FX寺子屋 by 葛勝老師

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米・債務上限引き上げについて、やっと議論が始まりそうな状況になる。

2014-01-23 15:45:14 | 日記
春節休暇まで秒読み状態に入ってきました。 工場は27日迄仕事が続きますが、筆者にとっては、後1日上海の本部で1年の報告会を行えば待望の一時帰国となります。 今日、持ち場の無錫の工場の管理者には年末の挨拶を終わらせ、大晦日~春節の時に食べる冷凍食品をたくさんいただいたところです。

<やっと債務上限引き上げについて議論が始まりそうな状況になる>
ルー米財務長官は22日、議会が2月末までに債務上限の引き上げか凍結に動かなければ、その時点で政府の借り入れ能力は尽きるとの見通しを明らかにしました。 2月末は、同長官が以前公表した控えめな方の予想期限に一致することになります。

財務省の最新の予想期限を記した議会宛ての書簡で、 ”この見通しはもともと変わりやすいものではあるが、緊急措置を長期間維持するような合理的筋書きは見込めない’ と述べておられます。

筆者が11月当時から債務条件の引き上げか凍結さすかの問題を提起してまいりましたが、やっと少し騒がれ始めたようです。

議会は昨年10月、政府の債務上限を2014年2月7日まで凍結することを承認しました。 債務上限凍結が失効した後も、財務省は緊急措置を用いて資金の借り入れを継続することができます。 長官は12月、議会に対しこうした措置は2月末~3月初めに全て使い果たすと伝えています。 長官の22日付書簡によると、新たな資料で、政府の選択肢が2月末に尽きる可能性が高いことが明らかになったようです。

長官は議会に対し、できるだけ早く、 ”そして必ず2月末よりも前に” 債務上限について行動を起こすよう求めたようです。

政府にはこれまでほど柔軟性がないと述べ、その理由として、2月には多額の税還付があるため、不透明感が高まるほか、借り入れ能力を長く維持させるために使える手元現金も減るからだと説明されています。 債務上限をめぐる与野党間の攻防が展開されたのは直近で11年後半と13年後半だが、当時の財務省は現金を備蓄したり決定を延期したりする力がもっと強かった。

議会では債務上限への対応をめぐる議論が休止していたが、長官の書簡をきっかけに息を吹き返す可能性がありそうです。 民主、共和両党は、正確な妥結期限がいつなのか当惑を見せています。 両党はこの数年、債務上限の延長や凍結にあたって期限ぎりぎりまで交渉を続けることが再三あり、特に税制や歳出政策などをめぐり広く議論が巻き起こっている中では、これは依然として政治的に不評な策だからです。

議会が2月末までに債務上限の引き上げか凍結に動かない場合に状況がどうなるかは定かではありません。 おそらく、財務省の手元にある現金を使うことで、一定の期間は政府の債務返済が滞ることはないでしょうが、しかし、この資金は長くは持たず、数日か数週間で尽きるとみられ、そうなればホワイトハウスは、一部の支払いを延期したり優先したりするなど、もっと思い切った手段を講じるかどうか決定せざるを得なくなるのではないでしょうか。

米政府の債務残高は1月17日時点で17兆2250億ドル(約1803兆円)。 政府は財政赤字を抱え、歳出が歳入を上回っているため、債務水準は上昇し続けています。

債務超過の問題が大きくクローズアップされ、不安心理からドルが一時的にでも大きく値を下げてくれないかと思うしだいです。

本日のドル・円相場の予想推移 <104.00~104.85>

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