人生ここらでジャカルタン

タンザニア、タイ、そしてインドネシアへ。タイ人の妻と進む平凡でクレージーな人生の考察をつづるブログ。

日本でバリ気分!Bali Enoshima Sunset

2012年09月19日 14時14分55秒 | 人生ここらでジャカルタン
昨今、海外からの投資熱に沸くインドネシア。
日本企業の進出も著しい中で、インドネシア政府は観光客誘致にも積極的だ。

写真は2012年8月11日、12日に江の島で行われたインドネシア政府の観光客誘致イベント。
バリのダンスや音楽が紹介されるステージ付近は家族連れなど多くの人でにぎわっていた。
今年で8回目になる恒例イベントとして定着してきた証なのかも知れない。

在日のインドネシア人も多かった。日本にもインドネシア人が多くいることを改めて実感した。

日本の対アジア外交は久々に緊張感が漂っているが、両国が良好な関係を維持し、
地域の安定に双方がしっかり役割を担っていって欲しいと願う。

地下鉄の開業はいつ?ジャカルタの公共交通網

2012年07月29日 11時07分35秒 | 人生ここらでジャカルタン


交通渋滞の激しいジャカルタに地下鉄を建設する計画が立てられて久しい。
2016年開業との掛け声もむなしく、2012年になっても着工している様子を
見ることはなく、自分の国のことではないのだが心配してしまうのである。

写真はジャカルタの目抜き通りスディルマン通り。
ジャカルタの地下鉄の第一号路線はこころ通ることになっているのである。

分離帯のあちこちに工事用の衝立が登場した2012年の初め、側面にはMRTとの文字が。
いよいよか、と期待を抱きながら上から覗き込むのだが、それらしい工事には見えない。
とても地下鉄を通す穴掘り工事が始まるとは思えないのである。

日に日に自動車の販売数が伸び、自動車の波であふれかえるジャカルタの道路は
もう既に限界を迎えている。

世論も盛り上がらず、遅れに対しても半ばあきらめ感に満ちた声が聞こえてくる。
2016年に地下鉄に乗れると本気で思っている人はいないのかもしれない。
相当年遅れるとしても、期待して完成、開業を待つことにしたい。

レディ・ガガ公演中止!インドネシア

2012年06月10日 11時57分27秒 | 人生ここらでジャカルタン
2012年6月3日に予定されていたアメリカの人気歌手レディ・ガガのインドネシア公演は中止となり、
騒ぎは大きくならずにひとまず事なきを得た。インドネシア公演中止のニュースは
BBCやCNNといったメジャーネットワークにて世界中を駆け巡ったようだ(写真参照)。

当初、インドネシア政府(警察当局)がレディ・ガガの入国を禁止すると発表し、
レディ・ガガ側は強行して入国・講演する姿勢を示し、物議をかもした。

筆者はレディ・ガガを知らないのであるが、イスラム教信者にとってはその歌詞や
ファッションがよろしくないということらしい。

イスラムのあるグループはもし強行して講演を実施するなら、大量のチケットを購入して
会場に侵入し、公演を妨害すると脅した。

過激にも映るこの反対運動に対し、大方のインドネシア人は賛同して連日公演反対のデモを
繰り広げた。両者がどのような判断をするのか注目していたのだが、結局、強行公演は参加者や
レディ・ガガ側の安全を確保できない可能性があるとして、主催者側が中止を決断すると
いうすべての方面に配慮したスマートな幕引きとなった。うまく治めたな、という印象である。

それにしても、芸能活動が自由に行えないことなど、「表現の自由」が当たり前の日本では考えら
れないことだ。それゆえにインドネシアがまだ開かれた国ではないという意見も聞こえてくる。

一方で、日本のようにくだらない番組が溢れ、教養のかけらも見えてこない芸能人を涙を流して
追いかけている日本人をテレビで見ると情けない気分にもなる。

政府の強行的な判断で禁止でき、それを大多数の国民が支持するインドネシア。
ある意味スゴい、とも思うのであった。うらやましいのかもしれない。

筆者は、レディ・ガガを知らず、彼女のパフォーマンスを誹謗中傷しているものではないので、
念のため。


ジャカルタの夜にもスーパームーン

2012年05月12日 15時43分56秒 | 人生ここらでジャカルタン
2012年5月5日から6日にかけて、世界各地で月が通常よりも大きくみえたようだ。

楕円の軌道を持つ月が一定周期で地球に近づき、その周期が丁度満月と重なると
大きく見えるということのようだ。スーパームーンと称するらしい。

世界中のランドマークと一緒に撮影されたスーパームーンの映像があちこちに
アップロードされているなかで、ここジャカルタから見たスーパームーンを記録する。

月のみの映像なので、ジャカルタからのものであるという証拠が一緒に映っていないのが
残念であるが、正真正銘、筆者のジャカルタのアパートから東の空を望み撮った映像である。

