TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

「破れズボンにどた靴はいて…」

2014年07月13日 | その他
「破れズボンにどた靴はいて…」山に登っている人など、今はいません。
山ガールなどの言葉に象徴されますように、みなさんとてもファッショナブルです。

学生時代に歌っていた「ワンゲルズンドコ節」は、今では遠い昔の物語です。

  破れズボンにどた靴はいて
  肩で風切るおいらの姿
  ダテじゃできないワンゲル暮らし
  山の男はつらいもの
  ドコズンドコ ステテコシャンシャン  (ワンゲルズンドコ節)

「どた靴」は、「大きすぎたり重すぎたりして足に合っていない不格好な靴」と広辞苑にありますが、確かにあの頃の登山靴は大きく、そして重かったです。

そういえばまだ持っていたはずと、物置を探したところ…
ありました!(自分でもあきれるほどの物持ちの良さ…)


「みづた山の店」のオリジナルモデルでした。
これも品物がよかったのでしょう、30年ぶりというのにカビも生えないで…。
これを最後に履いたのが白馬でした。1983年7月末、社会人2年目の夏のことでした。

ちなみにこのどた靴、重さを量ると


片方で1.3㎏もあります。
今時、こんな重い靴は履きません。

ここからが本題ですが、夏の北アルプスを控えて装備の準備を進めています。
今履いているが、底がすり減って危ないので新しく買い換えることにしました。
今履いているのは、登山用品のメーカーというより普通のシューズメーカーであるニューバランスの軽量登山靴です。
下の写真のものです。

本体は傷んでいないのですが、靴底がすり減り、グリップ力が落ちてよく滑るようになりました。


これを購入するときには、青と赤の原色で派手かなと思いながらも、その軽さに惹かれて決めました。
片方約400グラムで、学生時代のどた靴の3分の1以下です。
初めて履いたとき、というより、店で手にしたときのその軽さに驚きました。本体は防水透湿のゴアテックスですので雨の日も大丈夫です。軽い分耐久性はどうかと心配していましたが、ガレ場や雪道などハードな使い方をしても大丈夫でした。
さて、今回どの靴にしようか迷いましたが、結局ニューバランスの同じモデルにしました。
同じといっても色やソールは変更されていました。
これが今回購入したものです。

ソールにはビブラム(Vibram)を使い、色もずいぶんと落ち着いたものになっていました。


靴慣らしのため、さっそく上山に出かけました。
うん、ベリーグッド!
今までのすり減った靴と比べると、グリップ力が全然違います。滑ることへの注意力が軽減される分、神経が疲れません。
私はニューバランスの回し者ではありませんが、日帰りや山小屋利用の縦走には最適な靴だと思っています。
理由は3つです。
①靴幅が4Eであること。実はこれが私の場合最優先されるものです。
②軽い。
③値段が手頃。
革製のものを買って、すり減ったらソールだけ交換という手もあるのでしょうが、私にはこの靴がベストです。

最後に、あのどた靴の底です。


かかとなどツルツルです。靴底に土がついていますが白馬のかな…。
革は全く傷んでいません。同じように保管していて、家内のなどボロボロになっていたというのに…。



コメント    この記事についてブログを書く
« 合歓の花 ~ 吉井勇・歌集... | トップ | 上山 夏山シーズン到来? »

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事