喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

ほつまことほぎ勉強会のお知らせ(7/18現在)

2024-07-18 19:44:52 | ほつまことほぎ勉強会のお知らせ
「ほつまことほぎ勉強会」・「縄文カレンダーワークショップ」

暑中お見舞申し上げます
梅雨明け!
いよいよ本格的に夏本番を迎える気分~
夏休みも始まりますね~
一番日が長いトの季節も実は終盤
7月21日の満月は、旧暦6月16日ミナツキ・モチ
8月3日の新月前日、旧暦6月29日は夏越の祓い「チノワヌケ」です。
翌4日の新月は、旧暦7月1日、立秋から秋分へと向かうホの守りに移ります。
しかし、、トの季節、、酷暑の熱を積み重ね貯め込んでいます
日が短くなり始めるとはいえ、今年の残暑も長そうです。
水分補給は大事ですが、冷たいものの摂り過ぎも要注意です!



7月・8月の勉強会のお知らせです。
7月18日現在の開催予定です。
随時更新いたします。
初めての方でもどうぞお気軽にご参加ください(*^^)v

clubhouse「ほつまことほぎ」
◎毎月1日・15日21時~22時
 次回は8月1日(月)です。
  トホカミヱヒタメ暦・縄文カレンダーを通して、
  縄文の宇宙観、季節感、マツリの由来や
  ヲシテ文字を読み解くヒントなどゆるく楽しくシェアしています。
  みんなの知ってる歌にアワウタを乗せて~のアワウタコーナーも♪
  アーカイブで過去の放送も全ていつでもご視聴いただけます(^^)v
 ご参加は、
 clubhouse「ほつまことほぎ」
 よりお進み下さい。
 




◆7月30日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎場所 : LaniHonua 杉並区久我山4-2-4
◎参加費:2000/ 縄文カレンダー2024年度版別途1000/ テキスト②(7-8アヤ)別途1000/
◎内容:ホツマツタヱ8アヤ「タマカヱシ・ハタレうつアヤ」


◆7月31日(水) 【飯能】名栗の杜
◎12時半~15時半
◎場所:名栗の杜 埼玉県飯能市上名栗571 ☎042-979-0646
◎ホツマツタヱの15~16アヤ 古代の叡知への誘い
◎参加費:2500/ 定員:10名
 ※縄文カレンダー2024版別途1500/・テキスト⑥(15-16アヤ)別途1000/
  お持ちの方はご持参ください。
◎内容:ホツマツタヱ16アヤ「ハラミツツシムオビのアヤ」後半
※当日は休業日になります。
 ご希望の方、酵素玄米のお稲荷さんと具沢山のお味噌汁を800円にてお出しいたします。
 ご予約ください。


◆8月4日(日) 【多気】菜食ゆにわ
◎12時~15時
◎場所:菜食ゆにわ 多気郡多気町片野1213 ☎0598-49-2812
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎参加費:3000/(菜食ランチ付)・2000/(ランチ無・13時~15時)
 ※縄文カレンダー2024版別途1000/・テキスト⑦(20-22アヤ)別途1000/
  お持ちの方はご持参ください。
 ※要予約!
◎内容:ホツマツタヱ21アヤ「ニハリミヤ・ノリさたむアヤ」


◆8月13日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎13時~15時 ※ランチタイム;12時~
◎場所:ゲストハウスなごみ 度会郡大紀町永会2692-2
◎ほつまことほぎ勉強会
◎参加費:3000/(蕎麦ランチ付)・2000/(ランチ無・13時~15時)
 ※縄文カレンダー2024版別途1500/・テキスト①(7-8アヤ)別途1000/
◎定員;10名 要予約!
◎内容:ホツマツタヱ7アヤ「ノコシフミ・サガおタツアヤ」


◆8月25日(日) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ
◎内容:ホツマツタヱ1アヤ「キツのナとホムシさるアヤ」

◆8月27日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎場所 : LaniHonua 杉並区久我山4-2-4
◎参加費:2000/ 縄文カレンダー2024年度版別途1000/ テキスト②(9-11アヤ)別途1000/
◎内容:ホツマツタヱ9アヤ「ヤクモウチ・コトつくるアヤ」

◆8月28日(水) 【飯能】名栗の杜
◎12時半~15時半
◎場所:名栗の杜 埼玉県飯能市上名栗571 ☎042-979-0646
◎ホツマツタヱの17~19アヤ 古代の叡知への誘い
◎参加費:2500/ 定員:10名
 ※縄文カレンダー2024版別途1500/・テキスト⑥(17-19アヤ)別途1000/
  お持ちの方はご持参ください。
◎内容:ホツマツタヱ17アヤ「カンカガミ・ヤタのナのアヤ」
※当日は休業日になります。
 ご希望の方、酵素玄米のお稲荷さんと具沢山のお味噌汁を800円にてお出しいたします。
 ご予約ください。


◆8月未定 【志摩】ホツマなんばり勉強会




『縄文カレンダー』2024年度・令和6年度版
9年目を迎え、念願だったヲシテ特殊文字もバッチリ反映できました。
ご希望の際は、
お送り先のご住所、氏名、希望冊数を明記の上、
メールにてお知らせください。
メッセンジャーでもOKです。
mail:yoshico1018@yahoo.co.jp

詳細はこちら→『縄文カレンダー』2024年度版🌟出来ました!
どうぞよろしくお願いいたします!


※終了しました。
◆1月13日(土) 【多気】菜食ゆにわ
◎場所:菜食ゆにわ 多気郡多気町片野1213 ☎0598-49-2812
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ15アヤ「ミケヨロズナリソメのアヤ」

◆1月14日(日) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

◆1月16日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎場所:ゲストハウスなごみ 度会郡大紀町永会2692-2
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ1アヤ「キツのナとホムシサルアヤ」前半

◆1月18日(木)【志摩】ホツマなんばり勉強会

◆1月23日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎場所 : LaniHonua 杉並区久我山4-2-4久我山センタービル2F

◆1月24日(水) 【飯能】名栗の杜
◎場所:名栗の杜 埼玉県飯能市上名栗571 ☎042-979-0646
◎ホツマツタヱの12~14アヤ 古代の叡知への誘い
◎内容:ホツマツタヱ14アヤ「ヨツキノルノトコトのアヤ」

◆2月10日(土) 【多気】菜食ゆにわ
◎場所:菜食ゆにわ 多気郡多気町片野1213 ☎0598-49-2812
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ16アヤ「ハラミツツシムオビのアヤ」

◆2月11日(祝・日) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

◆2月13日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎場所:ゲストハウスなごみ 度会郡大紀町永会2692-2
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ1アヤ「キツのナとホムシサルアヤ」後半

◆2月17日(土) 【志摩】ホツマなんばり勉強会

◆2月27日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎場所 : LaniHonua 杉並区久我山4-2-4久我山センタービル2F

◆2月28日(水) 【飯能】名栗の杜
◎場所:名栗の杜 埼玉県飯能市上名栗571 ☎042-979-0646
◎内容:ホツマツタヱ14アヤ「ヨツキノルノトコトのアヤ」

◆3月9日(土) 【多気】菜食ゆにわ
◎場所:菜食ゆにわ 多気郡多気町片野1213 ☎0598-49-2812
◎内容:ホツマツタヱ16アヤ「ハラミツツシムオビのアヤ」

◆3月12日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎場所:ゲストハウスなごみ 度会郡大紀町永会2692-2
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ2アヤ「アメナナヨ・トコミキのアヤ」

◆3月17日(日) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

◆3月24日 【志摩】ホツマなんばり勉強会

◆3月26日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎場所 : LaniHonua 杉並区久我山4-2-4久我山センタービル2F

◆3月27日(水) 【飯能】名栗の杜
◎場所:名栗の杜 埼玉県飯能市上名栗571 ☎042-979-0646
◎ホツマツタヱの15~16アヤ 古代の叡知への誘い

◆4月7日(日) 【多気】菜食ゆにわ
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ17アヤ「カンカガミ・ヤタのナのアヤ」

◆4月12日(金) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

🌟4/14✨ラブピー祭✨松阪MAXA🌟
アワウタを~高らかに~ラブピー発信いたします♪


◆4月16日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ3アヤ「ヒヒメ・ミヲうむトノのアヤ」

◆4月23日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時
◎参加費:2000/ 縄文カレンダー2024年度版別途1000/ テキスト②(4-6アヤ)別途1000/

◆4月24日(水) 【飯能】名栗の杜
◎ホツマツタヱの15~16アヤ 古代の叡知への誘い
◎内容:ホツマツタヱ15アヤ「ミケヨロズ・ナリソメのアヤ」

◆5月2日(金) 【志摩】ホツマなんばり勉強会

◆5月12日(日) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

◆5月14日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ4アヤ「ヒのカミのミヅミナのアヤ」

◆5月19日(日) 【多気】菜食ゆにわ
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ18アヤ「オノコロとマジナフのアヤ」

◆5月21日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 

◆5月22日(水) 【飯能】名栗の杜
◎ホツマツタヱの15~16アヤ 古代の叡知への誘い
◎内容:ホツマツタヱ16アヤ「ハラミツツシムオビのアヤ」

◆6月9日(日) 【多気】菜食ゆにわ
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ19アヤ「ノリノリ・ヒトヌキマのアヤ」

