よむよま

よむ・よまない、それから。

猿之助の「獨道中五十三驛」

2014-10-17 22:13:18 | 見る
新橋演舞場、市川猿之助の奮闘公演夜の部を見てきました。
「獨道中五十三驛」(ひとりたびごじゅうさんつぎ)通し狂言。
猿之助が十八役を早替わりして、化け猫が宙乗りするんだって。
ということしか知らなかった。

鶴屋南北の作、わりと残虐、人間関係どろどろ、お家騒動と盗まれた重宝、仇討ち、恋、殺人。
そんなところですかね。
誰が誰の息子だか、誰の妹だか、わけわからないですが、
それはたいした問題じゃないです。
主役がどれだかもよくわからないぐらいです。

主役は猿之助。

若侍とお姫さまが恋して駆け落ちして、若侍の主人のお家は乗っ取られようとしていて、
忠義な家来がいて、敵は悪家老の一派で、
いろんな人が次々と騒動に参加します。
詐欺師にどろぼう、人買い、
その間に、イケメンが姉妹と知らずに姉妹とデキちゃってその母が化け猫になります。
(なぜ、母親が化け猫になったのか、セリフで説明してたけど、よくわかんなかった)
そして、そのイケメンは中村隼人くんがやっていて、
なぜか最後に「お家騒動など小さい、自分はこれから天下を狙う」とか言って、
由比正雪になります。
あと、日本駄右衛門が出てきて、この日本駄右衛門は実は若侍です。
若侍で日本駄右衛門なのが猿之助で、
イケメンの恋人の姉も猿之助で、母の化け猫も猿之助で、小悪党も猿之助。
あと、悪い若殿と良い若殿も猿之助。

間に弥次さん喜多さんがちょこちょこ出て(五十三次だからね)、
前後の説明をしてくれたり、笑いを取ったり、踊ったりします。この二人、芸達者だった。

さて、お話はともかく、母の化け猫がイケメンの刀を逃れて宙空へ飛び去っていく、
ここが宙乗りです。
もう期待感いっぱい、来た来たーっ!という見せ場です。
化け猫は長い毛に物凄い顔、手も大きくして見せて、衣装は十二単に朱の長袴です。
(なんで十二単なのかは説明できるけど、長くなるからしない)
この宙乗りがすばらしかった!
長い衣装の裾も体のうしろに伸びるように吊って、
ほんとに宙空を飛んでいくように見える。
動きも迫力で、「玉梓の怨霊」みたい。
さすがは宙乗りの家系!

ここがクライマックスだと思ったら、まだあった。
滝の大立ち回り、本水を使います。
この滝が、勘ちゃんの「乳房榎」の五倍ぐらいの幅があって、ざーざー流してるところへ、
メインキャスト6人ぐらいがどんどん入って、
敵味方入り乱れて、バッチャンバッチャン跳ね散らかして、
ずぶ濡れの大立ち回り。
客席が沸くこと沸くこと!

そのあとが大詰の最終幕、
舞踊仕立てで、そこまでの芝居に全然出てこなかった種々雑多な人々が次々と出て、十二役、
全部猿之助です。
すごいねえ!

初めての猿之助一座、おもしろかったです。わあっと楽しんで見ました。
大衆演劇のような感じ。
(大衆演劇、見たことないけど)(^▽^;)
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