よむよま

よむ・よまない、それから。

ジャンヌ・ダルク

2014-10-18 18:22:53 | 見る
岡田くんの「プロファイラー」でジャンヌ・ダルク。

死刑の要因は男装だった。
といっても、戦闘服としては男装は許されていて、
問題となったのは、一度、「改心しました」とサインした後に、再度男装した、
それで死刑が決定したのだそうだ。

「ジャンヌはなぜ、現代でも演劇などで取り上げられるのか?」

いろんなものが盛り込めるからじゃない?
本来の宗教的な裁定については、ちょっと難しいんだよね。
異端というものの考え方も、意外に「魔女狩り」的な刺激の強いものではなくて、
わりと細かい決め事があって、そこに抵触するかどうかみたいな、
とても理屈っぽい話で。

戦い方についての話の岡田くんの感想が、軍師だったのがおもしろかった。

当時は籠城戦が多く、攻めるほうも砦をまわりに築いて、食糧や援軍の道を断ち、
ひたすら(わりとぼーっと)落ちるのを待ったらしい。
オルレアンもその状態で、もはや降伏というところへ登場したジャンヌの戦い方は、
オルレアンの兵士も百姓も全員で打って出て、敵の砦の一つ一つを破ってしまうというもの。
相手が一つの砦なら、オルレアン側のほうが圧倒的多数だった。
砦同士の連絡もなく(そんなふうに攻められると思ってなかった)、
次々と制圧されて、フランス側の勝利となった。

シャルル七世との関係も、そもそもなぜ無名の百姓娘が王太子と直接、話ができたかというと、
当時は預言者がたくさん出てきた時代で、預言者だというと会えたのだそうだ。

「ジャンヌはほんとうに神の声を聞いたのか?」

うーん。
聞いたんだろうなぁ、彼女自身は。
「それ」が何だったのかはわからないけど。

私がジャンヌ・ダルクに興味を持ったのはやはり演劇から。
劇団四季・アヌイの「ひばり」
主役のジャンヌは藤野節子だったはず。
裁判劇で、裁判の場に重層的に過去の時や空間が呼び出されて重なるのが、
すばらしくおもしろくて。
でも、考えてみたら、裁判というもの自体がそういう仕組みのものですね。
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