普段、自動車の排気ガス、スモッグ、雨雲等で視界が優れないジャカルタにしては
きれいに見えた瞬間である。


ガソリン値上げ失敗の巻!ジャカルタ

2012年04月08日 17時37分45秒 | 人生ここらでジャカルタン
政府の補助金によって安価にて小売りされて続けてきたガソリン価格を
この4月1日からいよいよ値上げしようという国会審議を受けて、インドネシアの
各地でデモが繰り広げられていることを当ブログにて記録した(2012年3月25日の
ブログ記事参照)。

かくして、今回も値上げに失敗してしまったようだ。
2025年までにGDPで世界のトップ10入りを目指すインドネシア政府にとって、
大事な大事な一歩がなかなか踏み出せない様子である。

そもそも補助金の減額は10年以上も前からその必要性を内外の知識人から指摘されてきた。
インドネシア人も知識層を中心に理解している。
今回も燃料補助金減額のために与党を中心に国会議員による審議が続いていたのである。

写真は、昼間から国会の前の道路をふさぎ続けるデモ隊が、夜まで長引く国会審議を受け、
国会の壁やフェンスを破壊し危険な状況になったため、警察隊が催涙ガスや花火を使って、
デモ隊を退散させようとしている様子。

国会は4月1日の値上げはしないこと、向こう6ヶ月は価格を据え置くことを盛り込み
原油価格の15%の変動を条件に政府が値段を変えられることを可決。なんとか不満を抱える国民を
なだめてデモを抑えた。

燃料補助金が底をつくのが早いか、原油価格の値上げが早いか。
いずれ、値上げを避けられないインドネシア。
この値上げを国民に了承させられるかどうかが大きな成長への鍵であろう。

了承させられるかどうかは、貧困層に発展を享受してもらえる社会インフラ、公共サービスの充実が
欠かせない。また、汚職をなくし、役人が身を粉にして働いている姿をどう見せることができるかが
不可欠である、と筆者は考える。

さて、日本は消費税の行方はどうなるであろうか。
先輩先進国として、インドネシアと一線を隔した成熟度を見せることができるだろうか。
同じレベルを示すことになるであろうか。

今回のデモによる国会損壊の被害額は2000万円ほどだそうだ。



ガソリン値上げに大規模デモ!ジャカルタ

2012年03月25日 14時13分07秒 | 人生ここらでジャカルタン
2005年以来、政府の補助金によって永く定額で小売りされてきたガソリン価格が
この4月1日からいよいよ値上げされそうだ。

現行価格リッター当り4500ルピアは45円を切る価格。
生産コストは8200ルピア(約80円)とも言われるから、4500ルピアで売り続ける
わけには行かなくなっているのは明らかだ。
4月1日より改正される新価格は6000ルピア(60円弱)というから、補助金をゼロに
はせず、補助の額を少なくするだけに過ぎない。6000ルピアでも赤字ということになる。

交通インフラが整っていない国において、ガソリン価格の高騰は日本人が普通想像する
以上に一般国民の生活に影響を与えるのである。ガソリンで運ばれる商品のすべての
価格は上がらざるを得ない。車で通勤する人に代替交通手段がなければ、
通勤費はその分だけぴったり高くなる。

メダンという北スマトラ州の街ではデモにより空港が閉鎖されてしまい、首都ジャカルタでも
大統領府の前など政府の建物周辺で大きなデモが発生している。地元のテレビ局などでも
デモの様子を刻々と放送しているのだが、暴力的なデモに発展する可能性が少なくない国で、
テレビが映す様子もなかなかスリリングである。

一方、知識層は今回の値上げをよく理解しているような印象もうける。
主要国のガソリンの小売価格を引き合いに出し、インドネシアは高いわけではないと冷静に
分析している。引き合いに出される日本の価格は17000ルピアであった。
値上げされてもなお3分の1ほどである。

引き上げられてもなお赤字であるにもかかわらず、まだ反対する人たち。

と書いたところでふと思った。

日本の消費税増税とそれに反対する人たちの話と同じである。

極度乾燥(しなさい)オープン!ジャカルタ

2012年02月27日 22時46分43秒 | 人生ここらでジャカルタン
オープンしてから、もうずいぶん経っているのではあるが、
初めて見た時に「これはブログネタだ」と思った。

Superdry極度乾燥(しなさい)というカジュアルファッションの店がここインドネシアにも
オープンしている。ロンドン発ということらしい。クールジャパンのコピーモノということだろうか。
いかにもWebで自動翻訳して、ネイティブチェックをしないまま登録商標してしまったような名前。

日本人の知らないところで日本語が変化して浸透して行くかもしれない時代なのだろうか。
日本でも英語のプリントTシャツに意味の分からない文言が並んでいた時代もあった。
あの頃アメリカ人はこのSuperdryの店を眺める日本人の心境であったのだろう。

