藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

深山 霞の「霞的心」 一人の建設労働者の死

2014-03-31 15:17:16 | 社会・経済

 下元 雅彦 昭和27年09月21日生まれ。

 平成22年08月14日 アスベストによる中皮腫で死亡。 勤務先 創建工業株式会社。 昭和52年入社、建設現場一筋の人生であった。 

 この下元氏とは、長く同じ団地の斜め後ろ同士のご近所さんであったが、私がその団地から転居する数年前に同じ区内の別の団地に引っ越されていった。

 彼が労災認定で死去した際に、創建工業からは誰一人葬儀に参列しなかったそうである。

 通常労災認定された労働者が死亡した際、会社には自ずと安全維持義務違反は発生したとみなされて、葬儀や、その他の保障など「労災の上乗せ保険会社」が会社に変わって行ってくれる。 

 私も長く「安全管理担当役員」をしていたので、その手順や方法は全て知っている。

ただ其れは「労災上乗せ保険」をどこの損保会社に掛けていたかによって大きく変わってくる。

 東京海上火災などは、一報するだけで、全ての問題を解決する為に全力で当たってくれるが、ある損保会社は被害者が訴訟を起こさない限り、対応しようとはしない。

 その会社とは、皆さんが良くご存知の会社で、未払い金、不払い金問題で行政指導を再三に亘りうけている会社である。 その影では「ゴッホ」のひまわりの絵を、当時非常識と呼ばれた値段で購入した事で有名になった。 況してや贋作の疑いすらあるとも言われている。

 この建設会社も、この損保会社で「労災上乗せ保険」「経営者損害賠償保険」を掛けている。

 損保会社は、この訴訟がいく年懸かっても良いのである。 支払い金額が少なければ少ないだけ会社の利益となるからである。

 「全国建設業災害防止協会」という組織が存在する。 その協会はこの損保会社の代理店を行っている。

 今月25日からいよいよ本人尋問など始まる。 過去の資料を幾度と無く点検し、万全を期して望みたい。

 さて、我が奥様は本日が「定年」の日となった。

三十有余年、児童館で子供たちに接してきたが、本日をその任務から開放される。

 夕食に散らし寿司を作っておいたが、お気に召していただけるか・・・・・。

長きに亘り事故無く過ごせた事に感謝です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする