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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Dora Maar

2019-03-31 08:39:10 | Weblog

20年ぶりに取り戻したピカソの「ドラマールの肖像」。ピカソの傑作じゃないかと密かに思っていたところ実はピカソもこの絵が大好きで死ぬまで手放さなないで壁に飾っていたと聞いた描いた本人が気に入る絵というものは必ずあるものでピカソにとってそれがこの「ドラマールの肖像」だったんだね。生前誰にもこの絵を売ってないからこの絵にはピカソのサインがないサインは売れた時に入れていたというからこの絵には描かれた年月日しか載ってなかった。1938年4月26日とね。ピカソが死んだときにはピカソの家の壁に飾ってあったというから葬儀の準備のどさくさに紛れてこの家から消えたらしい。誰が盗んだのか?今ではもう分からないくらいこの絵は持ち主を転々として1999年にサウジの王様が手に入れてその置いてあったヨットからこの絵がまた盗まれたのだ。それから20年、この絵を追い求めてダークサイトを渡り歩きやっとアムステルダムでこの絵の持ち主に巡り合ったという。現在の持ち主が逮捕されないことを条件にこの絵を提供し無事回収できたとのことだ。しかし、サインもなく贋作も非常に多いピカソの絵を本物だと見極める目もスゴイが絵を追って暗黒の世界も何のそのと嗅ぎまわる執念や凄まじいものがあるね。さりとて報酬はそんなに高くないと言ってたな。命がけの仕事なのにね。まさにインディアナジョーンズだね美術探偵の仕事って。絵を傷つけずに穏やかに回収するなんてちょっとカッコよすぎじゃないかな。でも彼らのおかげで正当な持ち主に絵が帰ってくる。

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