◆6月11日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ5アヤ「ワカのマクラコトハのアヤ」

◆6月14日(金) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ

◆6月25日(火)【東京】久我山LaniHonua
『ヲシテ勉強&お話会』 13時〜16時

◆6月26日(水) 【飯能】名栗の杜
◎ホツマツタヱの15~16アヤ 古代の叡知への誘い
◎内容:ホツマツタヱ16アヤ「ハラミツツシムオビのアヤ」

◆7月7日(日) 【多気】菜食ゆにわ
◎縄文・ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ20アヤ「スメミマコ トクサヱルアヤ」

◆7月9日(火) 【大紀町】ゲストハウスなごみ
◎ほつまことほぎ勉強会
◎内容:ホツマツタヱ6アヤ「ヒノカミ・ソフキサキのアヤ」

◆7月11日(木) 【志摩】ホツマなんばり勉強会

◆7月15日(月・祝) 【明和町】
◎縄文カレンダーワークショップ


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麻奉るタナハタのホシマツリ(旧暦7月7日・西暦2024.8.10)

2024-07-06 02:28:58 | ナメコト(行事)
🌙タナハタのホシマツリ【アフミツキ七日(旧暦七月七日・西暦2024.8.10)】

旧暦ではまだひと月ほど先ですが、
ヲシテ文献に記された「タナハタのホシマツリ」をご紹介します。
現代の七夕は、
織姫と彦星の物語と願い事を書いた短冊を笹に吊るすのが主流ですが、
紀元前、古代日本のタナハタは、

ご先祖さまとのつながりを思い、アメに心を通わせる大切な祖先祭りです。

タナハタは、旧暦では秋のはじめのお祭りで、
弓張(七日)から満月(十五夜)を迎え、
シムのモチホギ、満月を愛で、祝い、仰ぎ踊ればアイうくる、、
まさに盆踊り!
現代のお盆にあたるご先祖供養へと変化を遂げてきたように思います。
ヲシテ文献の伝える、ヒノモト・ヤマトのタナハタマツリをご紹介します。





ユミハリにうむ 
イウとアサ ヲトタナハタの ホシマツリ
 ミカサフミナメコトノアヤ

ユミハリ(7日・弓張月)にウム(績む・植物の繊維を糸にする)、イウ(木綿)とアサ(麻)。
ご先祖さまとの尊いイノチのつながりを思い、感謝を込めて麻糸を績みます。



マヲマユミ ヰトおつむぎて
タクハタや アワのホギウタ
カヂにオシ
  トシウチニナスコトのアヤ


糸はつながりの象徴。
心をアメに通わせて、始まりのイト(糸)を績む。



たて糸は、ご先祖(アメ・天)とのつながり・恵み・教え、
よこ糸は、今世・社会のつながり。
たて糸、よこ糸踏み分けて、よじれやゆがみのないように、美しい文様を織りなします。

恵みを織る、、
秩序やマツリゴト、家や社会に準えて、
機織りは、アメのノリ(宇宙の法則・自然の理)を目に見える形に整えていく、
女性に託されたもっとも神聖な仕事でした。





星を奉り、麻、梶、楮などの上等な織布をお供えします。
カジ(梶の葉)に、アワ(天地自然)を讃えるウタや願い事を記して捧げ供えます。

北の星(北極星)は、宇宙の源・アメミヲヤ(宇宙創造祖)の位置と考えられていました。
縄文の宇宙観。
地球、太陽系は、キタのホシから降されるアメミヲヤのハラのウチ。
天の川銀河のハラの内です。
クニタマ(地球)を取り巻く宇宙が「タカマのハラ」なのです。
漢字の高い天の原、では至れない縄文哲学がヲシテ(文字形)によって感じられるのです。

タナハタマツリは、
ヒトの生誕の不思議を知り、誕生を祝い感謝する行事。
人体のそもそもの源であるタマ・シヰのタマ(ヒトの意識)が、
大宇宙の中心から降され(ヲト)、ヒトが人体に具現して地球上に生まれ出でくる。
クニタマ(地球)で母のコミヤ(子宮)に宿ったコタネの成長がある程度(五ヶ月)に達した時、
アモトから降されて来たタマがコタネと結び、やがて誕生する。
先祖から連綿と引き継がれてきた人の生命とは、まさしく不可思議なものとして祭祀します。

タナハタは、オオナメヱ(大嘗祭)のユキ・スキのミヤ(悠紀・主基)のうちの
ユキノミヤと同じカミを祭っています。
アメトコタチと呼ばれるコホシ(九星・アメミヲヤとトホカミヱヒタメ)です。



タナハタマツリに用いられるカヂ(梶)の葉については、
アワ(天地自然)を讃える歌を書く習わしがあり、
後世、短冊に願い事を記す初めともみられます。
また、京都冷泉家にて、毎年行われる七月七日の乞巧奠(きっこうでん)では現在でも、
梶の葉が主奠として用いられ、和歌を書いて水に浮かべたり、結び捧げたりするそうです。




 
いつかの八月の志摩、ホツマなんばり勉強会にて、主催のヤスコさんのお計らい♡で、
カジ(梶)の葉らしき葉っぱに墨でみんなで文字を書きました。
葉の表面に短い産毛がザラっとしているので、墨の乗りがとても良かったです。
いろんな葉っぱを短冊にして書いてみるのも楽しいですね♡葉書♡


アワウタシリーズ♡七夕バージョン♪
「たなばたさま」のメロディにアワウタをのせて~歌ってみてください♪
作詞:権藤はなよ・補作詞:林柳波・作曲: 下総皖一

ささの葉さ~らさら~ のきばに揺れる
あぁかぁは~な~ま~ いきひにみうく

お星さまきらきら きんぎんすなご
ふぅぬぅむえけ~ へねめおこほの

五色のたんざく わたしが書いた
もぉとぉろそよ をてれせゑつる

お星さまきらきら そらから見てる
す~ゆぅん~ちり しゐたらさやわ



参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

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ミナツキハツヒ:旧暦6月1日・西暦2024.7.6新月7:57

2024-07-06 01:58:40 | こよみ
ミナツキ:旧暦6月・西暦2024.7.6~

南の夜空に、天の川がひときわ輝く、夏の至りの新月です。








みなつきは ややはにみちて
たたかえは かみなりあつく
  ミカサフミナメコトのアヤ


ミナツキに入るとサミタレのサツキツユが大地に浸み渡りますが、
地表はまだまだ熱く、カミナリ(雷・上鳴り)も多く発生します。
夏至を過ぎてもヲカミ(三温・昼)が勝り、段々と暑く乾いてきます。



志摩では、この旧暦6月1日に天下の奇祭『潮かけ祭り』が開催されます!
 ※志摩市観光協会公式サイト:https://www.kanko-shima.com/event/5177/
 ※旧暦6月1日の志摩のお祭り過去記事です。夜のご神事が大変興味深いです。
  https://blog.goo.ne.jp/ten380445/e/5555fb429b5690c5a34e1da7c9323e69



伊勢神宮内宮のご神域の森の中の『大滝祭り』は、
毎年注連縄を作り、滝までの森の中の参道を整備して、
大滝に新しい注連縄をかけ替える行事。
現代の社会人の都合に合わせて、海の日(祝日)に開催されますが、
元々はこのミナツキハツヒだったのではと、、、検証しなければ💦
過去に参加させていただいた時の写真です。
普段は入れないご神域の森の中は、人の気配のない、神聖な世界です。














近年、大きな自然災害が頻繁に起こっています。
自然災害はヲシテの時代にも、人々を苦しめました。
精魂込めて田畑を耕し、作物を育て、どうか豊作でありますようにとお祭りをします。
豊作をお祝いし、感謝の収穫祭りも!

また、ハラヒノリトに登場する自然神は、
水田技術普及をなし得たイサナギ・イサナミさまが祭られた「ヤマサカミ」です。
ヤマサとは、ヲシテ文字形状から地表、地下、大地を守る八つの働きと読み取れます。

ホツマ辞典(展望社・池田満著)には、「ヤマサ・ヤマサカミ」として、
自然に対して暦を守らせるために祭った、自然神八神の総称。とあります。
ウツホ・カセ・ホ・ミツ・ハニの5要素の五神と
穀物豊穣・山林治水・火災防護の三神を合わせて祭り、
七代アマカミ・イサナギ・イサナミの創始に拠ります。

マツリとはマツリコト、、
国民の生活に自然をどのように役立てるかという実用面に重点を置き、
ヤマサカミを祀る姿勢は、自然の働きを十分に熟知し、
人のために自然を役立たせるために祀るという大切なマツリコトなのです。
ヤマサのヤカミの働きを熟考し、人々の暮らしに役立てるように活用する。
ハラヒノリトとは、そのために、後世忘れないように伝えるためにあるように思います。
現代社会は大自然をハタレマのように食いつぶしているようにも感じます。
今一度、ひとりひとりがそのことの大切さを考える転換地点になるといいですね。

ホツマツタヱ22アヤ、オキツヒコ・ヒミツのハラヒより抜粋でご紹介します。

カシキのユフの         
ミテグラに ヤヲヨロカミの        
カンツトエ タカマのハラの   
カンツカサ あまてらします        
ヲオンカミ ホギたてまつる
   


伝統の基、カシキ(赤・白・黄)のユフ(幣)を
ミテクラ(祭りの中心・アモトにつながるハシラ)に設え、
ヤヲヨロカミ(沢山の諸臣)を招き集めて、ノリト(祝詞)奏上の準備をします。
タカマノハラ(大宇宙。宮中のミハシラにつながるタカマ。)の
カンツカサ(祭主)オキツヒコは、アマテルカミのお定めになられた
ホギ(褒め称える・祝いの言葉)を奉ります。


