FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

ドル・円相場、まるで方向感の無いのらりくらり相場が継続か。

2012-11-14 10:54:05 | 日記
<まるで方向感の無い、のらりくらり相場が継続か>
昨日のドル・円相場は79.20~64円のレンジで推移しました。 東京朝に79.64円の高値を付けた後はじりじりと下落、欧州序盤に79.20円まで下値を切り下げた後、79。60円近くまで反発するも戻しきれず、NY市場では79.30~40円台での膠着状態が長い時間続きました。

欧州市場は安値更新後に切り返す展開。 前日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援の合意が20日に先送りされた事などからリスクオフのドル買い・円買いでスタート。 欧州株の軟調寄付きに米10年債利回りが1.57%に低下する中でドル・円は79.20円の安値を付ける。 その後、 ”独政府は440億ユーロのギリシャ向け融資を一括で行うことに賛成” と報じた事をきっかけにユーロが急反発。 リスクオフの流れが反転してドル・円は79.59円まで値を戻しました。 しかし、独政府報道官が上記報道を否定したためユーロが失速、ドル・円も79.40円台に押し戻されました。

ユーロは相変わらずのらりくらりの状態であり、観測報道とそれを否定する要人発言に振り回される展開が続いています。 それでも、取りあえずは20日の臨時財務相会合でギリシャ支援が決まりそうな事から、一層の市場の不安を掻き立てる材料にはならなさそうです。 その一方、米国では昨日から、大統領選のためストップしていた連邦議会が動き出しましたが、 ”財政の崖” 回避に向けた好ニュースは聞こえて来ませんでした。 米 ”財政の崖” に対する懸念が晴れないうちは、リスク・オン相場への転換は難しいのかも知れません。

20日の臨時財務相会合まで、のらりくらりの相場が継続しそうな雰囲気となってきました。