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無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

ブルーベリーの定植

2020-04-15 09:18:08 | 自然果樹
【お知らせ】4/16(木)18:00~
竹内孝功の『自然菜園 根本講座』 ネット中継無料テスト配信参加
①「畝を極める」畝の立て方、野菜の根の張り方
②「カボチャの育て方」ネギくらつき、草マルチ

本日、


先日の自然菜園スクール『自然菜園 自給自足コース』(現在休校中)で行うはずだったブルーベリーの定植を行いました。

一昨年の干ばつと、去年の猛暑で養生中のブルーベリーは、枯れそうでしたが、なんとか一命をとりとめ、いよいよ元田んぼが果樹園に整備されてこともあり、
今年の定植に至りました。

最初は、数百円のちび苗や安曇野地球宿の望さんから分けていただいた剪定枝を挿して(挿し木)で増やしたブルーベリーたちもすっかり大きくなっていよいよ定植になります。

今回は、講座に参加できなかった方やコロナで外出できない方もいらっしゃるので、いつもより詳細にブログに公開させていただこうと思っております。


ブルーベリーの定植というと、ピートモス(未調整)を使い、酸性に土を調整し、水持ちを良くすると育ちやすくなります。

ただし、ピートモスは運送のために、圧縮乾燥されていることが多いので、前もって水で揉んで吸水させる必要があります。

私は、育苗中を除けば、定植(植える)までに、2年位かかっているので、その間、ピートモスの袋を破っておき、雨水を当てて、自然吸水させておきました。


土の調整に、その吸水済みのピートモスと軽石、バーミュキュライトを使いました。

元田んぼの重粘土の土ということもあり、バーミュキュライトが役立ちます。

軽石は、水持ちもあり、水はけもよくなり、根張りもよくなり、食味を上げてくれます。






元田んぼの水はけの悪い場所に、2年間、セスバニア、クロタラリア、ソルゴーなどを育てて、畑に転換した後、

エン麦と、クリムソンクローバー、シロクローバー、イタリアンライグラスが育つブルーベリーの定植予定地に、

草を刈り、苗が少し顔を出す程度、土を掘り上げ、




吸水済みピートモスを全量入れてから、元の土とよく混ぜます。

その際に、刈った葉っぱなど有機物が入らないようにします。


混ぜ終わった土を半分取り出し






残りの半分に軽石を入れて、穴が大きくなるようにさらに混ざ合わせます。




ピートモスと元の土を混ぜたものに、さらにバーミュキュライトをよくまぜて、

吸水済みのブルーベリー苗を置いてから




鉢の周りの根を解してからピートモス混合の土を入れながら植えていきます。








ここで、10ℓに10㏄の酢を混ぜた水をたっぷりかけて、根鉢をなじませ(水回し)水がしっかり回ってから


軽く鎮圧し、






元の掘った土を盛り、自家製完熟たい肥をマルチし、刈った草も草マルチしました。






それから、支柱に麻ひもで誘引し、不要な枝を剪定し、定植完了です。


今回3本定植できたので、残り13本いろいろな品種を植えていきます。

1~2年ほど実をつけないように養生させてから、根元にミントなどを植えて、3年後からは本格的な収穫ができます。

自然果樹の場合、定植してから数年はあまり実をつけずに、根を張り樹を育てることが大切だからです。

ブルーベリーは無農薬栽培が簡単な果樹ですが、毎年たくさん収穫するには、いくつかのコツがあり、その最初のコツが、苗作りと定植にあります。

家庭菜園用の無農薬・自然果樹の完成は、あと5~6年で初級が完成しそうです。
当初はあと10年かかりそうだと思っておりましたが、道法スタイルの道法さんや、大地の再生の矢野さん、ガッテン農法の三浦先生という素晴らしい師匠たちの存在は大きく、
どんどんインスパイアされて、半分くらいになりそうです。

素晴らしい師匠の存在は大きく、師匠の知見や体験がガイドになり、近道させていただいていると強く感じます。

完熟ブルーベリージャムに、タルトなど自分の家で楽しめるのが楽しみです。

 動画配信のみ(コロナ対策無観客講座)
★2020年度からの新講座の案内【長野市】★
◆◇◆2020年『自然菜園 根本講座』開始◆◇◆
無農薬・無化学肥料で野菜がすくすく自然に育つ環境づくり講座。
城山公民館講座の続編で、「自然菜園入門講座ではお伝えしきれなかった、無農薬・無化学肥料栽培で、野菜が自然に育つ環境づくり」をテーマに、
毎月各野菜のどのように育てるのか、野良仕事のポイント、自然菜園ならではの無農薬・無化学肥料栽培の基本講座を行います。