ノトなかに ミカマのホギの   
そのカミは アメツチひらけ   
そむときに クニトコタチの   
カンハラミ ヲフヒのミナの        
キツヲサネ ヰクラのカミの   
なりいてゝ ナゝヨのうちの   
あまつごと 

           

『ミカマ(竈)のホギ(褒め称え・称賛)に預るカミは、アメツチ(天地)の開け初むときに、
初代クニトコタチのお示しのキツヲサネ(東西中央南北)、ヰクラのカミの
成り出でてより七代までのアマカミたちの時代に準えられてもいます。』


まつるトホカミ         
ヱヒタメの ヤモトのカミの        
まもらせき クニツマツリは   
キツヲサネ ムロソヒカミの   
まもらせき このゆえひゝの   
ミカマドの ヱトモリカミと   
たゝえますなり

         

『先ず始めに祭るのは、トホカミヱヒタメのヤモト(八許・八方)の守り。
ヲカミ(温かさの働き4本)とメカミ(冷たさの働き4本)によって
季節が編まれるトホカミヱヒタメは、方位方角・季節の守りです。
地上においての守りは、キツヲサネ(東西中央南北・四方と中心)と、
アミヤ・シナウ(天のもたらしと大地の育み・食べ物、イノチ(生命)を守る)の
ソヒカミ(十一カミ)です。
この故に、日々のミカマトのヱトモリカミ(兄弟代わる代わるに守る)と、
讃えますなり。』


ひさかたの アマテルカミの       
はつみよに ヒヨミのとりの   
カおつぐる きつおかなねの        
とつぎして トシノリカミの   
あれませる そのソヒカミお        
ヱトモリと アミヤシナウて   
ヤミコなる アメフタカミの        
みことのり

           

ひさかたの八代アマテルカミのご治世の初めの時の事、
ヒヨミのとりのカ(マツリゴトの執り始めの日)を告げる際において、
トシノリカミ(キツヲサネ・アミヤシナウ)のソヒ(十一)カミを
ヱトの守りとして祭祀なさいます。
さらに、アメフタカミ(七代イサナギ・イサナミ)のみことのりにより、
ヤマサのヤ(八)カミをともに祭祀することとなりました。

これにたまはる         
ヒヱのナわ ウツロイのカミ   
つぎのナは シナドベのカミ        
ミツのナは カグツチのカミ   
ヨツのナは ミツハメのカミ   
ヰツのナは ハニヤスのカミ   
ムツのナは ソロヲゝトシの        
ちからもる ヲゝトシカミと   
たゝえます ナゝナはみなの   
もとしける スベヤマズミの        
カミとなる ヤおとのカミわ   
ホのしづめ タツナミおさむ        
タツタヒメ おのおのミナお   
たまはりて コヨミおまもる   
ヤマサカミなり         

このカミの つねにめぐりて        
まもるゆえ ヒミツのわざの   
さわりなし       

    

『これにたまはる
ヒヱ(長兄)の名は、ウツロイのカミ
つぎの名は、「シナドベのカミ」
三ツの名は、「カグツチのカミ」
四ツの名は、「ミツハメのカミ」
五ツの名は、「ハニヤスのカミ」
六ツの名は、ソロヲヲトシ(田畑作物の豊穣)のチカラを守る「ヲヲトシカミ」
七の名は、ミナのモトシケル(水の貯留に有効な森林を守る)「スベヤマスミのカミ」
八オト(弟・妹)のカミは、
タツナミおさむホのシヅメ(火災から守る)「タツタヒメ」、
各々名を賜りて、コヨミを守る「ヤマサカミ」なり。』
このヤマサカミが常に天地の巡りを守ってくれているので、
人々に降りかかる「ヒ」(火)や「ミツ」(水)の障害も防ぐことができるのです。

     
中略。


チカヒには ミハシラたてよ   
このときに アマツミコトの   
さたまれば カシキのユフの   
ミテグラに ヒミツおむすぶ   
オキツヒコ こゝもタカマの   
ハラなれば ヨゝにちかふる   
のりこちに

           

『チカヒには、ミハシラたてよ』
カシキ(赤・白・黒)のユフ(幣)のミテクラ(祭りの中心)は、
タカマのハラ(大宇宙・アモト・大宇宙の腹の中)に見立てられ、同一の場所の意味を持ちます。
この清らかな祭りの場の祈りは、万物の端々にまで届いて、
生活にさし障りの無き事を実現してくれるでしょう。
オキツヒコは、ヒミツ(火水)のノト(祝詞)を奏上します。


もしもクニユリ         
ナルカミの さわるさわりの   
あらんとき キネのヒトキお   
ヰヤシロに ヱトのムソカに   
もりあまる ヤナヰカクロヒ   
ウツロもる ウツロイのカミ   
あらはれば たとえナルカミ   
クニゆるも イヅワザなして   
しづむべし

           

『もしもクニユリ(地震)やナルカミ(雷)のさわる障りのある時も、
キネ(東北)のヒトキ(一樹)をヰヤシロ(カミを招く拠り所)に、
ウツロイのカミを祭って下さい。
日々を守るヱトのカミの守りから外れたヰカ(五日)のクロヒ(黒日)を守る、
ウツロヰのカミが現れたならば、たとえナルカミ(雷)やクニユリ(地震)が
鳴動しても、ヰツワザ(極めて優れた働き)を発揮して鎮めてくれるでしょう。』


もしもムラクモ                   
カおうばひ みちにさわりの   
あらんとき シナトベのカミ   
あらはれば みちのカうばふ   
やえくもお シナドのカゼに   
おしはらひ ヨモあけかたと   
しらすべし 

          

『もしもムラクモ(暗雲)が天地を覆い、光を遮るような障りのある時も、
シナトベのカミが現れたならば、ミチ(成り行く力)の光を遮るヤエクモ(幾重もの厚い雲)を
シナトのカセ(風・変化を為さしめる働き)に押し祓い、
ヨモ(四方・見渡す限り)明け方としらすことでしょう。』


もしもヒけがれ         
あらんとき カグツチのカミ   
あらはれば たとえオダキの   
かくやあれ さらにヒウチの   
あらためて きよきアタゴと   
しきみより ミカマトきよく   
まもるべし

            

『もしもヒ(火)によるケガレ(穢れ)がある時も、
カグツチのカミが現れたならば、
たとえオダキのカクヤあれ(種火の炎が消えてしまう)のような不祥事が起きても、
さらにヒウチ(火打ち)のあらためて、キヨキアタゴ(清い火)とシキミ(樒)により、
ミカマド(竈)を清く守ってくれるでしょう。』
※現在でも京都市の愛宕神社などの神事には榊ではなく、シキミが使われています。
 シキミ(有毒)を挿した水は、腐りにくい。~ウィキペディア~


もしもホワザの         
あらんとき タツタメのカミ   
あらはれは たとひホノホに   
はたるとも タツタにしづめ   
のぞくべし 

           

『もしもホワザ(火災)のある時も、
タツタメのカミが現れたならば、
たとえホノホにハタルとも(火災に建物が苛まれたとしても)、
タツタ(タツの働きで水を吐きかけ)に鎮め消火してくれるでしょう。』


もしもヰのミツ         
くみたえて ミケツのさはり   
あらんとき ミヅハメのカミ   
あらはれば いてのしミヅお   
いさぎよく あらためかえて   
ひとふるに ミカメもきよく   
まもるべし

            

『もしも井戸の水が汲み絶えて、ミケツ(飲食)の障りがある時も、
ミツハメのカミが現れたならば、井戸の清水を潔く新たに入れ替えて、
ミカメ(水瓶)も清く守ってくれることでしょう。』


もしもミワサの         
あらんとき スベヤマヅミの   
あらはれば たとひナガアメ   
あぶれても ヤマはしげきに   
もちこたえ なかれおふかく   
なすことも つねにイセキお   
まもるなり みなカンチカヒ   
いちしるきかな 

        

『もしもミワサ(水害・洪水)のある時も、
スベヤマツミのカミが現れたならば、
たとえ長雨が続いても、治水を担う山林の豊かさで洪水を防ぎ、さらに、
保水量を深く大きくし、イセキ(井堰)から常に農業用水の豊かさを確保し
守ってくれることでしょう。
このヤマサカミとのチカヒ(誓い)こそ、明らかなものであります。』


より良き明日でありますように。
参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。

『縄文カレンダー』
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーは、冬の至り、冬至満月(シモツキモチ)よりはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁冊子型。
一冊1000円(@1500/夏至よりお値引き+送料サービス)でお分けしています。

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp
【ブログ】喜びの種☆:http://blog.goo.ne.jp/ten380445


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ナツイタル!(夏至2024.6.21 5:51)

2024-06-15 19:50:57 | こよみ
夏の至り!
サツキナカ(旧暦五月満月・西暦2024.6.21)よりトの季節に入ります。

ヲカミ極大の夏至(四温・太陽)を過ぎ、冬へと向かう折り返し点、
月よりヒメ(一冷・三温)が降されて、サミタレ(梅雨)が地中を潤します。夏至!


