フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

つちふる

2009-02-28 08:55:12 | Weblog
 霾 あめに、たぬきと書いてツチフルと読む。こんな字,日本にあったんだ。いまでは、もうほとんど使われていないだろうけど「黄砂」のことなんだね。ずっと昔から「黄砂」ってあったんだ。当たり前のことかもしれないけど、風が吹く国だから。東風ふかばとか,春一番とか風に名前を付けて友達のように可愛がる国だからね。芭蕉の「奥の細道」にも“雲端につちふる心地のして”と記されているというからどれくらい古くからあったのでしょうか。「黄砂」というと今の中国のイメージが重なって嫌な感じがするけど(餃子事件どうなったのでしょう?)まだ,大陸という捉え方をしていた昔には、「つちふる」は,懐かしく温もりのある言葉だったのでしょうね。昔々、我らの祖先は、大陸から海を渡って辿り着いたのだという言い伝えが実しやかに教えられてみんな,大陸に憧れていたのかもしれない。唐,天竺,日ノ本しか世界がなく、文明は、ほとんど大陸から輸入されていた時代だから。しかし,この説にも異論はある。我々が大陸から来たと言うのなら、大陸から,文字を輸入しなくてもよかったのではないか?何故なら,大陸にいたんだから,漢字くらい使えただろうに。日本人は,文字を持たなかった。だから,漢字を借りてきたというのが定説だが、日本人は,平仮名,カタカナ、漢字,音訓と文字を作ったのであるから、漢字の音しかない国から本当に文字を貰ったのだろうか。逆では、なかったのだろうか?本当に,中国は4千年も歴史があったのだろうか?疑問に思えてくる。なんせ,雨にたぬきだから,煙に巻かれそうだ。
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ふらここ

2009-02-27 09:47:01 | Weblog
まさに水ぬるむといったこともなく2月なのに4月上旬の気候。地球温暖化は、確実に来ている。今年は,1ヶ月先取りなのか。2月から心も体もウキウキとなれば1年もつかと心配だ。高浜虚子の句に
        これからは,恋に事業に水ぬるむ 
と言うのがあるが,2月から解禁だなんて妙にピンと来ない。そういえば、夜の公園のブランコも春の様相で乗る人を待っているけどまだだろうとおもってみている。ブランコは、「ふらここ」といって古代中国からあったものらしいから多分,宮廷の着飾った男女が恋を語らうために二人で乗ってこいだのでしょうと言われている。春のやわらかな風の中でゆっくりと漕いだら
         ふらここは漕ぐもの愛は奪うもの       三橋鷹女
なんて句を夢想してしまいそう。

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mimosa

2009-02-26 19:18:42 | Weblog
ミモザの花が春を告げる。朝早くからミモザの花の下にテーブルを広げお茶ナンカしてみたい。


そんなウキウキとさせてくれる雰囲気があの黄色い花にはある。幸い,近所にミモザがある家が多いので愉しませてもらっている。ミモザを見ると「パリの春」と言う歌を思い出すし、ランボーの途中までだけど「朝のよき想い」と言う詩を思い出す。

夏の,午前4時
愛の眠りはまだつづいている
木陰では、たちのぼる
 祭りの夜の匂い

その向こう、ヘスペリデスの日を浴びた
あの広い建築現場では、
もう働いているよーーシャツ1枚になってーーー
  大工たちが

夏の詩だけどなぜかこの労働者の働いてるシーンがミモザと重なるんだ。やはり,体動かそうと言う色なのかな。
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背骨

2009-02-25 00:43:58 | Weblog
背骨はくるくる回るって知ってた?頚椎が7個胸椎が12個腰椎が5個からできているんだ。その1個1個が,独立して回ると言うから面白い。顔は真っ直ぐで体は捩れている状態を想像してもらえれば,言わんとしていることを察していただけると思う。人間の体って不思議で、よくできてるね。アスリート用の筋肉を鍛えると普段の生活で使っている筋肉が衰えて行くんだってね。だから,鍛えすぎたアスリートは長生きできないんだね。というか、どこかに支障が出る確立が高いんだ。アスリートタイプで鍛えるとそりゃぁナイスボディで見た目はいいんだろうが,生活に必要な筋肉は衰えると思うと凡人でいいから、チョイメタボで生活筋肉鍛えているほうがいいのかな。そういう人の運動は,歩くことが一番だってね。一日一万歩これが生活習慣病をなくすんだって。生活習慣ってそういうとこから直していくんだってね。食べ物だけじゃないんだ。初めて知ったような気がする。
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大二郎

