喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

サツキ五日*ヰワタマツリ(ハラ帯の教えを伝える行事)

2019-06-04 20:31:45 | こよみ
新緑の季節~♪
伊勢志摩では、個人宅8件のオープンガーデン開催中です。
5月24日に南伊勢町の汐見ガーデンにお誘いいただき、行ってきました。
初夏の花がいっせいに咲き誇る、見事な花盛り~♪
そよ風に揺れる花に思わず顔がほころびました~~~♡







石崎さんご夫妻の「汐見ガーデン」は、
6月5日までの金、土、日、月曜日のみ庭を公開しています。
色彩豊かなヤグルマギクやナデシコなど約240種の花々が楽しめるほか、
庭に自生する約800本のササユリが5月末から見頃を迎えるそうです。
ササユリの開花に併せ、公開期間が延長されていると思います。(観覧無料)
日程などの問い合わせは汐見ガーデンへ(*^^)v 電話090(9027)2695





さつきにもろは          
なるつゆお なめんとゑもぎ    
あやめふく
  ミカサフミナメコトのアヤ                 
       
ふたばにのぼる
さつゆつき かつみのつゆや
  トシウチニナスコトのアヤ



●サツキ【旧暦五月・西暦二〇一九年六月三日~】
ヲカミ(温)の働きが最大に至り、雲が大いに沸き立ち、雨を降らせます。
サには、南・栄える・潤うという意があり、サツキはサツユツキとも呼ばれていました。
サに栄え~サミタレのサツキ。
太陽の光と月の雫の恵みを葉にたっぷり受けて、ヨモギやアヤメが盛んに発育します。

カツミとは、
・西(メ・冷)の固める働き ・西、集まり ・具現化、実体化
再び地表に冷たさの働きの一本が昇ってきて、サの広がりに雨を降らせます。
次の満月(夏至)で折り返し、メカミ(冷たさの働き・物質化の働き)が起き始める時期です。
サツキの新月周りは、目標を定め、具体的な計画を描きつつ、実行してゆく、、
下半期の作戦タイムによい新月ですね!





のりくらべ ゐゐのつつたち      
めをのほぎ ゐわたちまきや     
めもとかみ
  トシウチニナスコトのアヤ
    
さつさはゐわた
のりはゐゐ みなそこにふす
めのなさけ これかみかたち
 ミカサフミナメコトのアヤ




☽ヰワタマツリ【サツキヰツカ:旧暦五月五日・西暦二〇一九年六月七日】
サツサはヰワタ ノリはヰヰ(五五)、サツキヰツカのメヲのことほぎ(祝詞)。
ヰヰ(五五)、数字の連なる日はメヲのお祭りです。
サミダレ(五月雨)に勢いづくアヤメを愛で、チマキでお祝いします。

「ヰワタマツリ」とは、ハラオビ(腹帯)の教えを伝える行事。
妊娠五ヶ月に入るとアモトからタマが降され、タマノヲが地上のシヰとむすび、
ココロが備わり、内臓が形作られます。

・ヰクラ:見えない心の五つの働き(タマ・シヰ)。
・ムワタ:内臓。  ※ヰクラ・ムワタ:漢字の五臓六腑とは概念が異なります。

ヰワタヲビ(腹帯)には、コタネ(子種・赤ん坊)の健やかなる成長に、
よくない障りのないようにと祈るタラチネ(父母)の思いが込められています。
サツサには魔除けの意があり、チマキのツルギ(剣)で祓い、ハラオビで守ります。

ノリクラベ ヰヰノツツタチ(馬術の技法)、
京都上賀茂神社の賀茂競馬(かもくらべうま)は、いにしえの伝統がその源に在りそうです。
季節は夏の至り、万木生い茂り、実を結んでゆく準備に入ります。



「満天の星」(2019.5.30am3:24・志摩市城ノ崎にて)志摩のカメラマン泊正徳さん撮影。
西北に架かる天の川♡メはツネにすむミツのカミ♪




「ヰワタオビ」のお話は、ホツマツタヱ十六アヤに詳しくあるので、ここにご紹介します。
タケミカツチ(カシマカミ)の一人娘ヒトリヒメのご懐妊に際し、
安産を祈念したコモリカミ(三代モノヌシ)の「ミタネフミ」の講義より抜粋です。

もしあやまれは         
タネたちて みとがめあれど   
そのひとは まだたちもたず   
つゑうたず ひとうちころす   
ゆえもなし メはひとみちに   
おもえとも ねたみわつらふ   
むねのホが オロチとなりて   
コタネかむ さわりのぞかん   
よつきふみ つゝしむあやの   
はなとはな うてばちるなり   
もろともに つねにつゝしみ   
なわすれそこれ        
 

