藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

入院中はお見舞いのメールありがとうごさいました。

2012-06-29 23:50:25 | 日記・エッセイ・コラム

昨日PC解禁になったが、自粛していた。左目がいま少し不調である。全面回復には二ヶ月以上かかるらしい。まあゆっくりと養生することとしようと思う。

ところで昨日娘から電話が有り、孫娘が地方版のCMに出ることになったらしい。オシャマな二歳十ヶ月の孫である。

入院前に約束したことを果たすべくこの記事を書き始めた。それと同時に、当時の関係者の多くが既にこの世にいない事に気が付いた。そういう我が身も六十七歳である。何時お迎えが来るかわからぬ身である。 「南無阿弥陀仏」 合掌

さて本題に入る事としよう。皇太子ご夫妻(現天皇皇后陛下)に記念植樹していただいた後、黒松と桜はすくすくと育ちソメイヨシノの桜は広島市青少年センター入口の右横で弥生の空を染めていた。

植樹頂いて後、十五年の歳月が過ぎた秋の日、たまたま私が通りかかると、なんと広島市青少年センターの前庭が全て樹木が切り倒されていたのである。

元々この前庭は荒れ果てていたものを、青年たちが事あるごとに記念樹で緑化してきたものであった。なぜ切りたおしているのか?車を道路の真ん中に止め作業中の職人に聞くと、ハノーバー庭園を作るという。ハノーバー市と広島市は姉妹縁組をしその記念事業でドイツ式庭園を作るという事は聞いていたがまさか、広島市青少年センターの前庭を取り潰して作るとは思いもよらなかった。

すぐに広島市青少年センター館長のF氏に会い経緯を聞くと、嘗ての記録がなく、公園建設課から問い合わせがあった時に別段問題はないと答えたそうである。私の説明を聞いて、顔色が変わったが、起きてしまったことはもう仕方ないでしょうと開き直った。そこで私は、予てよりいろいろな事件で協力してきた地元紙のH記者に電話し事の顛末を話すと、カメラマンと共にやってきて、取材し明日の朝刊で取り上げるという。

翌朝私は、朝刊も読まず家を出た。会社で朝礼を済ませ、いつものペースでまず広島県の建設関係部署を挨拶回りを済ませ、続いて広島市役所の営繕一課の名刺入れに、私の名刺に希望工事名を手書きし投函して前を見ると課長が手招きしている。それに職員もいつもと違う雰囲気である。仕方なしに課長の前にゆくと、やおら新聞を取り出し、「今朝から庁内は市長以下このことでてんやわんやだ」という。

市民からの電話が応答できない状態が続いているというのである。その新聞を見て当事者の私がびっくりした。こうした記事は、普通三面に乗るはずが、二面の上半分を割いて、皇太子ご夫妻お手植えの木を切り倒しかつ、青年たちの記念樹の全て切り倒した広島市の態度が市民感情から理解できないという論調で埋まっていたのである。

その真ん中に、私が皇太子殿下お手植えの松を指差すところが、写真として大きく掲載されており、いつも訪れる営繕課の課長はすぐに私しだと解ったそうである。

それからが大変、公園管理課長、企画課長、教育長、次々に参集し会議室に缶詰状態になり善後策を講じるので協力して欲しいとのことであったが、私は、私の一存ではこの問題は解決できないし、記念樹を寄付してきた皆さんの気持ちをまず第一に考え、後日問題検討委員会を作り対応されるよう要望をしてその場を逃れた。

その後、宮内庁には市長名でお詫びの親書が送られたらしい。そして記念植樹者との合意がなされ、代わりの植樹、広島市青少年センター利用青年の利便性等の再検討となり、駐車場の設置、第二代目の平和の鐘の保存、等々当初計画は大幅な変更を余儀なくされ、規模も当初の三分の二に縮小された。

市議会で中心的に計画を進めてきた、「ハノーバー市親善議員連盟」の議員からはうるさい市民が登場してきたことにたいする風当たりの強さは並大抵ではなかったが、しかしその反面賛同してくれた議員も多く、この事件により市役所のどこに行っても、話ができる素地ができた。おまけに、市議会議員にも名が知れ渡り、おかげで建設会社の営業課長兼現場監督としては、至って遣りやすくなった事は事実であった。その後、私の市政に対する提案などは、当初議員を介して行っていたが、その内F教育長時代から、市長もしくは、教育長に直接提案して欲しいと懇願され、それが通例になり十年前まで続いていたが、A市長から変わった。

この市長最初、衆議院議員に引き出してきたのは私もその一人であったが、その後、市長に転身、私が顔を見るたびいろいろ「苦言」を呈するので疎遠になりはじめ、最後には廊下であっても向こうが避けて通るようになった。しかし、その姿は今は無い。新しい市長に何もかも押し付けて引退した。無用な広島市民球場を創って。

コメント
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