2009-02-24 00:43:31 | Weblog
大二郎が動き出した。自分のオフィスのドアを開けると大二郎が立っていた。オフィスといってもハイツという名ばかりの小さな部屋なんだけどいきなりインターホーン越しに「橋本大二郎ですが、ごあいさつにきました」と言うもんだから後援会の人が回っているのかなと思ってドアを開けると正真証明の橋本大二郎が立っていた。「こんにちは、まぁ、おめにかかれるとは・・・」というと「いえいえ」って言った。セーター姿で、秘書見習のような若い子を2人連れていた。時間があれば、お茶でも飲みながら話をしてみたかったけど多分,今日から活動を開始したんだと思うから引き止めはしなかったけどなかなか、やる気の肌の色艶だった。パンプが,ボケてなかったら喜ぶのになと思いながら見送った。いよいよ選挙が近いと判断しての活動だろう。草の根運動が彼の基本だからね。厳しい戦いになると思われるけど国政には送ってみたいと思いますね。酒は飲めないが,ナンカいい奴のような感じを与える人だった。そうか,大二郎が、また、動き出したのか。久しぶりに新鮮な刺激だった。
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2009-02-23 00:44:20 | Weblog
月日は百代の過客にして行き交う人もまた旅人なり。と高校で習った。最近よく思い出す。股旅ってことを思うと人生ずっと旅から旅で過ごすわけで別に時間に困ってるでもないからちょっとそこいらへ行って来るかというのが動機なんだろうけど実際そんなことができるかっていうのはどうも疑問だ。寝ることはできても食うことがね。どうやって食べて旅から旅の生活ができたか。これは、映画だけの世界が大半なんだろうけど。行商とか、クグツ,芸人なんかは巡り歩いたでしょうね。身一つで稼げる人だけ旅できるって訳ですね。この原則は,昔も今も変わらないでしょう。そろそろ自分も漂白の旅に出たいなといつも思ってるけど。雲ひとつ道連れに知らない街を見つめていたい。どこか遠くへと想いは馳せれどホームレスのように気軽に行けないよなぁ。でも,最近「旅」について思っている。この想いこれから強くなりそうだ。ウルーが連れて行けとばかり膝の上に飛び乗ってくる。お前達は,お留守番だ。
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haruki murakami

2009-02-22 10:03:29 | Weblog
今日は,寒いのでウルーは、まだ眠っている。ウルーを起こさないようにそっと布団から抜け出してランディとマルディを散歩させ朝食を作って食べながらテレビを見ていると
作家の村上春樹氏がエルサレム賞の受賞でイスラエルの大統領の前でスピーチを行ってる場面に出くわした。「壁と卵」と言う本の出版によせての受賞とのことだったが、なんと彼は、受賞に寄せてのスピーチでイスラエルのガザ地区侵攻を堂々と批判したのです。「あっぱれ!」と思わず喝采を叫んでました。政治は一作家の思惑など関係なく粛々と進んでいくんですけどまさに国際化だと感じました。村上春樹氏の英語の上手いことにも感心しました。どちらかというと彼の本は,読んでいません。1,2冊は読みましたけど、若い時の五木寛之の二番煎じのような気がして、それに流行作家のイメージが重なってあまり関心がなかったのですが、この場所で,こういうスピーチができる勇気がある人だということが、改めて分かりました。「敵が聳え立つ大きな壁ならば,私は,それに向かった投げる卵になる」と言った彼の言葉、久しぶりに日本人の言葉を聞いたように思いました。
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ワイン2杯で

2009-02-21 19:30:07 | Weblog
ワインは,悪酔いするんだ。口当たりがいいから飲みすぎてというのが理由らしいけど。睡眠不足だった昨日、夕食にワイン2杯飲んだだけで回っちまった。パンプの病室では,時間まで寝てしまうし、帰ってからも、何もすることできずただ眠ってしまった。これを思うに,中川の昭ちゃん、絶対ワインだね。体調悪く,寝不足で,ワインを飲んだらああなるんだと思う。もう表舞台には、かえって来れないだろうけどロング グッドバイなんだろうけど、気の弱い人は,親父の基盤かなんか知らないけど政治家なんぞやらずに家で酒飲んでるほうがいいのかもしれないね。それでも。中川昭一を守る会の発足とかのはなしがあるから、まだまだ庶民は捨てたもんじゃない。主催:断酒の会だったりしたら最高なんだけど。何の罪もない人を殺して切り刻んでトイレに流しても犯人は更生できるとか何とか言って死刑にもならない国だもの、これくらい、笑って許してやれって何故言えないんだろう。日本の常識,世界のビックリというくらい健全なマスコミだったのに。死刑のはなしじゃないけど、被害者や,家族のこと全く考えてないんだね。そんだけ、更生できるというのなら、裁判官の家において面倒見てやればいいのに。全く,正義というものがなくなってきてるんだ。正義のないものが中川を笑えるか?この国,大いに疑問だね。裏で糸を引いてるのは,中国か?アメリカか?多民族でもあるまいに、日本独特のやり方を確立せねば日本は国際社会から消えていくだろう。
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Caribbean sweets

2009-02-20 10:34:07 | Weblog
Monqからvalentineのチョコレートが届いた。


カリビアンスイーツというのだろうか。袋に住所と名前を貼り付けて口のところは、荷造り用の幅広テープで貼ってある。包装には無造作無関心。粋とか侘び寂びとかは無縁なんだ。「なにそれ?」くらいなもんだろう。でもプレゼントするって行為には、一日の長があるように感じる。わりとカッコよくくれたり貰ったりするから。何でもないことだけど、やはりうれしくさせてくれるもの。だから、少し大げさにTHANKS MUCHと大文字で返事を送った。
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youの里

2009-02-19 10:02:15 | Weblog

病院のケアマネージャーから渡された特別養護老人ホームのパンフレットを見ている。
比較的家から近くて環境の良いところ。海の近くか、山の近くか。家から自転車で25分くらいのところに「湯の里」というボケ老人施設があった。退院したらここかなと言う感覚で選んでいる。湯の里 you の里ネーミング的にはこれでいいのかも。後は,スタッフだね。あとで、見学がてら、試しにいかなくては。湯の里といえば、田中冬二の詩に
くずの花というのがあった。

   くずの花

 ぢぢいとばばあが
 だまって湯にはいっている
 山の湯のくずの花
 山の湯のくずの花

鄙びた温泉の風景だが、明るさを感じる。だまってというところがいいね。ぢぢいとばばあの人生をたったの四行ですべて言い表わしてるみたい。根底に愉快さが感じられていいな。この詩人で好きな詩は「レーキサイドホテル」だったな。少年のもやっとした衝動というのか微妙なエロティシズムといおうか、ウ~ン秀逸。と思ってます。



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