FX寺子屋 by 葛勝老師

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ギリシャの政党支持率から。 ギリシャ国民の意識が変化してきたか。

2012-05-19 11:59:37 | 日記
昨日は南京へ日帰り出張していました。 朝、6時に自宅を出て延々と車を走らせましたが、最後の目的地近くの料金所を出るや、道路工事により道が寸断されており、全く方向感が無くなってしまいました。 いろいろ聞きながら目的地近くまでたどり着きましたが、今度はビル火災に遭遇してしまいました。 いきなり通行止めになり引き返すにもどうにもならない状態。 挙句の果てにバックしてきたトラックが隣の車に追突。 身動き出来ない状態になってしまいました。 何だか今の世界の金融経済の動向に似ていると思い笑ってしまいました。

<ギリシャの政党支持率から>
昨日公表された最新の世論調査の結果、ギリシャの政党支持率は
・新民主主義党(ND)・・・・・・・26.1%  
・急進左派連合(SYRIZA)・・・23.7%
・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)・・・14.9%

反緊縮を掲げて前回調査でトップに躍り出たSYRIZAをNDが逆転。 これを議席数に換算してみると :

・新民主主義党(ND)・・・78+50(ボーナス議席)
・急進左派連合(SYRIZA)・・・71
・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)・・・45  と理論値ではこのようになります。

財政規律重視の旧連立与党であるNDとPASOKで過半数の151議席を超える173議席を確保できる計算です。 そうなれば、 ”ギリシャのデフォルト⇒ユーロ離脱”  という可能性は大きく低下する事になります。 ただ、いまのところ再選挙までまだ1ヶ月もあるので、この結果を受けて  ”ギリシャのユーロ離脱の可能性が後退”  という見方にはつながっていないようで、ユーロ相場の反応は限定的です。

それでも、この世論調査の結果を見ると、あちこちで ”ユーロ離脱” が語られるようになったおかげで、ギリシャ国民が ”SYRIZA” の強硬姿勢は危険と感じ始めた様子が窺えます。 ギリシャ再選挙の争点が ”緊縮か反緊縮か” から ”離脱か残留か” に変わって来たようです。

6月17日迄は目が離せない状態が続くのは想定内ですが、仮にギリシャが残留出来たとしても債務が増大し続ける国家を抱えながらユーロを維持するのは至難の業です。 一旦はボロ隠しが出来たとしても次の段階では債務規模を増大させてユーロ加盟国を襲うことになるでしょう。 倒産寸前の会社と同じようなものではないでしょうか。 合わせて今週はスペインの銀行格付けが一挙に引き下げられました。 ギリシャが沈めばスペインも共倒れになる可能性も濃厚のように感じられます。

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