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映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ニュースの真相

2016年09月21日 | 映画(な行)
真実が霞んでしまう、過激な報道



* * * * * * * * * *

2004年アメリカで実際に起こった、
スクープ報道が広げた波紋の一部始終を描きます。



ジョージ・W・ブッシュ米大統領が再選を目指している2004年。
CBSテレビの敏腕プロデューサー、メアリー・メイプル(ケイト・ブランシェット)と、
伝説的アンカーマン、ダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)が
ブッシュの軍歴詐称疑惑のスクープを報道します。
しかし、その証拠について、保守派から偽造と断定され、
世間からの集中非難を浴びてしまいます。
周囲の冷たい視線はまるで針のむしろのよう・・・。
そんな中でもメアリーはなんとか自分を保ち立ち向かおうとしますが・・・。



メアリーは作中こんなことをいいますね。

「証拠がニセモノかホンモノかばかりが注目され、
肝心のブッシュの軍歴詐称のことが忘れられている。」

どう考えても何者かの陰謀で罠にハマったという状況。
私はそうした、強大な「権力」がよほど怖い。
なんて恐ろしい世界なのか、
政治とか報道とか・・・。
私たちの身近なところでも、影の何者かの「意図」で、
こんな風にテレビで特定の情報だけが大げさに伝えられているのではないか・・・
とか、なんだか勘ぐってしまうのです。
一般庶民としてはテレビ等の報道を信じるしかないわけなので、
どうかあまり過激にならず、事実のみを淡々と述べてほしい。



まあ考えてみればブッシュ問題も、結局は人の「あら捜し」。
本当にスクープすべき内容だったのかななどと思わなくもない・・・。
面白くなくはないのですが、
やっぱり私は政治ネタとかそれに類する話は苦手だ・・・
という認識をまた改めてしまった作品かも。
ここまで年齢を感じるR・レッドフォードもあまり見たくはなかったし。


「ニュースの真相」
2015年/オーストラリア・アメリカ/125分
監督:ジェームズ・バンダービルト
出演:ケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォード、エリザベス・モス、トファー・グレイス、デニス・クエイド

陰謀度★★★★☆
満足度★★★☆☆