朝、新聞を取りに外へ。ひんやりとした外気に、秋の到来を実感します。この冷気にふれると、テント泊をしていた頃の山の朝が思い出されるのは私だけでしょうか。汗をダラダラ流しながら登った夏山とうって変わって、とても登りやすい秋山シーズンになりましたが、思わぬ落とし穴も待っています。身近な上山にも、注意を促す看板がいくつかあります。

まずは、マムシへの注意。100mそこそこの山ですが、山は山です。マムシがいてあたりまえです。ただ、マムシは積極的には人を襲いません。

次に、イノシシへの注意。まさか市の中心部にある山で…と思っていたら、いました。見かけたのは1年半も前のことですが確かにいました。しかし、ここ1年ほどは見ていませんので、もう駆除されたのかも知れません。

これは椿です。先日、実がごっそりとなくなっていてショックだったと紹介した例の椿なのですが、今度は葉っぱがごっそりとなくなっていました。「えつ!」と思いながらよく見ると…

いっぱいの毛虫です。チャドクガの幼虫、要注意です(^_^;)。直接触るのはもちろんですが、風に飛ばされたこの毛にふれるだけでかぶれてしまいます。服に付いた毛も同様です。
次の看板は多良岳のもので、スズメバチへの注意を呼びかけています。
9月、10月はスズメバチの繁殖期で、特に注意が必要なことは知識として持っていましたが…


実は、昨年の9月16日(敬老の日)に、この上山でスズメバチに刺されました、しかも3カ所も。私は常々、マムシと同じように、「ハチは自分からは人を襲いませんよ」と、人に言っていただけに、自分が刺されてショックでした。あの日の状況は次のようなものでした。
上山ですれ違った人から、「スズメバチが飛んでいましたよ」と声を掛けてもらっていました。折しもあの日は、諫早の「のんのこ祭」が近くの広場で行われていて、その音楽の大音量で、ハチの羽音やカチカチというハチが出す警告音が全く聞こえませんでした。異変に気づいたときには手遅れでした。頭に何かカサカサしたなと思ったら、腕やシャツに大きなスズメバチが何匹もとまっていました。興奮して暴れまくっているスズメバチの大群の中に、全く無防備な状態で入っていったわけです。ハチも人間に近付くなよと威嚇していたはずなのに、その音が「のんのこ祭」の音に消されて、全く聞こえなかったのです。手で払いのけながら走って逃げたのですが、頭、肩、腹と刺されました。なおもシャツにはスズメバチがへばりついているので、走りながら脱ぎ捨てました。実は、中学校のときにも一度刺されていて、あのときが2回目でしたので、アナフィラキシーショックが心配でした。山から下り、タクシーで自宅に帰り、すぐに休日当番医に行きました。そこは外科医でしたので、刺されたところに、外科手術用の麻酔を打ってくれました。そのおかげで痛みはスーと引きましたが、5分もするとジワッーと重い痛みがぶり返してきました。後は、我慢するしかありませんでした。痛みより怖いのがアナフィラキシーショックです。スズメバチに刺されて死ぬのはこのアレルギー反応ですので、外科医に尋ねました。「今回アナフィラキシーショックが出なかったので、私は体質的に大丈夫ですね」と聞いたところ、「2回目に出なかったからと言って、3回目が大丈夫という保証はありません」と言われがっくり。山で動物に襲われての死亡事故を見ると、熊の被害よりスズメバチの方がはるかに多いわけですから。
その後、ハチやアブの羽音はもちろんのこと、カナブンなどの「ブーン」という羽音にまで極端な防御姿勢をとるようになりました。他の人が見たら滑稽なまでに。
9月から10月にかけてはスズメバチの繁殖期で、ハチも巣を守るために過敏になっています。スズメバチがカチカチという音を発していたら要注意です。これ以上近づかないでと人間に警告しているわけで、危険だということは知識としては持っていたのですが…、不覚でした。
先日、アフリカンサファリの獣医さんから、この2つをしたら獣医失格という話を聞きました。動物を逃がすことと、動物に襲われることだそうです。この話を聞いたとき、ハチに襲われた自分の未熟さをあらためて思い知らされました。

