今週の為替予想レンジ
>ドル・円 76.60~78.80
>ユーロ・円 102.00~104.80
>ポンド・円 119.20~122.50
<先週の動きから>
先週のドル・円相場は、他通貨市場で強まったドル全面高の動きに感化される形で週末には77円70銭台まで上昇する展開となりました。 この結果、週足は3週間ぶりに陽線となり、今月に入ってジワジワと進んでいた介入効果浸食の動きにはひとまずブレーキがかかりました。
<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
28日・月曜日 米10月新築住宅販売
29日・火曜日 米11月コンファレンスボード消費者景気信頼感指数
30日・水曜日 米11月ADP全米雇用報告
1日・木曜日 米11月ISM製造業指数
2日・金曜日 米11月雇用統計
<今週の予想>
先週のドル・円が示した意外な底堅さの背景として、 ”日本の財政赤字への懸念が意識され始めた” との見方が一部で指摘されていたほか、 ”米国景気が意外にしっかりしている” ことを重視する向きもあったようです。 確かに、今週は木曜日にS&P社の担当者が日本国債格下げの可能性に言及したことが話題になる場面があったほか、翌日の金曜日には日本国債がちょっと変な売られ方をして日本の10年債利回りが1%台に乗せる場面もありました。 日本の放漫財政への懸念を半ば確信犯的に喧伝しつつ、上方向へのストップを試すような動きがあったのかもしれません。
もちろん、足下の米経済指標の改善が再びダマシに終わる可能性もあるので、その持続性の判断はまだ難しい面がありますが、その点の見極めが今後のドル・円相場の趨勢を考える上でとても大切な要素であることは間違いありません。
今週の米国市場は月末月初に特有の注目指標の発表ラッシュを迎えます。 最大の注目を集めるのが金曜日の夜に発表される米国の雇用統計であることは言うまでもありませんが、その前座を務める経済指標群も含めて、米国景気の回復力の強弱を改めてチェックする1週間になりそうです。
先週のドル・円相場は本邦通貨当局による為替介入への警戒感が取り沙汰されていないのに何故か76円台後半での下値が堅くて77円台後半まで水準を切り上げる展開となりましたが、上記のように、最近意外に良好な米経済指標がドル・円の密かな下値サポートとして寄与し始めた可能性を指摘する向きもあります。
今週発表される一連の米国経済指標群には、それを確かめる有力な手掛かりを与えてくれそうな顔ぶれが揃っています。 ユーロ圏の重債務国を震源地とするリスク・オフ気運が市場全般を覆う中、最近のドル・円相場は、米国の経済指標が良い結果になっても大して反応しない一方、米国の経済指標が悪い結果になってもストレートドル市場でのドル買い圧力に感化されてあまりドル安・円高にも振れない、という奇妙なパターンにハマっていますが、そういう難しい相場展開と決別するためには、米国経済に対する市場の見方が、 ”中途半端な回復期待が明滅する状態” から脱却し、量的緩和第3弾の導入を必至に導く ”明らかな悪化” か、量的緩和第3弾の導入見送りを決定づけるほどの ”明らかな自律回復” の兆候をみせる必要があると思われます。
今週の経済指標を材料に、どこまで踏み込んだ判断が可能になるかは微妙ですが、他通貨市場睨みの主体性に乏しいドル・円相場について行くのもそろそろみんな嫌気がさしてくる可能性もあり、来週はファンダメンタルズ・トークに由来するドル・円相場の値動きが復活するのを密かに期待しつつ、日々の米経済指標チェックしてみたいと思います。
今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。
>ドル・円 76.60~78.80
>ユーロ・円 102.00~104.80
>ポンド・円 119.20~122.50
<先週の動きから>
先週のドル・円相場は、他通貨市場で強まったドル全面高の動きに感化される形で週末には77円70銭台まで上昇する展開となりました。 この結果、週足は3週間ぶりに陽線となり、今月に入ってジワジワと進んでいた介入効果浸食の動きにはひとまずブレーキがかかりました。
<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
28日・月曜日 米10月新築住宅販売
29日・火曜日 米11月コンファレンスボード消費者景気信頼感指数
30日・水曜日 米11月ADP全米雇用報告
1日・木曜日 米11月ISM製造業指数
2日・金曜日 米11月雇用統計
<今週の予想>
先週のドル・円が示した意外な底堅さの背景として、 ”日本の財政赤字への懸念が意識され始めた” との見方が一部で指摘されていたほか、 ”米国景気が意外にしっかりしている” ことを重視する向きもあったようです。 確かに、今週は木曜日にS&P社の担当者が日本国債格下げの可能性に言及したことが話題になる場面があったほか、翌日の金曜日には日本国債がちょっと変な売られ方をして日本の10年債利回りが1%台に乗せる場面もありました。 日本の放漫財政への懸念を半ば確信犯的に喧伝しつつ、上方向へのストップを試すような動きがあったのかもしれません。
もちろん、足下の米経済指標の改善が再びダマシに終わる可能性もあるので、その持続性の判断はまだ難しい面がありますが、その点の見極めが今後のドル・円相場の趨勢を考える上でとても大切な要素であることは間違いありません。
今週の米国市場は月末月初に特有の注目指標の発表ラッシュを迎えます。 最大の注目を集めるのが金曜日の夜に発表される米国の雇用統計であることは言うまでもありませんが、その前座を務める経済指標群も含めて、米国景気の回復力の強弱を改めてチェックする1週間になりそうです。
先週のドル・円相場は本邦通貨当局による為替介入への警戒感が取り沙汰されていないのに何故か76円台後半での下値が堅くて77円台後半まで水準を切り上げる展開となりましたが、上記のように、最近意外に良好な米経済指標がドル・円の密かな下値サポートとして寄与し始めた可能性を指摘する向きもあります。
今週発表される一連の米国経済指標群には、それを確かめる有力な手掛かりを与えてくれそうな顔ぶれが揃っています。 ユーロ圏の重債務国を震源地とするリスク・オフ気運が市場全般を覆う中、最近のドル・円相場は、米国の経済指標が良い結果になっても大して反応しない一方、米国の経済指標が悪い結果になってもストレートドル市場でのドル買い圧力に感化されてあまりドル安・円高にも振れない、という奇妙なパターンにハマっていますが、そういう難しい相場展開と決別するためには、米国経済に対する市場の見方が、 ”中途半端な回復期待が明滅する状態” から脱却し、量的緩和第3弾の導入を必至に導く ”明らかな悪化” か、量的緩和第3弾の導入見送りを決定づけるほどの ”明らかな自律回復” の兆候をみせる必要があると思われます。
今週の経済指標を材料に、どこまで踏み込んだ判断が可能になるかは微妙ですが、他通貨市場睨みの主体性に乏しいドル・円相場について行くのもそろそろみんな嫌気がさしてくる可能性もあり、来週はファンダメンタルズ・トークに由来するドル・円相場の値動きが復活するのを密かに期待しつつ、日々の米経済指標チェックしてみたいと思います。
今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。