まちがった強い思い込みはタネを断つほどの力があるのです。
でもその人は手にタチ(剣・武器)を持っているわけでも、
ツヱ(制裁の棒)で人を打つわけでもなく、人を打ち殺すわけではありません。
女性は一途に思い詰めることが多いですが、妬みの思いを募らせて心を患うこともあります。
胸に燃える炎が、やがてオロチとなりて他人のコタネを噛み砕きます。

「ヨツキフミ」とは、そんな禍を防御するための教えです。
「ツツシム」ということを良く理解してください。
ハナとハナ、打ち合えば双方ともに散ってしまいます。
「つゝしみ」とは、日常の常に気をつける、ということなのです。
「な、わすれそ」決して忘れないでください。



ハラミコお とひうるための   
たひやどり あるひヒメカミ   
またのとひ おしえのおびは   
わさありや コモリこたえて   
タマキネの をしゑのおびは   
ミミノハに しなわきまえて   
クニおさむ おびはヰわみの   
かためなり ヲはしたあわせ   
メはうえぞ           

コモリカミの講義にじっと聞き入るヒトリヒメでしたが、
初めての妊娠はまだまだ不安に思うことも多く、コモリカミはしばらく滞在することになりました。
おそらく、タケミカツチの歓待を受け、カシマのミヤでの滞在でしたでしょう。

ある日のこと、ヒトリヒメはまた質問なさいました。
「オビ(腹帯)について、詳しく教えていただきたいのですが。」
コモリカミは答えます。
「腹帯については、タマキネ(トヨケカミ)の『ミミノハ』の教えに詳しくあります。
腹帯はヰワミの固め、つまり、(五色の固形物による)物質化の成長を、
外的な妨害要素から保護するためのものなのです。」
※ヰワミ:ヰツイロのハニもてつくる(十四アヤ)・ヰいろハニ、これクラワタと(十六アヤ)

男の子を孕んだ場合には、オビは下合わせに、
女の子の場合は上合わせにします。



はらみのおびは         
かつらきの よつきやしろに   
みたねのる ときにアメより   
にいとりの ひとはおつれは   
アマツノリ これはいふきの   
なるもみぢ ばけてかつらき   
いとりやま はねさきみれば   
フソヨすぢ かずそなはれと   
つねあらず もろとりみれは   
ソヰにさけ ヒタカミにツル   
たてまつる はねさきみれは   
フソヨなり かれもろはねお   
よりたゝし ヲツルおたてに   
メおよこに ケフのほそぬの   
おりもつて ヨソヤそなはる   
みはらおび  
         

そもそも孕みの帯のはじまりは、
トヨケカミが七代イサナギ・イサナミの皇太子誕生を願い、
カツラキに世継ぎ子を得るためのヨツキヤシロを建て、八千回のミソギをし祈っていた時の事、
アメ(空)からニイトリの羽根が一葉落ちてきたのです。

『アマツノリ』それはアマのお告げであるかも知れない。
その一葉の羽先を見てみますと、フソヨ(二十四)のスヂ(筋)があります。
フソヨとは、アワウタ(ヨソヤ・四十八音)の半分です。
縦横フソヨ筋ずつで編めば、ヨソヤのアヤ(布・文章)になります。

普通の鳥の羽根は、ソヰ(十五)に分かれており、フソヨはとても珍しく、
その羽根の鳥を探し求めていましたら、ヒタカミのトヨケのもとにツル(鶴)が献上されました。
羽根先をみるとフソヨの筋でしたので、鶴の羽を縒りただし、
ヲ(オス)の羽根を縦糸に、メ(メス)の羽根を横糸に、布を織りゆきます。

ケフのホソヌノとは、ヨソヤ(四十八・完全)が備わるミハラオビ(御腹帯)です。
※ミハラ:コタネが種を成してさらに実体化する・オヒ:固め護り、形に形成すること
腹帯には、コタネへの深い思いが込められていました。



ははのイサナミ         
ながはらみ コソムつきへて   
うみたまふ アマテルカミぞ   
ハタレマの さはれどおびに   
とゝのひて ヨソヤそなはる   
そのためし てれはヒメキミ   
さはらねと いきすひたちと   
なすおびぞ ときにミカツチ   
いぶかしく いきすひたちと   
なるおびの わざにいきすは   
いつこえか
           

ハハ(母・生成為し行くもの)のイサナミの妊娠期間はとても長く、
コソム(九十六)月を経て、アマテルカミをご出産なさいました。 
コタネを噛み砕こうと攻め寄ってくるハタレマをオビが防いでくれます。
 ※ハタレマ:ハ(生成・形成)をタレル(垂れる・垂れさせる)、マ(影響を及ぼす)。

