人生ここらでジャカルタン

タンザニア、タイ、そしてインドネシアへ。タイ人の妻と進む平凡でクレージーな人生の考察をつづるブログ。

ラマダンとはつまり年末年始!インドネシアの9月

2010年09月11日 19時11分43秒 | 人生ここらでジャカルタン
月の満ち欠けをある個人が肉眼で確認し、断食明けの日程が正式決定される。
イスラム教を信仰する世界中の国家で見られるこの時期のイベントといえば、
ラマダンこと断食。そしてその後のラマダン明け休暇である。

このラマダンはイスラム暦の年の変わり目にあたるため、多くのインドネシア
人にとって、まさに年末年始ということになる。

家の大掃除。新年の料理の準備。そして大渋滞覚悟の帰郷。
日本人にとって季節感のないインドネシアにいる上に、9月の半ばという
中途半端な時期であるために、新年という彼らの気持ちをイメージするのは
なかなか難しい。

しかし、やっていることを見ていると、日本の年末年始と似ている。
子供に金一封を配るおとしだまの習慣もあるらしい。
一般の額を聞くと、10,000ルピア~20,000ルピア(100円、200円)という。

ラマダンが明けると、ジャカルタ市民のほとんどが郊外の実家へ帰り、
日ごろの渋滞がすっきりなくなってしまう。逆に気味が悪いほどだ。

写真は、ジャカルタの朝焼け。
ラマダン明けは朝方までコーランが鳴り響き、花火が打ちあがる。
新年には親戚中をまわり、旧年中の失礼などをお互いに詫び合うという。
「旧年中は大変お世話になりました。新年もどうぞよろしく。」といったところか。

ラマダン中に犯罪が増えるのも、年末だと思えばこれもまた日本と一緒といえる。
日本でも12月になるとコンビニ強盗をよく耳にする。
どこまでも似ていて興味深い。