4/16(木)
「畝を極める」畝の立て方、野菜の根の張り方
「カボチャの育て方」ネギくらつき、草マルチ
5/14(木)
「通路を極める」緑肥mixとは? 緑肥mixの育て方
「ダイコンの育て方」間引き方、収穫適期
6/4(木)
「支柱を極める」支柱と誘引 収穫量と野菜の質アップ法
「ナスの育て方」誘引と摘果、収穫、草マルチ、補い
7/2(木)
「草マルチを極める」草マルチとは、補いとは
「キュウリの育て方」脇芽かき、草マルチ、補い、後作への影響
8/6(木) 
「育て方を調整する」 摘芯、脇芽かきで変わる野菜の収量
「トマトの育て方」ミニトマトと大玉トマトの育て方、一葉残し
9/3(木) 
「水を極める」 リーチング、ストチュウ水、植物ホルモン
「ハクサイの育て方」定植、葉面散布、草マルチ、不織布

1)基本、第一木曜日ですが、4月5月は、異なります。
17:30~(開場)準備
前半:17:50~18:50(講座50分+質疑応答10分)
後半:18:50~19:50(講座50分+質疑応答10分)
20:00~20:30(Q&A30分)

この会場は、Wi-Fi設備があり、動画配信サービスを検討しております。
4月にテスト配信を行い、5月から有料にて、質問タイムにはご質問できないかもしれませんが、ご自宅のPCやスマホからネット動画で受講できるサービスを目指しております。
コロナウイルス騒動などで集合できない場合や、お仕事や遠方などで参加できない方もご参加いただけ、無農薬・無化学肥料栽培をサポートできるサービスを目指しております。


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【ニュース】
最近注目の無料動画ユーチューブ『自然菜園LifeStyle』に、最新刊の表紙にもなったナスのコンパニオンが紹介されています。
竹内さんが語る「3分でわかる自然菜園」

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10 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ブルーベリーの養生について (草川かほる)
2020-04-17 12:10:37
ブルーベリーの定職についての記事を興味深く拝見しました。
昨年移植したブルーベリーが花をつけています。今回の記事に「1~2年ほど実をつけないように養生させる」とありますが、花を落としてしまえばよいのでしょうか。養生のしかたを教えていただければ幸いです。
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-17 18:44:58
草川かほるさんへ

そうですね。
ブルーベリーには、花(実)になる花芽(大)と葉になる葉芽(小)があり、苗を植えた年から1年以内の場合、花が開花したら、受粉する前に、花をすべて落とすことによって、葉だけ茂り、根の張りや樹の成長がよくなります。

そして、翌年は、半分。3年目からは、3分の1位にしていくのが基本にしております。

ただし、「移植した」とありますので、
樹の生育が悪ければ、上記のように、樹が太く余裕がある(移植してから新しい枝(根)がたくさん出ている)場合は、その生育に合わせて、花芽かきを調整していきます。

移植、植え付け後は、実をつけることより、根がやり直す時間を優先してあげると樹の寿命が延び、3年後から見事な実をたくさんつけるようになります。
返信する
ご回答ありがとうございます (草川かほる)
2020-04-17 19:15:02
よくわかりました。
樹の状態を見て花芽かきをしてみます。
ありがとうございました。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-19 07:55:28
草川かほるさんへ

そうですね。

茎と葉と根の関係を観ながら、樹(根)>実にしていくと、いいですね。
返信する
果樹の下草およびコンパニオンプランツ (風間芳之)
2020-04-20 18:16:10
ご著書も含め、いつも興味深く読ませていただいております。
オランダで借りている市民農園にブルーベリーも含め、洋ナシ、ブルーベリー以外のベリー果樹、リンゴ等を植えています。これにつき、ご質問させてください。
1)下草ですが、市民農園ですので規定で雑草をはやしっぱなしにできないので、緑肥あるいはコンパニオンプランツで雑草を抑えつつ、見た目も管理しかつ果樹を健康に育てたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。
2)ブルーベリーを植えて1年もしくは2年めですが、あまり元気がなく、葉も多くないのですが、定植後どのように管理したらよろしいでしょうか。割と日当たりはよいのですが、隣に通路が日当たりがよいとかなり熱くなるのがいけないのかと思っているのですが。あるいは土壌を酸性にもっていく方法はありますでしょうか。

以上ですが、お時間ありましたご回答いただければ幸甚です。
よろしくお願いします。
風間
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-21 08:19:02
風間芳之さんへ

オランダ(地球の裏側)からご質問ありがとうございます。

ネットの良いところは、距離と時間があまり関係ないところなので、7時間後に朝を迎えたときに読んでいただければ、なんて考えてオランダにいる感じでお答えできればと思っております。

スイスまで行ったことがあるのですが、オランダは未知の領域で、土地が低く、水車小屋がある昔のイメージと、EUきってのトマトをはじめ施設園芸輸出国だということぐらいしかわからないので、オランダ事情が加味されていないので、また何かあればご質問ください。

さて
1)そうですね~。多年草の緑肥作物が許可されているのであれば、シロクローバーとほふく性のイネ科作物(タキイ種苗:トールフェスク スパイダーLS)と、1年草のエン麦、クリムソンクロバー、イタリアンライグラスを混ぜて撒いておくと、2年目から多年草に切り替わりいいのですが、どうでしょう?

