人生ここらでジャカルタン

タンザニア、タイ、そしてインドネシアへ。タイ人の妻と進む平凡でクレージーな人生の考察をつづるブログ。

インドネシアにも自動販売機!ジャカルタ・スカルノハッタ空港

2011年05月05日 20時12分31秒 | 人生ここらでジャカルタン
日本では震災の後の電力危機によって批判の矢面に立たされている自動販売機。

インドネシアには存在しないと思って疑わなかったが、先日ジャカルタのスカルノ
ハッタ国際空港の搭乗口付近で写真の一台を見つけた。もしや、国内唯一の
自動販売機ではないだろうか。

1本15,000などと数字があるので、慣れない日本人には非常識に高価な飲み物に
感じるかもしれないが、インドネシアルピアなので、150円ほどと日本と変わりない
価格設定だ。商品コスト自体は安いはずなので、やや割高と言えるのかも知れない。

ボタンに見覚えがあるため、日本製を改造したものかと思うのだが、驚きと感動を
もって発見したことは否定できない。

奇しくも、震災発生の数週間前、自動販売機が日本社会の発展にいかに寄与し、
経済成長と豊かさゆえの無縁社会をたどる日本の歩みの中で、人のこころを明るくし、
灯りをともしてきたかという側面に焦点を当てたテレビ番組があった。

現在の日本経済を支える日本のお家芸、楽しませる技術、便利な生活を創造する能力を
はぐくんだ礎であったかもしれない、自動販売機とその開発の歴史。

行きつく末が冷たい視線を浴びせられる運命だったとは感慨深い。

インドネシアの空港では、初めて自動販売機をみているのかもしれない子供たちに
好奇心、希望、創造力を与え、そして笑顔やワクワク感のまなざしで見つめられている
自動販売機が一台あるのだ。