喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

夏越の祓・旧暦ミナツキスヱ・2023.8.15

2023-06-29 23:50:46 | ナメコト(行事)
西暦では6月30日、一年の半分が過ぎ、
神社には夏越の祓いの茅の輪が設えられています。

夏越の祓い、、
縄文カレンダー・ヲシテ文献のトホカミヱヒタメ暦にも、
ミナツキスヱ、旧暦6月30日(2023.8.15)にチノワヌケとあります。
紀元前からの習わしです。

また、桃の実に力を得ていたそうです🍑
現代では、これから来る酷暑を前に夏を乗り切るイメージですね。

ヲシテ文献より、『チノワ抜け』と『モモマツリ』の行事をご紹介します。




みなづきすえは
いよかわき ももにちまうる
ちのわぬけ ゐそらおはらふ
みなつきや
  トシウチニナスコトのアヤ



ミナツキ末頃には、最も暑く乾き、苦しい時期です。
夏越しの祓いのモモマツリは桃の実に活力(チ・チカラ)を得ます。
この頃に、メガミ(冷たさの働き)の一棒(一冷)が完全に立ち、
熱さと冷たさの競い合いも止んできます。
一年の折り返し点、秋へと向かう巡りが身体に入り備わるように、
「チノワヌケ」の行事を行います。


モモマツリ【ミナツキスヱ(旧暦六月末)】

ミナツキ末頃は、最も暑く乾き、苦しい時期。
モモ(桃)は、晩春に花咲かせ、夏の終わりに実ります。
満を持してのモモの実に活力を得ます。 

日本最古のモモは、縄文時代前期の桃核が長崎県多良見町の伊木力遺跡から出土しています。
モモは水分も豊富で実も大きく甘く♡残暑厳しい中、ありがたい果実ですね。
モモ🍑に含まれる栄養素と効能(期待できる効果)を調べてみました。
※参考:桃・良好倶楽部https://ryoko-club.com/food/peach-nutrition.html

◎ペクチン:
 腸内の乳酸菌を増やし、腸の調子を整え、便秘や下痢の予防が期待できます。
 コレステロール値を下げる、血糖値の上昇を抑えるなどの効能もあります。
◎カリウム:
 細胞内の水分量を調節するなどの働きがあり、体内の余計な塩分を排出し、
 血圧の安定、むくみの解消、筋肉の収縮を正常に行うなどの効能があります。
◎カテキン:
 強い抗酸化作用を持ち、
 老化防止やがん予防、免疫力を高めるなどの効能があります。
 また、血糖値の上昇を抑える、脂質の吸収を抑制する働きがあり、
 肌老化を防ぐ効能などが期待されます。
◎鉄分、マグネシウム:
 鉄分は酸素を全身に運ぶ、マグネシウムは様々な生理機能に必須の栄養素。
 カラダを温める作用があり、貧血や冷え性の改善などの効能が期待できます。

また、桃の種は「桃仁(トウニン)」という生薬として使われています。
種の核を取り出して日干ししたもので、血の巡りを良くする働きがあり、
月経不順や便秘を解消する効能なども期待されます。

桃は、様々な栄養がバランスよく含まれ、夏バテの予防にもおすすめです。
桃の葉を煮出した水で行水すると、汗疹もおさまります。


チノワヌケ(大祓)【ミナツキスヱ(旧暦六月末)】

夏越しの祓い。(ミナのマツリ・ミナツキの大祓)
チノワヌケは、ヰソラ(暑さや乾きの災い・心を逸らせる悪影響の及ぼし)を払う行事です。
健康長寿の習わしとして教え広められました。

ホツマツタヱ10アヤに「チノワヌケ」の記述があります。
抜粋でご紹介します。

※ホツマツタヱ《10アヤ・カシマタチ・ツリタイのアヤ》より

ミホヒコのつま         
スヱツミが イクタマヨリメ   
ソヤコうむ コシアチハセの    
シラタマメ ソヤのひめうむ   
ミソムたり ゆだねひたせは   
みことのり たまふヲシテは   
コモリカミ セミのおかわに   
みそぎして チノワにたゝす   
ミナツキや タミながらふる   
はらいなりけり         

二代オオモノヌシ・クシヒコとミホツヒメとの間に一人産まれたミホヒコは、
ヨロギマロと呼ばれ、薬草園のおかげで医学に秀でた特技を得、
後に十代アマキミ・ニニキネの病を治したりと大活躍します。
ミホヒコ(三代オオモノヌシ・コモリカミ)は、妻を二人迎えます。
スヱツミの娘、イクタマヨリヒメは、18人の男の子を産みました。
 ※スヱツミ:陶荒田神社・大阪府堺市中区。
       弥生土器の量産に成功したと考えられます。
コシのアチハセの娘、シラタマヒメは、18人の女の子を産み、
合せて36人の子宝に恵まれ、アマテルカミより「コモリカミ」の称号の
ヲシテ(文書)を授けられました。