「夫婦岩と王冠富士」
(2019.6.13am4:46・伊勢市二見町興玉神社・夫婦岩にて志摩のカメラマン泊正徳さん撮影)

夏至のご来光🌅
伊勢二見浦では、夫婦岩の間から上ります。
夫婦岩の間、遥か200キロ先に富士山が位置し、
天候が良ければ富士山の背から昇る朝日を拝することができます。
アマテルカミが現伊勢志摩をミヤコに選んだ要因のひとつでは?と思えます。

夏至の満月は、
伊勢神宮内宮、宇治橋の大鳥居の真ん中から上ります!
太陽と正反対の軌道を通る月が出ている時間が一年で最も短くなり、
夕日の赤を月が近い位置で受けて映る夕焼け色の満月♡
これをネイテイブアメリカンの人々はストロベリームーンと呼ぶそうです。






トの守りは太陽の南中する正午前後の時間帯、
サツキナカ(夏至頃)よりミナツキスヱ(立秋頃)、
季節は夏の盛りです。

日中の光と雨のもたらしに最も潤い栄える季節の方位にあやかり、
トよりのノト(祝詞)、トホカミヱヒタメとノリます。
※ヱが兄でトは弟、ヱトとはヤマトコトハで兄弟のこと。
 本来ならば冬至から、ヱヒタメトホカミとなります。
  ヱはネ、根、北、冬至の方位
  トはサ、栄え、南、夏至の方位




「ト」
(タ行父音):「たす・集める・まとめる・協力・尽す」など、
*複数のモノ・分散しているモノなどを受ける。
*合わせて繋ぐ(縦線は一種の収束線でもあります。)などのイメージ。

(ハニ・オ母韻):「固い・足元の大地・クニ」など、
*「安定・定常状態・成熟・完成・最終プロセス」などのイメージ。

春分の「タ」の季節は、ア母韻○(ウツホ)で空気はポカポカ温かくなり、
夏至の「ト」では、オ母韻□(ハニ)地面の中まで十分に熱くなるイメージですね。




サツキナカ(夏至)からミナツキスヱ(立秋頃)

とのなめは はにみつうるふ  
さつきなか ひかりとほれは  
かつめかみ みちおかえして  
ひおこえは みひきおまねき  
しらみちの ひめおくたして  
はにふせは きそひのぼりて  
さみたるゝ あおばしげれは  
ながらえの さのかおりうく
  (ミカサフミナメコトのアヤ)



【サツキナカ:旧暦五月中】
トのカミは、サ(南)の守りです。
ヲカミ極大の夏至を過ぎ、
ミツヒカリ(三温・タ行父音)のもたらしは、
□ハニ(大地・地面下・オ母韻)まで届いています。
月(メカミの象徴)満ちて、シラミチ(月の巡る軌道)よりヒメ(一冷)が降されて、
水底に伏していたメカミ(一冷)が起き立ちます。
キソヒノホリテ サミタルル(五月雨・梅雨)、
大地に光と水の潤いがもたらされ、万木のアオバが風に香ります。




トコヨクニ建国の理念、「ト」のヲシヱ。
より良い暮らしへと、創意工夫して、
得意を持ち寄り、互いに協力し、
自立した営みを分かち合いながら、
次世代へと繋いでゆく思いが「ト」の文字形に込められています。


参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。


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サツキ☔旧暦五月・西暦2024.6.6~

2024-06-07 00:28:33 | こよみ
【サツキ:旧暦五月・西暦2024.6.6~】
ヲカミ(温・陽)の働きが最大に至り、
雲が大いに沸き立ち、雨を降らせます。

のヲシテ文字は◯に━線の組み合わせです。
サシスセソの父音の━線は、
テーブルの板を思い浮かべて、
真横から見ると━線ですが、
真上から見ると⚫️面!

あたり一面とか、地面に行き渡るとか、
広く受け止める、とか、止めるなどのイメージ。

正午の太陽は(南)のテッペンにあり、
大地を隈なく照らします。
には、
南・栄える・潤うという意があり、
サツキはサツユツキとも呼ばれていました。
サに栄え~サミタレのサツキ。
イヤサカ~✨️




さつきにもろは           ふたばにのぼる
なるつゆお  なめんとゑもぎ     さつゆつき  かつみのつゆや
あやめふく         
           トシウチニナスコトのアヤ
 ミカサフミナメコトのアヤ       

サ(南)に栄え~のサツキ、サミタレ(五月雨)は梅雨のこと。
太陽の光と月の雫の恵みを葉にたっぷり受けて、ヨモギやアヤメが盛んに発育します。
カツミとは、
 カ:西(メ・冷)の固める働き 
 ツ:西、集まり 
 ミ:具現化、実体化
再び地表に冷たさの働きの一本が昇ってきて、サの広がりに雨を降らせます。
次の満月(夏至)で折り返し、メカミ(冷たさの働き・物質化の働き)が起き始める時期です。
📌サツキハレ・サミタレ・カサ・サキワヒ
ヲシテ文字で感じてみよう!







   

「伊雜宮の御神田祭」西暦6月24日に毎年行わていますが、
この日付は明治の改暦以降の祭日で、それ以前は、『磯部町史』によりますと、、
明治24年、各区長が神宮に差し出した「御田植旧復義願」の文中には、
「御田植の義は享禄(1528年~)年中より毎年5月中滞りなく云々」。

また、『磯部の御神田』(磯部町教育委員会)には、、
元禄年中の文書に、磯部町下郷地下所蔵の伊雜宮史に、
万治2年(1659)、江戸の寺社御奉行所呈出した旧記勘例の中に、
「一、 五月中旬有 御田之神事是、、今之定例也」とありました。
もともとは旧暦(太陰太陽暦)の「サツキナカ(望・5月15日)」、
夏至のウルナミ(エネルギー)を享けいただくという思いが込められているのかもしれません。
冬至の満月は「ウイナメヱ」、現在の「新嘗祭」にあたり、相対しています。
ハツヒ(新月)・モチ(満月)アワ(天地自然)のウヤマヒです。


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子


『縄文カレンダー』
トホカミヱヒタメ暦!
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月からはじまります。
A4判カラー・竹紙20頁冊子形。
1冊1500円のところ、6月現在1冊1000円(送料込)でお分けいたします(^^)v

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。
冨山喜子【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp



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☾アオヒマツリ【ウツキスヱ:旧暦四月末・西暦2024.6.5】

2024-06-06 23:14:29 | ナメコト(行事)
紀元前、弥生と呼ばれる時代のアオヒマツリは、
ウツキスヱ、盛夏(夏至)へと向かう準備のメヲマツリ。
イノチの源、メヲ(メカミヲカミ・陰陽)を讃えるお祭りです。





つきすえは あおひかつらの
めをまつり
  トシウチニナスコトのアヤ


 
ヲカミ(温・陽)の象徴に「アオヒ」を奉ります。
葉に滴りくる雨(サツユ・サミタレ)に活き活きとしています。
・天空に、・成り固まり、・開き来る。

メカミ(冷・陰)の象徴は、秋に実ってゆく力を貯め込んでおこうとする配慮から、
「カツラ」をお祭りします。
・赤くなる秋の要素が、・集まって、・下の方に広がっている。




京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の大祭、
葵祭は、西暦5月15日ですが、明治の改暦前は旧暦4月の中の酉の日に行われていました。

京都三大祭りの一つ「葵祭」は、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、
3年連続で「路頭の儀」を中止していましたが、
作年は雨天延期の16日、上皇ご夫妻もご覧になる中、4年ぶりに行われたそうです。





※写真:NHKnewswebより。



「アオヒ・カツラ」のメヲマツリには、ホツマツタヱに逸話も綴られています。
京都上加茂神社のご祭神ワケイカツチは、
ヲシテ文献には10代アマカミ・ニニキネと記されています。

ニニキネは、灌漑用水による京都の新田開拓の際、
災害をもたらす雷雨を火と水に分け、
人の役に立つように、コントロールできるようにと、
火のカミは雷の害を防ぐため、「愛宕神社」に祀り、
水のカミは水害を防ぎ利水をはかるため、「貴船神社」に祀りました。
アマテルカミはたいそう喜ばれ、
ニニキネさまに『ワケイカツチ』の讃え名を賜りました。


さて、時は11代アマカミ・ホオデミさまご即位の際、
御后トヨタマヒメさまが、産屋の屋根の吹き合わせず状態でお生まれになったのが、
ウガヤフキアハセス、12代アマカミとなるカモヒトさまです。
ホオデミさまが皇位を継がれたのちも、ミヤコに上がろうとしないトヨタマヒメ、、

トヨタマヒメは、
身重の身体で難破した船から岸まで自力で泳ぎ着いたことを恥じ、
また、産後の養生で寝転んでくつろいでいる姿を夫に見られてしまったことを恥じて、
ツクシの郷へ帰ろうと、貴船神社に居られました。

皇位を譲られたニニキネさまはオオエキミとなられ、
「アオイの葉」(ヲの象徴)と「カツラの葉」(メの象徴)を携えて、
貴船神社のトヨタマヒメのもとへ訪れ、
「どちらかがかけているのではありませんか?」とお尋ねになりました、、。

「養生のムロ(室)をのぞいたのはホオデミの恥じで、あなたの恥ではありません。
 難破した船より海に落ち、自力で岸まで泳ぎ着いたことは立派な事で恥ではありません。」
初代クニトコタチさまからの連綿と続くアマカミの御子を守らんとした、
健き(たけき)心をお褒めになり、大切なことには執着し、つまらぬことから離れる、、
ツク・ハナルの教えに、トヨタマヒメをおさとしになられました。

