風邪が全然治らない。もう10日をこえてるんだけどなぁ。
そのため何かすっきりしない先週だったがお楽しみはあったのさ♪
NHKBSで英国のドラマ「第一容疑者」が2晩連続で見れたことなのだー。
1991年頃に第一回が放送されて以来、今回で8作目ぐらいか?
しかしこれが最終回となってしまうとは、なんと悲しいことでしょう。
気丈で冷徹で、時に感情を隠さないジェーン.テニソン警部(いまは警視?)も
とうとう定年退職を目前に控えるなんて、流れた年月は長かったんですなぁ。
感無量。
しかも「アル中」の設定になっているとは。
確かにねぇ、ジェーン役のヘレン・ミレンもエリザベス女王を違和感なく
演じきるほどベテランさんになったんだしね。
いや、それはそれで受け入れるべき流れですが、それにしてもこのドラマの
素晴らしさをぜひとも見て欲しい。
セットでDVDも出ているはずだから1回目から見れます。
ツタヤにも置いてるんじゃないだろうか。
NHKだって再放送してれくれるんじゃないだろか。
まず作品自体が素晴らしい。
イギリスのその時々の社会問題をうまく取り込みつつ
複数の犯罪を絡ませ、さらに犯罪が犯罪を呼ぶ重厚なストーリー。
解決に奔走するジェーン自身も男社会の警察機構内で野心をもち
孤軍奮闘し、でも私生活はいつも何か問題を抱えている。
(大体が恋人とのトラブルだ)
加えて警察内の不祥事も必ず潜んでいたりで、
長時間の放送なのに飽きるどころか、片時も目が離せない。
それぐらい重い・濃い内容だ。
しかし、ドラマのタッチはあくまで冷静で、敢えてキレイに見せたり
感動を呼び込むような小細工もない。
毎回ストーリーの最後は、はあ~!?というシーンで終わるところなんか
いかにもイギリスぽいではないか。
1作目で敵対していたオトゥリー刑事が登場してびっくりだったが
昨日の敵は今日の心の友なのか。
個人的な感想ですが、1~3作目が特に秀逸です。
最初だからか作りこみが特に丁寧な感じ。
あるいは人気作家のリンダ・ラ・プランテが脚本を担当しているのと
何か関係があるのだろうか?
「定年」てことは、これはもうどんなにファンが懇願しようと
シリーズとしては完結なんでしょう。
寂しすぎる~。
アメリカでリメイク版の制作が決まったらしいけど、
恐らく見ることはないでしょう。
以前、メリル・ストリープが希望したこともあったとか。
いや~それはなしでしょう。最近は母親役が板についた
メリルさんではジェーンの味は出せないんじゃない?
とにかくヘレン以外のジェーンなんて考えられないわっっ