てくてく日々是雑感

こんにちは。てくてくねっとの たま です。
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『夕凪の街 桜の国』を観た

2008年05月28日 | 映画
広島原爆を扱った漫画として話題になった原作を映画化したもの。
私はこの漫画にものすごく思い入れがあった。(ココココ参照)
なので、映画化されると聞いたとき、きっと観たらがっかりするだろうなあ、と思った。
監督は駄作『出口のない海』を撮った佐々部清だし、
主演のひとり田中麗奈のきつい顔は原作のほんわかした絵柄とイメージが違うし、
漫画の中にいくつも隠されたメタファーは表現し切れないだろうし。
だから、上映からずいぶん時間がたって、DVDレンタルが安くなるまで、観る気がしなかった。
でも、観てみたら、よかった。
ちょっと違った解釈で、漫画ではわかりにくかった場面を印象深く表現していて、なるほど、と思った。
広島弁や水戸弁も効果的だった。こういうものこそ、文字で見るのと実際に声で聞くのとでは違うものだ。
漫画だから表現できるものもあれば、映画だから響くものもあるのだな。
旭くんが京ちゃんにプロポーズする場面、原作とはちょっと違っていたけど、
でも、このエピソードを私は大好きなんだよなあ、と再確認した。
映画を観たあとも、あとからあとから思いが込み上げてきて困った。