まずは、マムシへの注意。100mそこそこの山ですが、山は山です。マムシがいてあたりまえです。ただ、マムシは積極的には人を襲いません。

次に、イノシシへの注意。まさか市の中心部にある山で…と思っていたら、いました。見かけたのは1年半も前のことですが確かにいました。しかし、ここ1年ほどは見ていませんので、もう駆除されたのかも知れません。

これは椿です。先日、実がごっそりとなくなっていてショックだったと紹介した例の椿なのですが、今度は葉っぱがごっそりとなくなっていました。「えつ!」と思いながらよく見ると…

いっぱいの毛虫です。チャドクガの幼虫、要注意です(^_^;)。直接触るのはもちろんですが、風に飛ばされたこの毛にふれるだけでかぶれてしまいます。服に付いた毛も同様です。
次の看板は多良岳のもので、スズメバチへの注意を呼びかけています。
9月、10月はスズメバチの繁殖期で、特に注意が必要なことは知識として持っていましたが…



実は、昨年の9月16日(敬老の日)に、この上山でスズメバチに刺されました、しかも3カ所も。私は常々、マムシと同じように、「ハチは自分からは人を襲いませんよ」と、人に言っていただけに、自分が刺されてショックでした。あの日の状況は次のようなものでした。
上山ですれ違った人から、「スズメバチが飛んでいましたよ」と声を掛けてもらっていました。折しもあの日は、諫早の「のんのこ祭」が近くの広場で行われていて、その音楽の大音量で、ハチの羽音やカチカチというハチが出す警告音が全く聞こえませんでした。異変に気づいたときには手遅れでした。頭に何かカサカサしたなと思ったら、腕やシャツに大きなスズメバチが何匹もとまっていました。興奮して暴れまくっているスズメバチの大群の中に、全く無防備な状態で入っていったわけです。ハチも人間に近付くなよと威嚇していたはずなのに、その音が「のんのこ祭」の音に消されて、全く聞こえなかったのです。手で払いのけながら走って逃げたのですが、頭、肩、腹と刺されました。なおもシャツにはスズメバチがへばりついているので、走りながら脱ぎ捨てました。実は、中学校のときにも一度刺されていて、あのときが2回目でしたので、アナフィラキシーショックが心配でした。山から下り、タクシーで自宅に帰り、すぐに休日当番医に行きました。そこは外科医でしたので、刺されたところに、外科手術用の麻酔を打ってくれました。そのおかげで痛みはスーと引きましたが、5分もするとジワッーと重い痛みがぶり返してきました。後は、我慢するしかありませんでした。痛みより怖いのがアナフィラキシーショックです。スズメバチに刺されて死ぬのはこのアレルギー反応ですので、外科医に尋ねました。「今回アナフィラキシーショックが出なかったので、私は体質的に大丈夫ですね」と聞いたところ、「2回目に出なかったからと言って、3回目が大丈夫という保証はありません」と言われがっくり。山で動物に襲われての死亡事故を見ると、熊の被害よりスズメバチの方がはるかに多いわけですから。
その後、ハチやアブの羽音はもちろんのこと、カナブンなどの「ブーン」という羽音にまで極端な防御姿勢をとるようになりました。他の人が見たら滑稽なまでに。
9月から10月にかけてはスズメバチの繁殖期で、ハチも巣を守るために過敏になっています。スズメバチがカチカチという音を発していたら要注意です。これ以上近づかないでと人間に警告しているわけで、危険だということは知識としては持っていたのですが…、不覚でした。
先日、アフリカンサファリの獣医さんから、この2つをしたら獣医失格という話を聞きました。動物を逃がすことと、動物に襲われることだそうです。この話を聞いたとき、ハチに襲われた自分の未熟さをあらためて思い知らされました。