日本語が外国人にとってクールに映っていること自体悪い気はしない。
が、なんでもかんでも名詞の後ろに(しなさい)って書かれるとなあ。

ちなみにここインドネシア、特にジャカルタには日本語が出来る人が結構いるので
変な日本語だと気づいているインドネシア人も多いかもしれない。

無賃乗車を防ぐ妙案はいかに?ジャカルタの電車

2012年01月29日 08時44分36秒 | 人生ここらでジャカルタン
日本の電車の中古車両がここインドネシアでも使われている。
筆者が開発途上国でこれまでみてきた日本の中古車両は、電車であれ、バスであれ、
誇らしい感情を日本人に与えたものだが、ここジャカルタでは様子が違う。

かつて日本で活躍した電車であることは予備知識として知っているものの、電車が
首都ジャカルタのターミナルに入ってくるを眺めるとき、本当に日本でかつて見た電車と
同じなのだろうかと、疑念がよぎるのだ。

車両の古さや、異なる町並み、背景が作り出す違いもさることながら、最も際立たせているのは、
乗客の様子かも知れない。走行中にもかかわらず開け放たれたドアや窓からは、乗客が溢れ出さん
ばかりにはみ出している。そればかりか屋根の上にまで人が溢れている。

これらの多くが無賃乗車であることが鉄道運営社や政府を悩ませているという。これまでとられた
無賃乗車対策には、走行中に屋根に向けてペンキを投げつけるというものがあった。

市民から批判が相次ぎ断念。無賃乗車者が大勢の支持を得たとしたら驚くべきことだが、一説では、
エアコンが壊れ、扇風機も回らない車内が息苦しく、乗車賃を払う人でも好んで屋根に上るとも聞く。

最近、架線に無数の鉄の玉をぶら下げて、屋根に乗った乗客に当てるという対策が始まった。
ペンキが鉄の玉に代わっただけで、手法は一緒である。ならば、これもうまくいかない可能性が高い。

日本には無賃乗車に悩まされた経験、それをどんな方法で解決したか、ノウハウの蓄積はあるのだろうか。
電車のサービス向上、国民所得の向上、といえば聞こえがよいが優等生の答えといわれるかも知れない。
屋根に乗ったほうが車内にいるよりある意味「快適」なサービスの中、「フリーライダー」になろうとする
行動はむしろ合理的だとも説明できる。

インドネシアの挑戦は続くのである。

ロンボク島の観光資源?クラシック・チドモ

2011年11月26日 16時49分49秒 | 人生ここらでジャカルタン
ロンボク島でみられる馬を使った庶民の交通手段「チドモ」を、前回このブログで掲載した
(2011年10月11日の当ブログ参照)。

このチドモも時代とともに進化したようだ。一昔前に活躍したと思われる写真のクラシック・
チドモと以前掲載した現在利用されているチドモを比べてみると、かつてはタイヤは日本の
人力車のように細く大きかったことがわかる。

現代になるにつれて一度に運ぶ乗客を多くし、その重さに耐えられるよう自動車用のタイヤに
付け替えたのだろうか。基本構造は変わらないが、クラシック・チドモのほうがなんとなく趣が感じられる。

国際空港を開港させ、ロンボクは観光産業に一層力を入れ、開発を目指しているようだ。
細い通りには自動車が溢れつつあり、邪魔者扱いの一歩手前でチドモが走っている。
第2のバリと揶揄されつつ、現在、開発され過ぎたバリ島を嘆くビーチリゾート派を取り込むロンボク島。
同じ開発路線を歩み、交通渋滞や自然破壊によってせっかくの観光資源が台無しにならないことを願っている。

観光産業で発展を牽引する中、このチドモを活用するか否かが、バリとの観光開発路線を隔する重要な鍵になると
筆者は睨む。日本の観光地で人力車が復活しているように、自然を残しながら、調和させながら、のんびり派に
適したリゾート地を目指してほしい・・・

20年後、このロンボク島にチドモがまだ走っているか、楽しみである。

チドモが行く!ロンボク島の交通手段

2011年10月11日 20時19分28秒 | 人生ここらでジャカルタン
第2のバリ島と形容されることも多い、観光開発が急がれるロンボク島での写真。

今でも昔ながらの馬を使った交通手段が現役で残っている。
その名は「チドモ」。ジャカルタやその他のインドネシア地方都市でも
見ることのない交通手段だけに、ロンボク島ならではの雰囲気を演出している。

ゼロエミッションなる電気自動車を使ったタクシーが主流となりつつある先進国から
すると、想像することもあまりないノンガソリン車だ。

しかし、エミッションはと言うと、
そう。道のあちこちにウンコが転がっているではないか。
現代の日本の主要都市ではさすがに導入は難しいだろうか。

馬のエサのコストや飼育の手間を考えれば、とても現代の日本の生活には適合しないのかも
しれないが、枯渇資源にも、また未だ実用化には程遠い再生可能自然エネルギーにも頼らない
動力源の交通手段は今更ながら興味深い。

このロンボク島もバリ島のような開発が進めば、チドモの存続は危ういのかも知れない。