後に、ニニキネさまは、
ツクシ高千穂に向かわれ、高千穂峰でカミアガリなさいました。
中腹の霧島神宮でお祭りし、トヨタマヒメがワケイカツチのミヤ(上賀茂神社)でお祭りし、
ホオデミさまが都のミヅホのミヤ(琵琶湖東南岸)でお祭りしました。

喪があけて、ホオデミさまは、トヨタマヒメに和歌を届けました。
トヨタマヒメは「アオヒ」と「カツラ」の葉を添えて返し歌を詠みました。
迎えの輿にのり、トヨタマヒメはミヅホのミヤにお輿入れです。
京都上賀茂神社の葵祭りは、ニニキネさまの教えの様子を現在に伝えるお祭りです。


また、ホツマツタヱ27アヤに
「キフネ」貴船神社にまつわるフナタマの詳しい記述があります。
上賀茂神社や愛宕神社、貴船神社の御由緒も、ヲシテ文献にしっかりと描かれています。
以下抜粋です。

かしはでは ヒメはおもむろ   
ミヅハミヤ むかしなぎさに   
ちかいして ミソロのタツの   
ミタマゑて なもアヰソロの   
カミとなる タミヅおまもり   
フネおうむ キフネのカミは   
フナタマか フネはいにしえ 
  

トヨタマヒメのオモムロは、
ミツハのミヤ(貴船神社)にお納めしました。
それは昔、ヒメが海難事故に遭った時、ミソロのタツのミタマ(力)を
得て、自ら泳ぎ助かったことに由来します。
トヨタマヒメは「アヰソロのカミ」として祭られています。
貴船神社の奥宮がトヨタマヒメのお祭りのミヤです。

タツは水を司り、タミズ(農業用水)を守り、フネにも関与するモノです。
貴船神社は、10代アマキミ・ニニキネ(ワケイカツチ)が水の自然神ミツハノメを祭って、
水害を防ぎ、用水の確保に役立てようとしたことに始まります。
「キフネのカミ」とは、フネの創始や作り方の進展に功績のあったタマ(人々)に
感謝をする意もあって名付けられました。
フナタマ(船についての功労者)の歴史について述べましょう。


シマツヒコ くちきにのれる   
ウノトリの あづみかわゆく   
イカタノリ さほさしおぼえ   
フネとなす
            

フネの創始は、大昔のシマツヒコに遡ります。
クチキ(朽木)に乗るウノトリ(鵜)がアヅミカワ(滋賀・安曇川)を下ってゆくのを見て、
イカタ(筏:思い(イ)のままに右(カ)に左(タ)に川を下る)を組み、
竿を差して操縦する方法を見出し、フネを作りました。


コのオキツヒコ         
カモおみて カイおつくれは  
マゴのシガ ホワニなすナよ   
カナサキは オカメおつくる
   

シマツヒコの子のオキツヒコは、カモ(鴨)の足掻き走行を見て、
自ら漕ぐカイ(櫂)を発明し、
自走可能なカモ(ミシ)フネを作りました。

マゴ(孫)のシガは、風を受けるホ(帆)を考案し、
労力も極めて少ない快速船、ワニフネを作りました。

7代目の子孫カナサキ(住吉)の作ったオカメは、大型で多くのカイ(櫂)を
備え、多くの人や物資を乗せることができるようになりました。


そのマゴの ハデカミのコの   
トヨタマと ミツハメとフネ   
つくるカミ ムツフナダマぞ 
  

カナサキ(住吉)の孫のハデカミの子のトヨタマヒメは、フネの守りのカミです。
ミツハメ(水の自然神)を併せて、ムツフナタマ(六神のフナタマ)として祭ります。



参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります


『縄文カレンダー』
ヲシテ文献の記述をもとに縄文時代の季節感や行事を、
現代のグレゴリオ暦と太陰太陽暦(旧暦)に表しています。
今に伝わる「ヒナマツリ」や「タナハタ」、「豆まき」等、祭りの発祥や謂れも、
たいへんに興味深く、古来日本の慣わしや精神、思想が覗え、
縄文の宇宙的概念や死生観をも読み取れる「コヨミ」です。
縄文カレンダーの一年は、冬の至りの満月から月の巡りの十二カ月です。
A4判カラー・竹紙20頁冊子型。
一冊1000円(@1500円を立夏よりお値引き+送料込)でお分けしています。

ご希望の方は、
送り先のご住所、お名前、希望冊数を下記までメールにてお知らせください。

冨山喜子
【メール】yoshico1018@yahoo.co.jp







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ヲシテ文字瞑想?! 燃えると燃やせる

2024-05-30 21:07:03 | ヲシテcafe


お皿を洗いながらふと、ゴミ袋の表記に??
燃えるゴミじゃなくて、燃やせるゴミなのか、、笑
その違いをヲシテで確認しながら
思考を文字にしてたところに、
近所の小学生が遊びに来たので、
燃えると燃やせるの違いをヲシテで伝えてみた!



なるほど~おもしれ~
これ、覚えておこう!

との反応✨️💛✨️

ヲシテ文字瞑想~
また文字に起こしてみよう(*^^)v


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縄文のこどもの日🎏サツキヰツカ

2024-05-05 00:49:48 | ナメコト(行事)
☽ヰワタマツリ【旧暦5月5日・西暦2024.6.10】

旧暦5月5日こどもの日、
ヲシテ時代のサツキヰツカの「ヰワタマツリ」は、
コタネ(胎児)の健やかなる成長を願う腹帯の教えを伝え広める行事です。
腹帯は、イワタオビやヒタチオビとも呼ばれ、
鹿嶋神宮の「腹帯」は、古のヒノモト・ヤマトを伝えています。
犬が安産だからじゃあないです💦






5月5日、ヰヰ(五五)、
数字の連なる日はメヲ(メカミ・ヲカミ、メヲト)のお祭りです。
サミダレ(五月雨)に勢いづくアヤメを愛で、チマキでお祝いします。

のりくらべ ゐゐのつつたち     さつさはゐわた 
めをのほぎ ゐわたちまきや     のりはゐゐ みなそこにふす
めもとかみ             めのなさけ  これカミカタチ

    トシウチニナスコトのアヤ      ミカサフミナメコトのアヤ



「ヰワタマツリ」とは、ハラオビ(腹帯)の教えを伝える行事。

ヰワタヲビ(腹帯)には、コタネ(子種・赤ん坊)の健やかなる成長に、
よくない障りのないようにと祈るタラチネ(父母)の思いが込められています。
「サツサ」には魔除けの意があり、チマキのツルギ(剣)で祓い、ハラオビで守ります。

妊娠五ヶ月に入るとアモト(宇宙の源)からタマが降され、
タマノヲが地上のシヰとむすび、ココロが備わり、内臓が形作られると考えられていました。

「タマ・シヰ」とは、縄文の哲学的概念で、
人の心には「タマ」(良心)と「シヰ」(生命維持欲・物欲・性欲)があると考え、
併せてタマシヰと呼び、タマシヰは生きたヒトであるとしていました。

<タマ>:ココロハ・タマ・ミヤヒの三つ。
<シヰ>:シヰ・シムの二つ。

併せて五つを「ヰクラ」(五クラ・五つの見えない心の働き)といい、
タマとシヰの結び役をタマノヲといいます。
また、人のタマは、宇宙のアモト(大元)からやってくるとヲシテ文献は伝えています。

ホツマツタヱの1アヤのアワウタの効能として、
 おのつとコヱも あきらかに
 ヰクラムワタヲ ネコヱわけ
 
という一説があります。
 ヰクラ(五つの見えない心の働き)・ムワタ(内臓)・ヲ
 ネコヱわけ(人体構成・心と体の元)

◎タマに関連する人の内臓:フクシ・ナカゴ・キモ
ココロハ:宇宙の大元とつながろうとする心・真心:フクシ(肺・大腸)
タマ:この世を楽しもうとする心:ナカゴ(心臓・小腸)
ミヤヒ:記憶・情け・あわれむ心:キモ(肝臓・胆のう)

◎シヰに関連する人の内臓:ヨコシ・ムラト・ワタ
シヰ:何かが欲しいという心・食欲など:ヨコシ(脾臓・胃)
シム:性欲・強い物欲など:ムラト(腎臓・膀胱)
・  :ワタ(三焦)

この「タマ」こそは、
量子力学でいうところの「ゼロポイント・フィールド」であり、
村上和雄博士のいうところの「サムシング・グレイト」なのではないか⁈
また、「ミーム遺伝子」の概念に近いのでは、、
と、私は秘かに確信しています。


後の時代には
「五臓六腑」(肺・心臓・肝臓・脾臓・腎臓・大腸・小腸・胆のう・胃・膀胱・三焦)と表されますが、
ヤマトコトハの「五クラ六ワタ」は、漢字の五臓六腑とは意味・概念が異なります!
・ヰクラ:見えない心の五つの働き(タマ・シヰ)
・ムワタ:内臓。  


ハラオビ(腹帯)の縦糸はヲツル(雄鶴)の羽24筋、横糸はメツル(雌鶴)の羽24筋、
併せて48のアワの守り、そしてオビの長さは、夫の身長とあります。
ヨソヤ(四十八)のアワの守りと父親の愛で包みこむ、、
そんな思いのあらわれなのかもしれませんね。






