人生ここらでジャカルタン

タンザニア、タイ、そしてインドネシアへ。タイ人の妻と進む平凡でクレージーな人生の考察をつづるブログ。

TransJakarta!ジャカルタの公共交通機関

2009年08月20日 12時13分08秒 | 人生ここらでジャカルタン
片側7車線を埋め尽くす渋滞(*)が恒常化しているジャカルタ。
この町に欠かせない快適な庶民の足といえば、写真のトランスジャカルタである。

一見、普通のバスだが、中央分離帯を挟んだ専用レーンを走り、電車のように
ホームが設置され、乗降口が高い位置にあるバスという点が特徴なのだ。
2004年、悪化する一途の交通渋滞を克服すべく、「速くて快適」をテーマに
鳴り物入りで導入された。

現在、ジャカルタ市内を8路線(コリドー)で縦横に結んでいる。
どこからどこまで乗っても一律料金。3,500ルピア(約35円)の運賃は
政府の補助金があるからこそ維持できている。

専用レーンはブロックで仕切られており、一部相乗り部分があるが、
一般の自動車が入れないように工夫されている。このため「速さ」という
点は合格。一方、1日24万人が利用するという混雑ぶりは、運用面からすれば
成功している証と主張できようが、「快適さ」という点はもう少し
追及できる余地がありそうだ。

とはいえ、すでに整備された道路網を活用しているという点、巨額なインフラ
投資をしないでここまでの公共交通機関網を整備したとみれば、公共交通網と
して大成功といっていいのではないだろうか。

社内アナウンスもインドネシア語に続いて、英語付。
社会弱者をサポートする車掌のサービスも素晴らしいではないか
(タイのバスの車掌に見せてやりたいくらい・・・)。

(*)2009年8月7日の本ブログ参照

あれから64年!日本の終戦はインドネシアの独立記念

2009年08月17日 13時53分15秒 | 人生ここらでジャカルタン
本日8月17日、インドネシアは祝日「独立記念日」である。
今年で64年。つまりインドネシアは日本の敗戦2日後に
独立を宣言したのだ。

実際はその後もオランダから攻撃を受ける独立戦争が
続くことになるのだが、終戦とともに独立を果たした
若い国が存在するということも記憶に留めておきたい。

終戦記念日。日本のメディアは日本人が受けた惨禍を
毎年繰り返す。主要新聞は終戦記念日を知らない
若者が増えていると嘆いている。

しかし、戦争の悲惨さを伝え、二度と戦争を起こさない
世の中にしていこうとするとき、日本人がかつて世界の人
にしたことを伝えず、日本人が受けた惨禍のみを
伝えながら達成できるのであろうか。
自分に問う素朴な疑問であり批判しているのではない。

例えば終戦記念日だけではなく、パールハーバー攻撃の日に
我に返り平和を誓わないのか、ということである。
例えば終戦とともに独立した国々のその記念日に、世界の平和に
ついて考えないのかということである。

かつて日本はスマトラ、ジャワにも侵攻し、占領下においた。
日本人の悪行についても語り継がれているだろうとは知りながら、
300年以上続いたオランダ占領下から民族主導指導者を開放し、
独立を支援したという一面が、反日感情のみに傾かず、今日の
良好な対日感情、対日関係に結びついているという事実がある。

大切なのは、われわれは国際社会の一員なのだということだ。

日本の歴史、世界の歴史を学びながら、インドネシアの独立
記念日を祝いたい。

今朝、ジャカルタのインドネシア人はお祭りムード。
アパート主催のイベントに招待してくれた。
「おめでとう」という一人の日本人を笑顔で迎えてくれる
地元のインドネシア人がいる。

片側7レーンに車の波!ジャカルタ目抜き通り

2009年08月07日 11時53分40秒 | 人生ここらでジャカルタン
写真はジャカルタのビジネス中心街の目抜き通り「Sudirman」。

中央分離帯を挟んで片側2本、合計4本の道路が通っている。
写真の道路の左側も同じ進行方向、中央分離帯はそのまた左だ。

車線のない道路に我先にと車を突っ込むと4列にも5列にもなり、
その間をジャカルタに600万台あると言われるバイクがものすごい
勢いで通り抜ける。
ジャカルタでは自分で運転できないと言われる所以だ。

この国の渋滞はなかなか予測できない。
朝晩の通勤時に必ず、というわけでもないようだ。
週の終盤にかけて渋滞が激しくなるのだと聞いたことがあるが、
それでも週によってばらつきがあるように見える。

まだ交通事故に出くわしたことがないのだが、本日の新聞(*)によると
今年に入ってすでに3,907件、月平均で558件という
数字の交通事故が起きているらしい。報告されないマイナー事故を入れると
その数はさらに増える。

危険な公共物!ジャカルタの道路は穴だらけ

2009年08月03日 11時55分12秒 | 人生ここらでジャカルタン
巨大都市ジャカルタには新しいショッピングモールで溢れ、
新車がところ狭しと走っている。

そんな急激な発展に遅れをとっているのが、弱者のための
公共物整備である。

写真は歩道に空いた大きな穴。
子供ならすっぽりと落ちてしまうほどの大きさだ。

この危険な歩道については、先の大統領選挙戦でも話題に
なったほど一般市民の関心は高い。

しかし、こうした歩行者の安全のための補修工事はさておき、
新しい自動車道路、商業施設の建設などに優先的に予算が
使われている感がある。

こうした道路の穴であるが、地元の人は普段から慣れている
ために、注意を怠らない。実は、日本などの公共物の安全が
比較的確保された国から来た人がより危険なのではないかと
いう気もする。

外出時に払うべき注意はあらゆるところにあるのであった。