人生ここらでジャカルタン

タンザニア、タイ、そしてインドネシアへ。タイ人の妻と進む平凡でクレージーな人生の考察をつづるブログ。

キリマンジャロコーヒー豆が生る!タンザニア

2006年12月26日 19時06分44秒 | 人生ここらでタンザニア
写真はキリマンジャロコーヒープランテーションの様子。

見渡す限りのコーヒー農園。早朝は霧がかかり、特に雰囲気がある。
少しひんやりした気温で散歩が気持ちいいのだ。

コーヒー豆というと思い出す話。

発展途上国の安い労働力で豆をつくり、
良いところは外資が買い占めてしまう(?)という話し。
現地の人はおいしいコーヒーを口にすることはないというあの話しだ。

タンザニアでもおいしいコーヒーはなかなか口にすることはないのは事実。
でも、これは理由がちょっと違うらしいのだ。
ある地元のコーヒーメーカーの経営者は、タンザニアでも同じ豆、もしくは
もっと良い豆を使っているのだと胸を張る。

つまり。
技術がないのだ。
コーヒーは口にするまで数々の加工がされるが、ブレンドも焙煎も技術が
なければ良い豆を台無しにする。袋詰めや保存の技術も一緒だ。

KEYCOFFEEやスターバックスといった有名処へ豆を輸出するが、
彼らがレーベルするタンザニア、キリマンジャロというおいしい商品が
できるまでの過程は企業秘密なのである。

良い豆を活かしきれていないとすれば残念な話だ。
タンザニアで加工したおいしいキリマンジャロコーヒーができるのはいつの日か?

メルー山の麓、コーヒープランテーションの宿!タンザニア

2006年12月22日 21時56分08秒 | 人生ここらでタンザニア
写真はタンザニア北部アルーシャのとあるホテルでの風景。

メルー山は富士山をはるかに凌ぐ標高4500mを越える活火山。
麓の宿も標高が高いため、赤道付近にして一日中涼しい(寒いときもある)。
空気がおいしく、過ごしやすいのは、
普段、高温多湿のダルエスサラームにいる身としては俄かに信じがたい。

宿はキリマンジャロコーヒーで有名なコーヒープランテーションの
中にある。この土地は、お米の栽培に適しているのだが、人々は
国際市場でより高く買われるコーヒー豆を作りたがるのだという。

キリマンジャロコーヒーの木々に囲まれて泊まるのもなかなか乙だ。
宿には暖炉がある。
夜は冷えるのだ。

インド洋の夜が明ける!ザンジバル

2006年12月20日 22時13分56秒 | 人生ここらでタンザニア
写真はザンジバルの島の東側で見る朝日。

海岸で見る日の出こそ、世界のどこで見ても、
いつの時代も、あまり変わらないのではないだろうか。

日本で昔見た初日の出が懐かしい。
ジョナサン(*)で夜明けを待ったっけな~

唯一違うのは気温だろうか。
日本の初日の出を待つのは寒い。

写真の日の出の頃、日本で太陽は南中している時間だ。

(*)ファミレス

ダウ船のある風景!ザンジバル

2006年12月18日 19時39分55秒 | 人生ここらでタンザニア
東アフリカはかつてアラビア半島との交易で栄えた。

昔のように奴隷や胡椒(コショウ)を運んではいないが、
現在も現地の漁民などによって使われ続けているのがこのダウ船。
ザンジバルの海岸でも多く見られ、観光客に風情のある雰囲気を提供している。

主にインドの木材を用い、かつては釘を一本も使わずに組み立てたと言う。
設計図もなく、職人の記憶だけで継がれていくものだったというから、
日本の伝統文化と似ていると驚かされる。

タンザニアにはアラブの出身者も多いが、彼らと話す中でその性格や
文化を知るにつけ、緻密な作業とその技術力がどうも重ならず、
さらに驚かされてしまうのだ。

古いダウ船の廃材は家具などに用いられ、外国人に人気がある。
ただしデカくて重く、快適な家具とは言いにくい。

海で過ごす休日!ザンジバル

2006年12月15日 18時52分34秒 | 人生ここらでタンザニア
山あり、海あり、サファリあり。

知れば知るほど観光資源に恵まれたタンザニア。
もっと豊かになるポテンシャルをもっているはずだ。
欧州の富裕層からすれば、時差があまりなく、
寒い冬を暖かく過ごせるリゾートとなりうるだろう。

日本を誘致しているプーケットを擁するタイ、
バリ島を擁するインドネシア、
セブ島を擁するフィリピンなどを想い浮かべてしまう。

一方こっちはやり方がまずいのか、やる人がまずいのか。
多分どっちもまずいんです。
そして貧困国から抜け出せないのだ。

写真はザンジバル北部のリゾート。
一応イタリアから直行便が出るなど、ハネムーン客に
人気があるとされている。

が、ヨーロッパからいっぱい押寄せてるタイを思うにつけ、
やっぱり軍配はアジアのサービスなのだ。

くっさ~!進む汚染。ダルエスサラーム

2006年12月13日 22時08分14秒 | 人生ここらでタンザニア
写真は最近の当地新聞記事より

DAR STINKS!
(ダルエスサラーム くっさ~!)

