藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

再び「ゆきんこ」

2017-11-10 12:04:12 | 日記・エッセイ・コラム

昨日午前中、南西の風が吹いてどこか肌寒い中での作業であった。 奥様の奮闘で最後の片づけも済み、気が付くと目の前を「ゆきんこ」が飛んでいた。 どうも、南西の風に乗ってやって来るようだ。 駐車場と言うより、玄関前が東向きになるので、ちょうど風の回り込む場所になっている。 「おー、ゆきんこが飛んどる」と言う私に、奥様は「ゆきんこってなに」と仰せだ。 広島県の八甲田山と言われる、比婆郡生まれの奥様が、まさか「ゆきんこ」を知らないとは・・・・。 「どれどれ 良く見えなーい」と仰せである。 老眼の奥様にはあまりにも小さすぎたようだ。 「捕まえて・・・」 仰せの通りに両手で捕まえた。 それでも見えぬ。 「虫眼鏡のあるところまで連れて来て」 「心得ました」と掌の中に入れて部屋の中へ。 老眼鏡に虫眼鏡をかけて・・・いやいや老眼鏡をかけて、その上虫眼鏡を取り出してご覧になった奥様、「いままで見たことがない」と仰せであった。 中国山地のど真ん中では、居ないのだろうかと調べてみた。 「ゆきんこ」とは、「雪虫」とも呼ぶようだ。 「あぶらむしの仲間」とある。 あぶらむし=ゴキブリを連想する広島県人。 ゴキブリの仲間?・・・。 植物の新芽につくのも「あぶらむし」 だと思いだし、あれは「蟻蒔」とも呼ぶが・・・・。 そういえば、色は違えでも後部のワタを取ったら「あぶらむし」にみえるなー・・・・。 いろいろ考えてみたが余計にこんがらがってきた。 そういえば昔、「あぶらむし、翅を取ったら、柿の種・・・・」なんて歌がはやったことがあったがと、変な方向に思考が向いてしまった。 「ゆきんこ」は、体液で後部のワタを作り、風の力を利用して、遠くに運ばれることを目論んでいるように、思えてきた。 それにしても、秋の短い事。 なんだかすぐにでも、冬が来そうな感じの朝が続いている。