     
ノリクラベ  ヰヰノツツタチ(馬術の技法)。
国家の形態を整えてゆく行事にも因むようになります。
秩序維持強化の訓練行事として、ノリユミ(乗り弓・流鏑馬)も行われていました。
子供の日の鯉のぼりや武者人形も、その発展的行事とも考えられます。

京都上賀茂神社の西暦5月5日の賀茂競馬(かもくらべうま)は、
いにしえの伝統がその源に在りそうです。※写真:上賀茂社
旧暦の5月は夏の至り、万木生い茂り、実を結んでゆく準備に入ります。


「ヰヰノツツタチ」の記述が、ホツマツタヱ十九アヤ・ノリノリヒトヌキのアヤにあります。
抜粋でご紹介します。

ムマのさためは         
めはなより おほねえヤタの   
つゝたちは ヰタヰキのりお   
はつきもち さつきゐつかの   
ことほぎの のりにかけたは   
あやしあり たとえふとくと   
ヤツヰヰの わりあひかがゑ   
たまふへし 
  
        


高度な技に適したムマ(馬)は、目鼻の先からオホネ(尾骨)に至る長さが
ヤタ(八尺・一般国民男子平均身長)のものがおおよそです。
ツツタチ(繋がり立つ位置?詳細未詳)は、ヰタヰキ(五尺五寸)の位置が最も適しています。
全体の長さのヤタ(八尺)をハツキモチ(八月満月)に例えたら、ヰタヰキ(五尺五寸)は、
五月五日に相当します。
五月五日のノリ(乗馬)の祭典はなんとも神妙です。
たとえ太く体格のよいムマであっても、
ヤツヰヰ(八対五・五)の割合を考えて対応すればよいのです。(以上抜粋)


また、ヰワタオビのお話は、ホツマツタヱ16アヤに詳しくあるので、ここにご紹介します。
タケミカツチ(カシマカミ・鹿嶋神宮)の一人娘ヒトリヒメのご懐妊に際し、
安産を祈念したコモリカミ(三代モノヌシ)の「ミタネフミ」のご講義より抜粋です。


もしあやまれは         
タネたちて みとがめあれど   
そのひとは まだたちもたず   
つゑうたず ひとうちころす   
ゆえもなし メはひとみちに   
おもえとも ねたみわつらふ   
むねのホが オロチとなりて   
コタネかむ さわりのぞかん   
よつきふみ つゝしむあやの   
はなとはな うてばちるなり   
もろともに つねにつゝしみ   
なわすれそこれ
         


まちがった強い思い込みはタネを断つほどの力があるのです。
でもその人は手にタチ(剣・武器)を持っているわけでも、
ツヱ(制裁の棒)で人を打つわけでもなく、人を打ち殺すわけではありません。
女性は一途に思い詰めることが多いですが、妬みの思いを募らせて心を患うこともあります。
胸に燃える炎が、やがてオロチとなりて他人のコタネを噛み砕きます。
「ヨツキフミ」とは、そんな禍を防御するための教えです。
「ツツシム」ということを良く理解してください。
ハナとハナ、打ち合えば双方ともに散ってしまいます。
ツツシミとは、日常の常に気をつける、ということなのです。
決して忘れないでください。


ハラミコお とひうるための   
たひやどり あるひヒメカミ   
またのとひ おしえのおびは   
わさありや コモリこたえて   
タマキネの をしゑのおびは   
ミミノハに しなわきまえて   
クニおさむ おびはヰわみの   
かためなり ヲはしたあわせ   
メはうえぞ
 

          

コモリカミの講義にじっと聞き入るヒトリヒメでしたが、初めての妊娠は、
まだまだ不安に思うことも多く、コモリカミはしばらく滞在することになりました。
おそらく、タケミカツチの歓待を受け、カシマのミヤでの滞在でしたでしょう。
ある日のこと、ヒトリヒメはまた質問なさいました。
「オビ(腹帯)について、詳しく教えていただきたいのですが。」
コモリカミは答えます。
「腹帯については、タマキネ(トヨケカミ)の『ミミノハ』の教えに詳しくあります。
腹帯はヰワミの固め、つまり、(五色の固形物による)物質化の成長を、
外的な妨害要素から保護するためのものなのです。」
 ※ヰワミ:ヰツイロのハニもてつくる(14アヤ)・ヰいろハニ、これクラワタと(16アヤ)
男の子を孕んだ場合には、オビは下合わせに、
女の子の場合は上合わせにします。


はらみのおびは         
かつらきの よつきやしろに   
みたねのる ときにアメより   
にいとりの ひとはおつれは   
アマツノリ これはいふきの   
なるもみぢ ばけてかつらき   
いとりやま はねさきみれば   
フソヨすぢ かずそなはれと   
つねあらず もろとりみれは   
ソヰにさけ ヒタカミにツル   
たてまつる はねさきみれは   
フソヨなり かれもろはねお   
よりたゝし ヲツルおたてに   
メおよこに ケフのほそぬの   
おりもつて ヨソヤそなはる   
みはらおび          
 



そもそも孕みの帯のはじまりは、トヨケカミが七代イサナギ・イサナミの皇太子誕生を願い、
カツラキに世継ぎ子を得るためのヨツキヤシロを建て、八千回のミソギをし、
祈っていた時の事、アメ(空)からニイトリの羽根が一葉落ちてきたのです。
『アマツノリ』それはアマのお告げであるかも知れない。
その一葉の羽先を見てみますと、フソヨ(二十四)のスヂ(筋)があります。
フソヨとは、アワウタ(ヨソヤ・四十八音)の半分です。
縦横フソヨ筋ずつで編めば、ヨソヤのアヤ(布・文章)になります。
普通の鳥の羽根は、ソヰ(十五)に分かれており、フソヨはとても珍しく、

その羽根の鳥を探し求めていましたら、ヒタカミのトヨケのもとにツル(鶴)が献上されました。
羽根先をみるとフソヨの筋でしたので、鶴の羽を縒りただし、
ヲ(オス)の羽根を縦糸に、メ(メス)の羽根を横糸に、布を織りゆきます。
ケフのホソヌノとは、ヨソヤ(四十八・完全)が備わるミハラオビ(御腹帯)です。
 ミハラ:コタネが種を成してさらに実体化する。
 オヒ:固め護り、形に形成すること
腹帯には、コタネへの深い思いが込められていました。


ははのイサナミ         
ながはらみ コソムつきへて   
うみたまふ アマテルカミぞ   
ハタレマの さはれどおびに   
とゝのひて ヨソヤそなはる   
そのためし てれはヒメキミ   
さはらねと いきすひたちと   
なすおびぞ ときにミカツチ   
いぶかしく いきすひたちと   
なるおびの わざにいきすは   
いつこえか 
          


ハハ(母・生成為し行くもの)のイサナミの妊娠期間はとても長く、
コソム(九十六)月を経て、アマテルカミをご出産なさいました。 
※ハラミ:ハ生成・ラ為し行き・ミ実体化

コタネを噛み砕こうと攻め寄ってくるハタレマをオビが防いでくれます。
※ハタレマ:ハ(生成・形成)をタレル(垂れる・垂れさせる)、マ(影響を及ぼす)。

オビにより整いて、ヨソヤ(四十八・元素の成り立ち・完全)が備わります。
ヒメキミにはハタレマのような悪い障りもないでしょうが、
「イキス・ヒタチ」と為すオビを締められることをお勧めします。

と、コモリカミがトヨケカミの故事から講義なさいましたその時、
父のタケミカツチがふと疑問を呈します。
「我がクニは、イキス(息栖のミヤ)・ヒタチ(常陸のミヤ)とも呼ばれます。
それはオビに関係があるとのことですが、どのような謂れなのでしょうか。」


ときにコモリの         
こたえには むかしトヨケの   
のたまふは アメよりさつく   
ケフのおび アメにのとりて   
ちゝのたけ くらぶるおびに   
はゝのいき ひたちとなるは   
いたくなり アメにうなづき   
はにあみて つらなりそたつ   
このためし ちゝのめくみは   
いたゝくア はゝのいつくし   
のするはに
 
          


コモリカミの答えには、
「それは昔、トヨケカミの教えにありました。
アメ(天・アマカミ)からの賜わりモノ(宝物)としてのケフ(ヒタチオビの別名)のオビは、
アメ(天地創造の構造)に則って織りあげられています。
オビの丈はチチ(父)の身丈に合わせます。
そこにハハ(母)のイキス(息・心が来る事)がヒタチ(養い・育む)となるのです。

アメ(宇宙の中心)からタマ(魂の本体)の分け降しを頂き、
そして、ハ(地球の方)よりシヰ(魂の生命維持の部分)が編み込まれ、タマシヰとなるのです。
そこに物質が備わって育って来ることでコタネに成長します。
チチ(父親)の恵みはイタタク・「ア」(降臨するタマをこころにと、来させること)、
ハハ(母親)のイツクシ(こころにと編み為すこと)は
「ノ」(成りかためる事)をするハニ(固形化・物質化)となるのです。


アマテルカミも         
わすれじと いとフソヨすぢ   
よりあはせ メヲはふたえの   
みはとおり このみはめして   
あさことに あめつちまつり   
たらちねに つかふみこゝろ   
そのキミも これともふせは
   