2)ブルーベリーは、酸性と保湿、生育適温は12℃~25℃で涼しい場所を好みます。

夏は日があまり当たりすぎない場所が良いでしょう。 ブルーベリーの根は吸水性が弱く過湿や乾燥に弱いので特に夏の乾燥に注意が必要です。

あまり元気がないのであれば、まだ芽吹く前であれば、一度掘り起こして、ピートモス(強酸性)をブログを参照し、混ぜ込み、植えなおすと根本的に解決されると思います。

その上で、乾燥防止にやバークチップマルチをした上に、刈った草をどんどん草マルチすること、そして花が咲いて実がついている期間は、雨が降らないときは、1株当たりバケツ1杯はたっぷり水やりが必要です。
返信する
ご回答ありがとうございます! (風間芳之)
2020-04-21 16:30:01
ご回答ありがとうございます。

以前も何度かご質問申し上げていますが、すぐにご回答いただけるので、いつ寝ていらっしゃるんだろう?と思っています。

種苗会社が開発している品種はこちらでは入手できないですが、匍匐性の芝等はあるかと思いますので、探してみます。ブルーベリーは乾燥気味のところに植えているので、水やりをし、マルチングしてみて、一年たって改善しないようであればご指摘のように植え替えてみます(すでに芽吹いていますので)。多年草や果樹も問題ない市民農園です。ブログにも書かれていますがいろいろなミント、匍匐性のタイム・カモミール、レモンバーム等を混植することもできるかと思います。

オランダはサハリンと同程度の緯度ですので、成は冷涼です。夏至後急速に日が短くなるので、秋の野菜がうまくできません(こちらではジャガイモは春の植え付けだけです。)ですが、日本の野菜(特にアブラナ科、野沢菜など・・・・長野の出身なもので)を育てたいのですが、なかなかうまくいきません。種まきを前倒ししてやってみようかと思っています。

最新のご著書「野菜の植え合わせベストプラン」とDVDは早速入手したので、これから拝読拝見させていただくのが楽しみです。果樹のご著書はご出版予定でしょうか。

事が終息するとコロナ前コロナ後(Pre-Covit/Post-Covit)という言葉が出てきて、社会が変質していくのではないかと思います。その中で、無駄をなくし自給度を高めることが求められれば、竹内さんのお仕事もさらに注目されるのではないかと思っています。

風間
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-21 18:42:22
風間芳之さんへ

そうですか。オランダ事情垣間見れました。ありがとうございます。

根菜を除く、アブラナ科は、育苗もありかと思いますので、夏至前後に涼しいところが、本葉3~4枚まで育てておいて、定植して前倒しもいいかもしれません。

日本の野沢菜のタネは、現在、長野産とイタリア産なので、アブラナ科の故郷地中海で野沢菜がとれるようになるといいですね。

キューバの経済危機でも、都市のオーガニック化の際、有機農業指導員(アドバイザー)が一番人気だったようです。

食べるものを育てるのは、生きていくうえで最も基本の一つなので、いつの世でも大切だと思っております。

匍匐性のタイム・カモミール、レモンバーム等を混植、その結果どうなのか教えていただけると楽しみです。どれが合うのか、試したことがあるのは、白クローバーと、ミントなので。

地球の裏側でも、DVDが見れるのはいいですね。感想お待ちしております。

21時半過ぎには寝ないと身体も頭も回復できないので、6時間は寝てますよ。
返信する
ありがとうございます (風間芳之)
2020-04-21 20:13:45
竹内様

ご報告できることがありましたら、FACEBOOKまたはこちらに投稿させていただきます!

夏至前後というと6月末なので、結構早めに育苗を始めることになりますね。オランダは通常夏はそれほど暑くない(30度はめったにない)ですし、借りている区画は風もあり場所によっては数時間日陰になる部分もあるのでやってみることにします。
たぶんキューバのようなモデルは日本でも参考になるのではと思料します。
またよろしくお願いします。
風間
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内孝功)
2020-04-21 23:55:11
風間芳之さんへ

こちらこそよろしくお願いします~。
返信する

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