喜びの種☆

yoshicoの徒然日月
ひとふたみよ
いつむゆななやここのたり、、ももちよろず
天の数歌

キサラキハツヒ(旧暦二月朔日・2020.2.24)

2020-02-22 22:22:22 | こよみ
令和最初の天皇誕生日。
天皇陛下におかれましては、還暦をお迎えになられました。
謹んでお祝い申し上げます。
ヨロトシ!

明けてキサラキハツヒ!
ヨロトシ!

キサラキハツヒ(旧暦二月朔日)

キサラキ(旧暦二月)に入ると、ヲカミ(二陽)のキザス(萌す・兆す)働きが強まり、
ヲメ並び立つ(二陽・二陰)「春分」(キサラキ満月)へと向かいます。





ムママツリ【キサラキ初旬(旧暦二月初旬】
キサラキには、メ・ヲ(二陰・二陽)の及ぼしがほぼ同じくらいになります。
メ(固まる力)とヲ(生えゆく力)の拮抗のお祭り。
ノリユミ(後のヤブサメ)を行います。


きさらきや こりゑこゝろみ
むままつり よろぎひいつる
かみかたち
    トシウチニナスコトのアヤ



きさらきは メヲほぼやわし
きざしおふ たねかしまつる
いなるかみ のりゆみひらき
もちまてに そこにふきたつ
はつひかせ これかみかたち
 ミカサフミナメコトのアヤ


「タネカシマツル・イナルカミ」とは、
現在の「祈年祭」・「鍬山神事」に通じると考えられます。
『宇治山田市史』宇治山田市役所編の年中行事には、弓のことも記されていました。

◎祈年祭【キサラキ四日】※旧暦二月四日。改暦後西暦二月十七日。「神宮諸祭典」
祈年は「トシゴヒ」と読む。年は古語で穀物のこと。
農本の國として農事の初に本年の五穀豊穣を両宮の大前に祈り奉る祭儀。
この日神宮には祭主宮を始め奉り、大少宮司以下が神前に奉仕し、
宮中からは勅使が立ち、儀仗兵の堵列もあって、荘厳に祭典が施行さるる。

※現在の伊勢神宮ホームページによると、、
「祈年祭」は春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈る「としごいのまつり」とも呼ばれます。
「トシ」とは稲の美称であり、「コイ」は祈りや願いで、お米を始めとする五穀の
豊かな稔りを祈ることを意味します。
稲の育成周期が日本人の一年、農耕が生活のすべてであった時代、豊作を祈ることは、
国家の安泰・国民の繁栄を祈ることに他なりませんでした。
そのため祈年祭は国家規模で執り行われ、奈良時代の『延喜神名式』によると、
神宮を始め全国二八六一社の神々に幣帛が奉られていました。
特に神宮には天皇が勅使を差遣されてお祭りが行われており、朝廷の崇敬の念が窺われます。


◎鍬山神事【二月朔】「宮中神事」
神田に下種するについての鍬山神事は、内宮は二月朔日、外宮は同月上亥日に行われ、
内宮では禰宜・内人・物忌等、當年「歳徳神」の在る方を鍬山として之に登り、
山口の神を祭り、木本祭を為し、木を伐って忌鍬を作り、之を持って山を下り、
神田に臨んで耕田の型をするのである。
また神官の一人が桶に小石を入れて種と称へ、之を蒔く型をする事もあった。
この時田舞といふ舞を為し、折敷を鼓の様に打って歌をうたふ。その歌の一つに

 あなたのし 今日の楽しさ
 いにしへも かくやありけむ
 今日の楽しさ


外宮では、役人が榊枝を伐って忌鍬を作り、歳徳神の方に祭場を設け、
役人が多賀山下に至って山入りの行事をなし、禰宜以下本宮に参拝して祭場に列座すれば、
役人が修祓した後も忌鍬で耕田の状をなし、禰宜もまた其の鍬をとり、
神歌を唱えて耕田のまねをして豊年を祈り、役人又祓を修し、各員八度拝して退坐するのである。
是より諸所の神田も耕作せられ、民間のも耕作せらるる事となったのであるが、
明治五年二月にこの神事は廃せられた。


◎弓の事【正月中】
弓を射て遊ぶことは古くよりあった事で、宇治地方でも正月中、不動明王院の門内に射場を設け、
町の人々が素襖(すおう)・鳥帽子で之を競射したが、維新後絶え、明治十年頃より
町民の協議によって「弓の事」と称し、神事に擬して形のみを再興した場所は、
中之切町、山神社の下川辺であった。
宇治神社:https://blog.goshuin.net/uji-ise/


参考文献・参考資料
◎『ホツマ辞典』池田満著・展望社
◎ヲシテ文献の世界へようこそ-日本ヲシテ研究所「ヲシテ文献・大意」
http://www.zb.ztv.ne.jp/woshite/index.html
◎『記紀原書ヲシテ』上・下巻 池田満著・展望社
◎『縄文カレンダー』冨山喜子編
◎『宇治山田市史』宇治山田市役所編 国書刊行会
◎『志摩の民俗』三重県郷土史料刊行会 著者:鈴木敏雄
◎『伊勢神宮』ホームページhttp://www.isejingu.or.jp/index.html
※ヲシテフォントの商標権、意匠権は、日本ヲシテ研究所にあります。



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