オビにより整いて、ヨソヤ(四十八・元素の成り立ち・完全)が備わります。
ヒメキミにはハタレマのような悪い障りもないでしょうが、
「イキス・ヒタチ」と為すオビを締められることをお勧めします。
と、コモリカミがトヨケカミの故事から講義なさいましたその時、
父のタケミカツチがふと疑問を呈します。

「我がクニは、イキス(息栖のミヤ)・ヒタチ(常陸のミヤ)とも呼ばれます。
それはオビに関係があるとのことですが、どのような謂れなのでしょうか。」



ときにコモリの         
こたえには むかしトヨケの   
のたまふは アメよりさつく   
ケフのおび アメにのとりて   
ちゝのたけ くらぶるおびに   
はゝのいき ひたちとなるは   
いたくなり アメにうなづき   
はにあみて つらなりそたつ   
このためし ちゝのめくみは   
いたゝくア はゝのいつくし   
のするはに 
          

コモリカミの答えには、
「それは昔、トヨケカミの教えにありました。
アメ(天・アマカミ)からの賜わりモノ(宝物)としてのケフ(ヒタチオビの別名)のオビは、
アメ(天地創造の構造)に則って織りあげられています。

オビの丈はチチ(父)の身丈に合わせます。
そこにハハ(母)のイキス(息・心が来る事)がヒタチ(養い・育む)となるのです。

アメ(宇宙の中心)からタマ(魂の本体)の分け降しを頂き、
そして、ハ(地球の方)よりシヰ(魂の生命維持の部分)が編み込まれ、タマシヰとなるのです。

そこに物質が備わって育って来ることでコタネに成長します。
チチ(父親)の恵みはイタタク・「アア」(降臨するタマをこころにと、来させること)、
ハハ(母親)のイツクシ(こころにと編み為すこと)は、
「の」(成りかためる事)をするハニ(固形化・物質化)、固化となるのです。




アマテルカミも         
わすれじと いとフソヨすぢ   
よりあはせ メヲはふたえの   
みはとおり このみはめして   
あさことに あめつちまつり   
たらちねに つかふみこゝろ   
そのキミも これともふせは
   

アマテルカミも、この事を忘れてはならないとおっしゃっています。
そこで、イト(糸・こころの集まり・固形化してゆく)を二十四筋縒り合せて紡ぎ、
縦横にメ(横)・ヲ(縦)を準えてハフタエ(柔らかい織物)の衣を作ります。

その衣を召して、毎朝、アメツチを祭り、タラチネ(両親)への感謝を祈ります。
そこには、コタネ形成・生成への深い敬慕と感謝の念が込められているのです。
ケフとは、毎朝、毎朝の意味もあり、ケ(来たり為さしめる)・フ(開き発展する様子)という、
コタネが生成し成長する意味合いも込められています。


~中略~


これおうく カトリとカシマ   
イキスミヤ たまふひたちの   
おびのなも ヰはたおびとぞ   
たけヤタは ヤソヨロヲノコ   
なれたけぞ はらみのうちの   
あそひには まめおひろえよ   
まめなるぞ もしもソフこお   
うむはゝは ツキのくらいそ   
ひとはらみ ミツこおうめは   
ミひかりの さいわひありと   
アメにつぐ あまねくふれて
   

ここに、カトリ(フツヌシのミヤ)とカシマ(タケミカツチのミヤ)、
さらにイキス(アマノコヤネ・ヒトリヒメのミヤ)のミヤにそれぞれヒタチのオヒを、
時のアマカミ・オシホミミから賜りました。
オビの名もヰ・ワタ・オヒ(ヰワタ帯)といいます。

コタネのつつがなき成長を守る帯で、長さはヤタ(八尺)、国民男子平均身長に合わせたもの。
オシホミミはケフのホソヌノをヒタチオビとして賜りミコトノリなさいました。

「ハラミのウチ(妊娠中)の遊びには、マメ(豆)拾いが良いでしょう。
その子はマメ(何事にも熱心であること)になることでしょう。
マメ(熱心さ)はすべてにおいて、身の宝だと思います。

もしも十二人の子宝に恵まれた母は、ツキ(月)の位として賞賛しましょう。
三つ子を産んだ母は、ミ(三)ヒカリのサイワヒ(幸せ)に浴するものです。
ともにアメ(朝廷)に報告してください。賜わり物を授与します。」
 ※ホツマツタヱ《十六アヤ・ハラミツツシムオヒのアヤ》より抜粋。



参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏は来ぬ! | トップ | 6月*『縄文カレンダー』ワー... »
最新の画像もっと見る

こよみ」カテゴリの最新記事