よむよま

よむ・よまない、それから。

檜(ひのき)舞台

2013-05-12 17:52:21 | 見る
「新生 歌舞伎座」檜舞台にかける男たち
NHKでやってたのを録画しておいたのをやっと見たのですが、
建築とかの番組を見るの好きなので、そういう意味でもおもしろかった。

檜舞台というのは、言い回しじゃなくて、ほんとに檜の板を張ってあるんですよね。
だから、今度の新しい歌舞伎座の舞台のために準備された檜の板、3千枚!
伊勢で準備されたんだって。
伊勢・・・神宮の町だから、そういう工場というか、業種があるんだねー。
遠赤外線で乾燥させるといってた。

一番すごいなぁ!と感心したのが、音響。
女性の責任者だったのも、へえーと思った。
とにかく、前の歌舞伎座の音響は最高だったんだって。
であるからして、変えてはならない、変わったと言われてはならない。
これが大命題。
地方(じかた)さんたちを入れて、初の音響テストをするという前夜は眠れなかったと言って、
「変わらない。変わってない」と言われて、ほんとに喜んでほっとしてた。

建築家の隈研吾さんも、変えないというテーマに沿うのが非常に大変だったと言ってる。
そうでしょうそうでしょう。
でも、そこがすばらしい結果になりましたね。

照明も、デザインする照明じゃないから、いかに全面的に白く照らすかがテーマなのね。
4月のこけら落としの演目の中の玉三郎の将門は、
スッポンからのせり上がりのときに、
なんと面明かり(つらあかり)を本物のろうそくを使ってたの。
えー、それは大変でしたでしょう、お弟子さんやスタッフや。

吉右衛門の楽屋の準備風景もやってて興味深かったですが、
1週間前から道具類を運び込んで、
お弟子さんたちが鏡台やなんかの支度をする。
4月の吉右衛門は団十郎のやるはずだった役も引き受けて、大変だったのね。
午後遅くにやっとおにぎり2個の食事をしている吉右衛門、
公演中は食べられないと話し、
ひとによってはステーキ食べる人もいるんですけどねと言って、
そこで出た名前が、亡くなった従弟の辰之助だったのだ。
辰之助はよく食べてた、公演中にこんな厚いステーキ食べてたと。
なんで辰之助のエピソードだったんだろう?
NHKはしかもちゃんと映像を挟んでくれましたが。

幸四郎の話は、お父さんやおじいさんの弁慶のエピソードも。
その後出た本番の映像で、やはりというか、
弁慶の引っ込みで手拍子が。
最近、あの六方は必ず手拍子ありなの?
イヤ、私は別に嫌ではないですが、ちょっと妙な気がしなくもないのよね。
そんな賑やかにするとこか!?みたいな。
まあ、いいのかな。
コメント
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