アマテルカミも、この事を忘れてはならないとおっしゃっています。
そこで、イト(糸・こころの集まり・固形化してゆく)を二十四筋縒り合せて紡ぎ、
縦横にメ(横)・ヲ(縦)を準えてハフタエ(柔らかい織物)の衣を作ります。
その衣を召して、毎朝、アメツチを祭り、タラチネ(両親)への感謝を祈ります。
そこには、コタネ形成・生成への深い敬慕と感謝の念が込められているのです。
ケフとは、毎朝、毎朝の意味もあり、
 ケ:来たり為さしめる
 フ:開き発展する様子)という,
コタネが生成し成長する意味合いも込められています。

中略

これおうく カトリとカシマ   
イキスミヤ たまふひたちの   
おびのなも ヰハタオビとぞ   
たけヤタは ヤソヨロヲノコ   
なれたけぞ はらみのうちの   
あそひには まめおひろえよ   
まめなるぞ もしもソフこお   
うむはゝは ツキのくらいそ   
ひとはらみ ミツこおうめは   
ミひかりの さいわひありと   
アメにつぐ あまねくふれて
 
  


ここに、カトリ(フツヌシのミヤ)とカシマ(タケミカツチのミヤ)、
さらにイキス(アマノコヤネ・ヒトリヒメのミヤ)のミヤにそれぞれヒタチのオヒを、
時のアマカミ・オシホミミから賜りました。
オビの名もヰ・ワタ・オヒ(ヰワタ帯)といいます。
コタネのつつがなき成長を守る帯で、長さはヤタ(八尺)、国民男子平均身長に合わせたもの。
オシホミミはケフのホソヌノをヒタチオビとして賜りミコトノリなさいました。

「ハラミのウチ(妊娠中)の遊びには、マメ(豆)拾いが良いでしょう。
その子はマメ(何事にも熱心であること)になることでしょう。
マメ(熱心さ)はすべてにおいて、身の宝だと思います。
もしも十二人の子宝に恵まれた母は、ツキ(月)の位として賞賛しましょう。
三つ子を産んだ母は、ミ(三)ヒカリのサイワヒ(幸せ)に浴するものです。
ともにアメ(朝廷)に報告してください。賜わり物を授与します。」
※ホツマツタヱ《十六アヤ・ハラミツツシムオヒのアヤ》より抜粋。


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。




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ウツキ・サビラキ・夏は来ぬ!

2024-05-01 01:49:04 | ナメコト(行事)
ウツキハツヒ(旧暦4月1日・西暦2024.5.8 12:22)夏は来ぬ!
トホカミヱヒタメ、
の守りは立夏から夏至頃🌞
太陽の巡りの立夏(2024.5.5)を迎え、
この新月から夏至に向かい、ヲカミ(陽)のエネルギーもぐんぐん加速していきます。
ちなみに、5月1日は夏も近づく八十八夜!
茶摘みのメロディ~にアワウタを乗せて~~~♪






ウツキ「ウ」は、
熱エネルギー・温・動く・ウイ(初・発動・発意)・生まれる・大いなるの意~イメージ。
*「動き」様々な変化・動く・生れる・移動を強調。
*「熱」の発生・伝達。熱のあるところには必ず「動き」がある。
*「原動力」大地から立ち昇るエネルギー、いままさに(現在進行形)。
*「大いなる」大きいモノ・果てしないモノ・激しいモノ
立夏からぐんぐんと日が伸び、夏至に向かうエネルギッシュなイメージです。


メはツネにすむ
みづのかみ うづきはうめの
ヲおまねく さなゑあおみて
なつおつぐ  なかわたぬきて
 トシウチニナスコトのアヤ




立夏から夏至頃はメのカミ、ツネ(西北)の守りです。
日ごとに昼が長くなり、早苗が青さを増し、夏を告げます。
近年では立夏より前にすでに真夏日の陽気
衣替えが追いつきません💦

のヲシテ文字の表しは、
ミナソコにふす メのなさけ

ヲカミ(温エネルギー・陽)極まる陽光に、
メカミ(冷エネルギー・陰)の及ぼしは(マ行父音)水の底に潜り、
サミタレ(五月雨)のミツ(水・エ母音)に響くカミカタチ(文字形)。


🌕満月にはサヒラキマツリ【旧暦4.16・西暦2024.5.23】




つきなかは さびらきまつる   
ゐなるかみ
 ミカサフミナメコトのアヤ


(南)のヲシテは、太陽の恵みが広い大地に行き渡るイメージ。
太陽が一番高く昇る方角、ミにナミ享ける南、サビラキ(早苗開き・南開き)のお祭りをします。
田植えに必要な雨が、この時期に十分にもたらされる、
サミタレ(五月雨・梅雨)の恵みへの感謝の行事です。







お供えはフキの葉で包んだ豆ごはん。
フキは抗酸化作用もある身近な薬草です。
三重県の郷土料理「蕗俵」(ふきだわら)は、豆ご飯を蕗の葉で包みます。
田植えの時期に行う農耕神事では、田の一角に蕗俵を御供えし、豊作を祈願するそうです。







早苗の水田に映る太陽と月の✨光✨のさざなみ
ウケモチさんのヒヨウルタネの名に沁みます。
満月のサビラキマツリ、
遠い昔のご先祖さまも、水面に映る月の出を愛でていたのかもしれませんね💛


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縄文のひなまつり🌸ヤヨイミカ

2024-04-09 18:54:08 | ナメコト(行事)
ヒナマツリ【旧暦3月3日・西暦2024.4.11】

旧暦では今日(2024.4.9)よりヤヨイ!
まさに春爛漫🌸ハルウララ
桜も桃も満開です!
旧暦のヒナマツリ🎎
三日月と桃の花のコラボ🌛晴れるといいね

ヲシテ文献より、古来日本のヒナマツリをご紹介します。



日本で最初の結婚の儀を記念し、トツギのノリ(法)を教え導くお祭り。
満開のモモ(桃・百・子孫繁栄の象徴)の花の許、
クサモチ(よもぎ餅)とミキ(御酒)でメ・ヲのヒナマツリです。



やよいのはしめ         
ももやなき みきひなまつり
ゑもぎもち たみなわしろに
たねおまく
   ミカサフミナメコトのアヤ


やよゐきて ももさきめをの
ひなまつり くさもちさけに
ひくゑもせ
   トシウチニナスコトのアヤ



ヒナとは半人前(未熟・七分目)のこと、
メヲトとなり一人前のヒト(一から十)となる意が込められています。

トツギのミキ(御酒)は、身籠る(ミ)女性から先に飲み、兆す(キ)男性にすすめます。
三三九度は、ヤヨイミカ(三月三日)のトツギ(度)固め(コ・九つ)のミキ(酒)のこと。
三日月をミキに浮かべてすすめます。
サカツキ(盃)の名は、逆さに映る月のことから。



また、メヲトとは、
ヨメ(良き女)とヨオト(良き男)が
それぞれの役割で力を合わせ、
為し固め、子孫につなげるという意です。
トツギとは、「トのヲシヱ」をつなぐ儀なのです。
日本語はなんて素晴らしいのでしょう♡

桃の花の下、夕暮れの細い三日月を愛でながら、男女でお酒を酌み交わす、、
春の大人のひな祭りとして復活させたいですね!
うれしいひな祭りの節にあわのうたをのせるとピッタリはまって楽しくなりますよ♪
きょうはたのしいたらさやわ~~(^^♪


「ヒナマツリ」の所縁について、
ホツマツタヱ2アヤ・アメナナヨトコミキのアヤより抜粋でご紹介します。

よつぎのヲカミ         
ウビチニの スビチおいるる   
さひあひの そのもとおりわ   
コシクニの ひなるのたけの   
かんみやに きのみおもちて   
あれませば にわにうゑおく   
ミトセのち やよひのみかに   
はなもみも ももなるゆえに   
もものはな フタカミのなも   
モモヒナギ モモヒナミなり
    

四代アマカミはウヒチニ(ヲカミ)でした。
稲作(陸稲)の導入により社会構造に変革がもたらされ、
時代の要請として、女性の社会的役割が求められてきました。
ウヒチニはスヒチニを正后に定め、ここに婚姻の制度が起きました。
サヒアヒとも呼ばれる婚姻制度は、広くタミにも広まってゆきます。

その元オリは、、
ウヒチニが、モモ(日本固有種のモモ)の木の実をお持ちなって
皇位(みくらい)に即かれたことから。

コシクニのヒナルノタケ(福井県越前市中平吹町・日野神社・日野山)の
カンミヤの庭に植えられましたところ、
三年の後の弥生三日、
ハナ(花)も、モモ(百ほどにも多く)に咲き、ミ(実)も成りゆくようです。
それで、もも(モモ・生じて固まる)のハナと名付けられました。
ウヒチニ・スヒチニのフタカミをモモヒナギ・モモヒナミと
お呼びするようになったのは、モモのハナとミに由来します。


ヒナはまた ひとなるまえよ   
キミわソの きのみによりて   
ヲカミわキ メカミわミとぞ   
なつきます ひとなるのちに   
やよひみか ミキつくりそめ   
たてまつる

           

また、「ヒナ」とはヒト(一から十)になるマエ(以前)で、
メヲトとなり初めて一人前という意味です。
ハナもミもそ(ソ・揃う所)の木の実の由来によって、
ヲカミは「キ」、メカミは「ミ」と名が付きました。
ヒトとして表明する婚姻の儀は、弥生の三日にミキ(お酒)を醸し奉ります。


ももとにくめる         
ミキにツキ うつりすすむる   
メカミまづ のみてすすむる   
のちヲカミ のみてましわる   
とこのみき みあつければや
   