コモリカミは病除けに、夏の終わりにミソギをして体調を整えます。
ミナツキの末は、一年の折り返しの時、その隙間に魔が入り込まないよう、
セミの小川にミソギをして障りを祓い、
さらにチノワ(茅の輪・大自然のエネルギーの集まる循環の輪)を潜り、
夏から秋への季節の変わりを心身に実感させるのです。

ミナツキ(旧暦六月)の末のミソギとチノワ抜けの行事は、
健康長寿への習わしとコモリカミは一般の人にも教え広めました。
※セミのオガワ:下鴨神社社叢の糺すの森を流れる小川
        コモリカミの父クシヒコが、京都盆地の開発に携わっていたことから、
        タタスのモリにもよく来ていたと推察されます。
        当時は、下鴨神社創建以前でしたので、
        鬱蒼とした原生林に近い森であったと思われます。

※コモリの子供達は、京都盆地の開発に貢献し、神社や地名としても残っています。
 八坂神社(京都市東山区祇園町北側) ヤサカヒコ(八男)
 太田神社(京都市北区上賀茂本山)  オオタ(十一男)
 石座神社(京都市左京区岩倉上蔵町) イワクラ(十二男):

参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。




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夏至!

2023-06-16 18:09:16 | ナメコト(行事)
夏の至り!
サツキナカ(旧暦五月満月・西暦2022.6.14)よりの季節に入ります。

ヲカミ(四温・太陽)極大の夏至を過ぎ、冬へと向かう折り返し点、
月よりヒメ(一冷)が降されて、サミタレ(梅雨)が地中を潤します。


「夫婦岩と王冠富士」
(2019.6.13am4:46・伊勢市二見町興玉神社・夫婦岩にて志摩のカメラマン泊正徳さん撮影)

伊勢二見浦では、太陽のエネルギーが最も溢れる夏至のご来光が夫婦岩の間から上ります。
夫婦岩の間、遥か二百キロ先に富士山が位置し、
天候が良ければ富士山の背から昇る朝日を拝することができます。
夏至のご来光♡アマテルカミが現伊勢志摩をミヤコに選んだ一因に思えます。





の守りは太陽の南中する正午前後の時間帯、
サツキナカ(夏至頃)よりミナツキスヱ(立秋頃)、季節は夏の盛りです。
日中の光と雨のもたらしに最も潤い栄える季節の方位にあやかり、
トよりのノト(祝詞)、トホカミヱヒタメとノリます。
※ヱが兄でトは弟、ヱトとはヤマトコトハで兄弟のこと。
  ヱはネ、根、北、冬至の方位
  トはサ、栄え、南、夏至の方位




(タ行父音):「たす・集める・まとめる・協力・尽す」など、
*複数のモノ・分散しているモノなどを受ける。
*合わせて繋ぐ(縦線は一種の収束線でもあります。)などのイメージ。

(ハニ・オ母韻):「固い・足元の大地・クニ」など、
*「安定・定常状態・成熟・完成・最終プロセス」などのイメージ。
春分の「タ」の季節は、ア母韻○(ウツホ)で空気はポカポカ温かくなり、
夏至の「ト」では、オ母韻□(ハニ)地面の中まで十分に熱くなるイメージですね。





夏至の満月は、
太陽と正反対の軌道を通る月が出ている時間が一年で最も短くなり、
夕日の赤を月が近い位置で受けて映る夕焼け色の満月♡
これをネイテイブアメリカンの人々はストロベリームーンと呼ぶそうです。





サツキナカ(夏至)からミナツキスヱ(立秋頃)

とのなめは はにみつうるふ  
さつきなか ひかりとほれは  
かつめかみ みちおかえして  
ひおこえは みひきおまねき  
しらみちの ひめおくたして  
はにふせは きそひのぼりて  
さみたるゝ あおばしげれは  
ながらえの さのかおりうく
  (ミカサフミナメコトのアヤ)


【サツキナカ:旧暦五月中】
トのカミは、サ(南)の守りです。
ヲカミ極大の夏至を過ぎ、
ミツヒカリ(三温・タ行父音)のもたらしは、
ハニ(大地・地面下・オ母韻)まで届いています。
月(メの象徴)満ちて、シラミチ(月の巡る軌道)よりヒメ(一冷)が降されて、
水底に伏していたメカミ(一冷)が起き立ちます。
キソヒノホリテ サミタルル(五月雨・梅雨)、
大地に光と水の潤いがもたらされ、万木のアオバが風に香ります。




夏至祭@安乗

灯台カフェにて、
縄文の先人たちが見ていた景色そのままに
夏至の夕日にみんなでアワウタを響かせて~
時空を超えて響きあいましょ~✨
ヲシテ文献より、日本人が知っておくべき縄文の叡智を
ご紹介させていただきます✨感謝✨

令和4年6月21日(火)15時半より、
安乗神社及び安乗岬





参考:
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『よみがえる日本語』青木純雄・平岡憲人著・明治書院
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。



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