おじいちゃんまたくるね」といったとき周りから笑いが起こり、皆さんからお孫さんが1人増えましたねとからかわれた。しかし、私としてはまんざらいやな気分ではない。小さな子供に好かれる心地よさがどこかにある。心を和ませてくれる。それにしても小さき命が難病に冒されていると思うと、心が痛む。現代医学でも原因の解明できない病気が多々あることを知らされた今日一日であった。
広島市予算特別委員会厚生部会で、山内議員が質問に立ち、アスベスト被害者救済取り組みについて、広島市の現状を追求、今後積極的に取り組む姿勢を引き出した。広島市議会で人的被害に対する対応についての質疑応答事態が初めてのことであり、広島市も今後より一層の努力をして行くむねの答弁がなされ、やっと重い腰を上げた。これからが私たちの出番である。被害者自ら市民に対しアスベスト被害の恐ろしさをより具体的に伝え、「健康管理手帳」(石綿)取得権利者の発掘を推し進めていく事が重要な事と成った。貰いアスベスト曝露の問題も今後広島市に取り組みさせるためにも、アスベスト問題を一元的に管理する部署を取り決め、その部署に行けば、公的機関に存在したアスベストの資料が一目の元閲覧できるようにしていくことが必要であろう。小学校に使用されていたアスベストにより、曝露した小学生が発病するのは55歳を中心に発生してくる。今まで何処で曝露したのか不明で救済されなかった人々を救済するためにも早急に資料の一元化管理を早急に成し遂げてもらう事が肝要である。3月15日以後、広島市と早急に交渉に入りたいと思う。1人でも多くの人が早期発見早期治療の恩恵が受けられるようこれからが正念場である。
広島市議会議員山内議員から昨夜遅く電話を頂き、来る三月二日の厚生委員会でアスベストの人的被害について、初めて取り上げていただける事と成りました。一歩前進です。広島市もこれまでアスベスト問題にどう取り組めばよいか迷っていたようですが、被害者組織と連携することの重要性を認識し始めてくれました。今後行政に対し、アスベスト患者に対する要望をしていくつもりです。まづは、受信窓口の拡大です。市内開業医の協力を頂き、潜在アスベスト患者の掘り起こしが急務です。中皮腫発症前に、潜在患者を見つけ出す事が出来れば、中皮腫の発症を遅らせる事が出来、1人でも早期発見により、命が救われれば幸いです。