モモの花の許、白酒を酌み、細い三日月を映し浮かべてミキ(酒)を勧めます。
メカミがまづお飲みになり、ヲカミに勧めます。
ミ(実・女性)を結ぶ、キ(木・男性)春の兆しのお酒の名の通りです。
ミキを飲みて男女が交わります。
「トコ」(トのヲシヱの精神で絆を固める・床)の「ミキ」(お酒)です。
「ミ」(生じ来る)のメヲト(夫婦)としての意識が篤く備わります。


あすみあさ さむかわあびる   
そでひちて うすのにこころ   
またきとて なもウビチニと   
スビチカミ これもウビにる   
ふることや おおきすくなき   
うすのなも このひなかたの   
ヲわかむり うおそではかま   
メわこそで うわかつきなり 

  

正月三日朝に、サムカワで清めましたときのこと、袖が濡れてしまいました。
ヲカミはメカミをかばって水浴びをしていたので、
ヲカミの袖は大きくヒチテ(濡れて)、メカミは少ないヒチでした。

「ニココロ」、にこやかな、やさしい、思い遣りのお心です。
「ウ」(大きい)と「ス」(少ない)の「ニ」(思い遣り)の心の仕草に現れた
尊いことと、ウヒチニ・スヒチニとお呼びするようになりました。

「ウヒ」とは、クニタマ(地球)の形作られる以前の状態も意識した命名です。
ウヒが煮上がって、固体・液体と気体の分離が進みクニタマに形成されました。

大きい少ないのウスのフルコト(故事)から、ヒナカタ(雛形)が作られます。
ヲ(男)はウオソデ(大袖)とハカマ(袴)、
メ(女)はコソデ(小袖)とカツキ(被衣)です。


このときに みなつまいれて   
ヤソつつき もろたみもみな   
つまさたむ あめなるみちの   
そなわりて たぐひなるより   
としかぞえ ヰモつきあまの   
まさかきや 
          


雛形が示されたので、広く国民にも結婚の制度が広まります。
まず、ヤソ(八十)のトミ(臣)たちが婚姻を行い、
タミ(国民)もツマを定めました。

ウヒよりクニタマが形成され、そこから人類の発生が起きたわけですから、
アメ(天体)の形成からの歴史を踏まえたミチの「トツギ」の制度は、
「アメナルミチ」ともいえるわけです。
これよりタクイ(家族、血族)も生じてきます。

中略

フタカミの ましわるときに   
トコミキや トコわトホコに   
コおもとむ
           

フタカミ(イサナギ・イサナミ)の交わる時も、トコミキ(酒)が用いられました。
トコミキの「トコ」とは、
「トのヲシテ」の「ト」と「ホコ」の「コ」でもあり、
「オノコロ」の「コ」にも掛かって意味します。
国家の安定を実現するためにも、コ(子)を求むるわけです。


ささけわとこよ         
ゐのくちの スクナミカミの   
たけかふに すすめがもみお   
いるおみて ミキつくりそめ   
すすめけり モモヒナギより   
ササナミと なおたまふより   
なもささけ そのカミいまに   
ささけやま ここのくみとわ   
やよいみか さかつきうめる   
カミのなも ヒナカタケとぞ   
たたゆなりける

         

そもそも、「ササケ(酒)」の名は、
トコヨ(琵琶湖湖岸地方)のヰノクチのスクナミカミ(後のスヒチニ)の所にあった竹株に、
スズメがモミ(籾)を入れているのを見て、お酒に醗酵するのを発見したことに由来します。
タケの別名のササからササケ(笹食・酒)と命名されました。

ミキを醸して奉り、モモヒナギ(四代アマカミ)より「ササナミ」という名を賜りました方は、
「ササケヤマ(沙沙貴神社、滋賀県近江八幡市常楽寺)」に当時いらっしゃったとのことです。

ココノクミ(固めの杯)の謂れは、
ヤヨイミカ(三月三日)に結婚の儀式を初めて執り行った故事に因んでいます。
今の世の三三九度とは、、
ヤヨイ三日のトつぎ固めの御酒の意ですね。
サカツキ(酒に逆さに映る細い月、杯)の名称を生んだ四代アマカミ・モモヒナギを尊んで、
その山をヒナガタケ(日野山、日永嶽、福井県越前市)と讃えるのです。


「トコミキ」の所縁について
ホツマツタヱ4アヤ・ヒノカミ・ミヅミナのアヤより抜粋です。
七代アマカミ・イサナギ・イサナミのお話です。

あるひヲカミが         
ヲヱとえは ヒメのこたえは   
ツキのヲヱ ながれととまり   
ミカののち みのきよけれは   
ヒまちすと ヲカミもゑみて   
もろともに おがむヒノワの   
とびくたり フタカミのまえ   
おちととむ おもわすいたく   
ゆめここち さめてうるほひ   
こころよく ミヤにかえれは   
ヤマスミが ササミキすすむ 

  

そんなある日のことでした。
ヲカミ(イサナギ)が月の障りを尋ねますと、イサナミは「三日前に月の障りが終わり、
身も清く気持ちも良いので、ヒ(太陽)待ちをしましょう」とお答えになり、
イサナギも「それは良いことですね」と笑顔で答えます。

一心に心を併せ、日の出を拝んでいますと、
ヒノワがフタカミのすぐ目の前に飛び来たって輝いているように見え、
まるで夢のような心地でした。

心の中がポカポカとしてウキウキと快く、、ミヤに戻りますと、、
オオヤマスミが、ササミキ(お酒)を勧めてくれました。
このタイミングの良さには、得も言われぬ神妙さを感じます。



かれヲカミ トコミキしるや   
メのこたえ コトサカノヲが   
ミチきけは トコミキはまつ   
メがのみて のちヲにすすむ   
とこいりの メはことあげず   
ヲのよそヰ メがしりとつく   
したつゆお すえばたがゐに   
うちとけて たましまかわの   
うちみやに やとるコタネの   
トツキノリ こおととのふる   
トコミキは クニうむミチの   
ヲシヱぞと 

          

ヲカミはトコミキについてメカミに尋ね、メカミはお答えになられました。
「トツキ(結婚)の際、トコミキのことは聞いたことがありました。
コトサカノヲに尋ねましたらば、このようにお教え下さいました。」

イサナミは言葉を続けます。
「トコミキ(寝所にてのお床入の際にお召し上がりになるお酒)は、、
まず始めに女性から飲み、次いで男性に勧めます。
その後、床入では女性はコトアゲ(願文を言う事)をしないことになっています。
男性の誘いに、女性が寄り添いとつく(トツク・交わる・トを継ぐ)のです。
そして、シタツユ(精子)を得てお互いが本当に打ち解けるようになります。
アモト(大宇宙の中心)から、ヒトの形成の元となるタマが降され、
ウチミヤ(子宮:見えないものが物質を結び合せて具体化させてゆく場所)に
子種が宿る、これが「トツキノリ」です。」
子種の宿り整うるプロセスは、国家形成の方途とよく似ています。


「ひなまつり」と「スクナヒコナ」
ホツマツタヱ9アヤ・ヤクモウチコトツクルアヤより抜粋です。

スクナヒコナは         
アワシマの かだがきならひ   
ひなまつり をしえていたる   
かだのうら アワシマカミぞ
 
  

さらに後、スクナヒコナは、
アワシマ(琵琶湖周辺もしくは淡路島、、フタカミに由来、、)のカタガキ(コト)の楽曲演奏を習い、
ヒナマツリ(四代アマカミのトツギノリ)を全国各所に教えつつ巡りました。
行き至った場所はカダノウラ(現和歌山市加太)でした。
そこで、スクナヒコナはアワシマカミと讃え呼ばれるようになります。
※加太淡嶋神社(延喜式記載の古い神社)として、伝承も残されています。
 雛流し、二万体の人形で有名な神社です。
 ご祭神は少彦名命・大己貴命・息長足姫命(神功皇后)



ヲシテ文字で感じよう!
📌メヲト:メ(女性)・ヲ(男性)・ト(力を合わせ、子孫につなげる)▲夫婦。
📌トツキ:日本最初の国号「トコヨクニ」とは、トの教えを建国の理念とした事。
「タミが力を合わせ、得意を持ち寄りみんなでより良い世を為しつなげてゆく」意。
結婚式は「ト」を継ぐ儀なのです。×嫁ぐ。



『宇治山田市史』宇治山田市役所編 年中行事より
「宮中神事」
◎桃花御饌【三月三日】
式は新菜御饌(わかなのみけ・正月七日)同様であるが、今日の御饌は長き草餅で、
内宮は桃枝を筒に立て、外宮は桃枝を五寸位に伐り、束ねたる草餅に横に挿して供える。

「民間行事」
◎桃の節供【三月三日】
民間では小豆飯を炊き、桃の酒を祝う外、女子のある家では雛祭とて内裡雛を飾り、
草餅を搗き菱餅を供へ、女児の庭訓に資したものである。
市中の人々は主人筋・師匠・得意先などへ節供の禮とて礼服にて廻禮する事もあった。
この廻禮は明治維新後絶えたが雛飾りは近来年を追うてだんだん盛んになった。

◎汐干狩【三月三日】
三月三日の汐干に二見浦には市中の老若男女の貝拾ひ遊びをする風俗であった。
能く干る時は、立石より凡そ十町許りも干潟となったと云ふ。(五十鈴落葉)



参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
 http://woshite.com/page5.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。
編集:冨山喜子

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