と書かれているのは、最近の海の汚染を憂慮したニュース。

開発が進むダルエスサラーム港地区で、海水に流される化学物質が
魚に影響を及ぼしているという。当然近海で獲れた魚介類を食べると
人体にも良くないと記載されている。

化学物質の信頼性はさておき、汚水が垂れ流しになっているのは
事実の様子。昔はそれでも良かったのかも知れないが、開発が進むと
対策が必要になってくる。思えば日本だって水俣病やイタイイタイ病
をはじめ、開発とともに経験してきたことだ。

ダルエスサラーム近郊の外国人が過ごすビーチの汚染も進んでおり、
近く、とてもリゾートとはいえない環境になると警笛を鳴らす。

ダルエスサラームの近代化の道のりはまだまだ長そうだ。

みんな違うから生きられる!セレンゲティ

2006年12月11日 20時13分03秒 | 人生ここらでタンザニア
アフリカサファリ、セレンゲティ国立公園の旅行記録最終項。

セレンゲティを後にしダルエスサラームへ戻ります。

特にこれと言って動物に興味があったわけでもなかったのですが、
数々の野生動物が繰り広げる大自然の営みに出会い、大感動。
生涯忘れることのない思い出となりました。

最後にSerengeti Visitor's Centerの展示の締めくくり文を紹介します。

「地球上に生を受けた無数の種類の動物たち。
あるものは木の上で木の実を採って生活し、
あるものは木の中腹で休み、獲物を探す。
またあるものは地上で草を食み、
あるものは高い木の葉を食べる。
そしてあるものは水の中で生活をする。
外観も食生活も行動も、みんな異なるからこそ共存しているのだ。」

その大自然を目の前にした人にだけ響くのだろうか。
なんとも味わいのある言葉だ。

ハイラックスに出会った!セレンゲティ

2006年12月08日 02時16分43秒 | 人生ここらでタンザニア
アフリカサファリ、セレンゲティ国立公園の旅行記録第十八弾。

ハイラックスに出会いました。
サファリロッジの周辺に点在する岩場に生息しています。

日本名、イワダヌキ。

ウサギより小さい体ながら、動物学的にはゾウにもっとも近いとされる。
足に蹄(ひづめ)のようなものがあるのだそうだ。

かつてはその容姿からヌズミ目に分類されていたが、近年になってから
有蹄動物と認識され、違うのだと主張されるようになった。

なんでも上顎の臼歯はサイ、
下顎の臼歯はカバ、
前足の骨はゾウ、
胃はウマのそれと似ているという。

現在の分類は、

イワダヌキ目。

人間が把握できていないほど無数の種が存在するのだ。
こうした人間の分類を見ていると滑稽な気もしてくる。

カバ登場!セレンゲティ

2006年12月07日 00時31分15秒 | 人生ここらでタンザニア
アフリカサファリ、セレンゲティ国立公園の旅行記録第十七弾。

カバ登場です。

セレンゲティ国立公園内にあるいくつかのヒポ(カバ)プール。
数十頭のカバたちが水の中で身を寄せ合っています。

体長4~5m、体重4tにもなる彼らはゾウに次いで大きな陸上動物。
12月5日投稿のハイエナと同じく、メスが群れを取り仕切る動物だ。

両生類として生活するサバンナでは、昼間、水の中でじっとして過ごし、
夜から陸上に上がる。草食動物だが、草を食べるのは日が暮れてからだ。

日中はひたすら水の中。
5分程置きに水上に顔を出し息をする。
危険が迫ると10分以上水面下にいることが可能だという。

彼らの身体は分厚い脂肪で覆われている。
ぶよぶよした質感が手に取るようにわかる。
冷たい水の中で身体を守るためについているのだそうだ。

ちなみにカバの英語「Hippo」はラテン語の「Hippopotamus」に由来する。
元は River Horse(川の馬)という意味らしい。

う~ん、馬はもっとスリムな気がするが・・・。

ハイエナが行く!セレンゲティ

2006年12月05日 18時27分37秒 | 人生ここらでタンザニア
アフリカサファリ、セレンゲティ国立公園の旅行記録第十六弾。

移動中ハイエナに出会いました。

「サバンナの掃除人」という異名をとる彼ら。
死肉をあさるという印象からなのか、
小汚いイヌのような容姿からなのか、

かわいくもなければ、カッコよくもない、
サファリでは一般的に人気のない損な役回りです。
(もちろん当事者は気にもしていないはずではあるが。)

実際、サハラ以南のアフリカに生息するブチハイエナという種類は
ハンティングもし、ゴミあさりや横取りばかりではないという。

獲物に恵まれないときは、死骸から骨をあさり飢えをしのぐ。
動物の骨や皮を食べてしまえるほど、顎や消化器官が強く、
そのため、糞は白いことが多い。

サバンナに白い石灰のようなものがあったら、それはハイエナの糞
である可能性が高い。

群れの中ではメスが力を持ち、オスの地位は低いのだそうだ。