とまとのため息

気分一新☆つれづれ日記in大英帝国~

ヤなものはヤだよね

2006-04-19 22:49:22 | Weblog
(これもby Mちゃん。いいねー。)


仕事が終わり、会社を出て交差点の信号待ちをしていると
横手からオバサンがレットリバー君を連れて近づいて来るのが見えた。
オバサン、レット君の力に勝てずオロオロしながら進んでいる。
レット君が先を歩いてそれにひきづられるようにしているのだ。

そしたらレット君がとまとの所でピタリと止まり
太もものあたりに顔を近づけた。
「あらっ、すみません、ダメよー。こっちこっち。」とオバサン。
んん、とまとはイイ匂いがするかい?
するとレット君はお座りをしてテコでも動かなくなった。
そうかそうか、イイ匂いだろ?

野良犬とか知らないヒトの犬は触らないことにしているとまとだが、
(だって、衛生面が信用できないじゃん)
たまらず空いていた左手で
なでなでなでなで、すりすりすりすり。

間違いなくきちんと手入れの行き届いたレット君は、とても手触りが良い。
なんとも言えない哀愁の目線を、東京タワーの方角に注いでいる。
「この子は散歩がキライなんですよ。だから家の方を見てるんですよ。」
へー、こんな所に住んでいるのなら、セレブ家族なんだろうか。
「運動しないと太っちゃうよ。」
なでなでなでなで、すりすりすりすり。

そしたら、レット君は長い舌をベロリと出して、
とまとの指を舐めようとする。おっと、それはアカン。
と、たくみに避ける。だってやっぱり衛生面が信用できないもん。
でも、レット君は可愛かった。
信号が変わり、オバサンは
「ごめんなさいねー。さよなら。」と言いながら、
よろけながらもレット君を望まない方角へ引いて行った。

なんか、かわいそうになっちゃった。
犬だって「ため息」をもらしてると思うけど
そっとしておいてはもらえないのかな。