田中大ブログ

とある学校の教員の日々の雑感です。なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。

宿直

2016年10月31日 | 学校風景
昨日は学生寮の宿直でした。

学生寮の宿直は、いつもあまり眠れずに次の日は睡眠不足で疲労困憊になるのですが、昨日は珍しくぐっすりと眠れ、いつものような疲れもありません。
毎回、こんな感じでゆっくり眠れるといいのですが。

全員が全員ではないと思うのですが、学生寮の学生たちは夜に強く、夜中になってもなかなか寮が静まりません。
よくこんな遅くまで起きてるな~、と感心(?)するのですが、まあ、毎日が修学旅行状態なのかもしれません。

私も高専の頃は寮生で、私自身は早寝早起きしていましたが、他の寮生はというと夜な夜な遅くまで起きていて、寮のすぐ近くにある「ほし食堂」という夜中まであいている食堂から「ほし飯」を買ってきては毎晩のように食べていました。
私も何度かは食べたことがありますが、ご飯大盛の上に脂っこい揚げ物が並び、マヨネーズがこれでもかとかけられているテイクアウトの弁当で、夜中に困難食べたら太るやろう、という感じのジャンクフードでした。
当時の富山商船の寮生にとってはソウルフードのようなものだったようですが。

私も高専で5年、大学で3年の寮生活を送りましたが、団体行動になれるといういい面はあるものの、大人になって今はやはりプライベートな空間の無い寮では生活できそうにありません。
ま、若い人の特権空間のようなものでしょうか。

大学の寮は、狭いなり(4畳半か6畳くらいの部屋が二人部屋)にも自由な寮で、寮生でなければ絶対に知り合えないような人とも知り合えたりと、なかなかいいものではありましたが。

ということで、宿直明けですが比較的さっぱりしている朝です。

授業は今日までで、明日から高専祭期間となります。
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バス大混雑

2016年10月28日 | 学校風景
ふだんは車通勤なのですが、今日は用事があって電車とバスを使っての通勤となりました。

晴れていたら最寄りの宮の陣からてくてくと歩いてくるのですが、今日はあいにくの雨で、宮の陣から歩いたら靴の中まで濡れそうなので、西鉄久留米からバスを使いました。
やはりというか、案の定、バスは結構な遅延で、しかも満員鈴なりの大混雑。
待っていた学生の皆さんが全員乗れたのかどうかわかりませんでしたが、もしも乗車できなかったら学校にも遅刻だろうな、と心配になりました。

西鉄久留米から高専方面には、大学病院までのバスは結構出ているのですが、高専前までは30分に1本しか出ていないため、もうちょっと本数を増やしてもらえるとありがたいのですが。
特に通学時間帯だけでも増やしてもらえるとうれしいですが、利用者数とかもあって難しいのかもしれません。

来週から高専祭に入りますが、お天気の方はあまりよくはなさそうです。
今のところは週間天気予報に雨マークはついていませんが、もしかしたらどこかで降るかもしれません。
今日で来週分の雨が降ってくれれば、来週の高専祭も大丈夫なのですが。

そういえば、日照不足で野菜の育ちが悪く、野菜の値段も上がっているようですね。
ぶりのあらが手ごろな値段で売られていて、「ブリ大根が食べたい」と思っても、大根が高騰していてなかなか手が出ません。

研究室の学生の実験も、お天気まかせの屋外実験ですのでなかなか実験ができずにいます。
はやく秋晴れの日が来ないものですかね。
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高専祭が近づいてきました

2016年10月27日 | 学校風景
高専祭間近ですので、日程の再告知です。

11月2日(水)前夜祭
11月3日(木)文化祭
11月5日(土)体育祭

となっております。
ぜひぜひお越し下さい。

高専祭のホームページも更新されておりました。
http://www.cc.kurume-nct.ac.jp/ON/S-SAD/kousensai/top%20page.html
(飛ばない場合は、久留米高専のホームページからご覧下さい。)

来週は月曜日に授業があるものの、火曜日は竹取・やぐら設営、金曜日は体育祭準備となっておりまして、火曜日から授業は休みになります。
高専祭でこんなに休みが長い高専も珍しいのではと思います。
しかも、毎年高専祭をしていますし。

あと、伝説のバンド(?)ボロディンのステージですが、文化祭の日の10時からとなりました。
ぜひお越し下さい。

高専の中は、高専祭Tシャツを着ている学生が大勢いたり、応援合戦の練習をしている学生がいたり、看板製作をしている学生がいたりと、高専祭が近づいてきていることを感じさせます。
毎年、「学生って高専祭好きだよな~」と思ってしまうこの時期ですが、せっかくの祭りなので日頃の鬱憤を大いに晴らしてもらって、素敵な青春の1ページを作ってもらいたいと思います。
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ノー残業デイ

2016年10月26日 | 学校風景
毎週水曜日は「ノー残業デイ」となっていまして、係から「今日はノー残業デイなので残業しないで早く帰ってね」というメールが届きます。

卒業生が遊びに来た時に話を聞いてみると、企業(特に大手)は残業が以前よりも厳しくなっていて、なるべく残業しないように、また、残業がある時は必ず残業代を払うようになってきているようです。
(例外もまだまだあると思いますが。)
実際、給料はそれほど多くないけれど、残業手当が付く分手取りがかなり増える、という話も聞いたりします。

高専教員はというと、高専にもよると思いますが、基本的に残業代は出ません。
元々がそれほど業務内容がはっきりと決まっているわけでもなく、また、仕事に終わりのない研究というものを業務の一つにしていることもあって、いつ帰宅するかはそれこそ教員によってばらばらです。
5時ちょうどに帰る教員もいれば、毎日夜まで残っている教員もいます。
研究テーマや内容にもより、生物系などどうしても生き物の相手をするために遅くなってしまったり、実験系で時間がかかる場合もあります。

大学の場合は、裁量労働制と言って勤務時間を自分で決められる制度が導入されているそうで、朝早くに来て昼に帰ったり、昼過ぎに来て夜に帰ったりができるそうです。
(全ての大学がそうなのか知りませんが。)

高専も裁量労働制にしてくれると、今以上に自由がきいてありがたいのですが。
ま、もしかしたら何年か後にそうなっているかもしれません。

ノー残業デイの今日、ちゃっちゃか仕事をして、5時に帰りたいものです。
(ノー残業デイ以外でも、たいてい5時に帰っていますが。)
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自転車操業

2016年10月25日 | 学校風景
後期の授業が始まってもうすぐ1か月が過ぎようとしていますが、やはりというか案の定というか、自転車操業が続きます。

何年も担当している授業は、授業の準備もそれほど大変ではないのですが、それでも例題を考えたり、演習問題を作ったり、その解答をしたりと、授業の準備にはそれなりの時間がかかります。
授業の準備をして、授業をして、授業の準備をして、授業をして、という繰り返しで、まとまった時間がなかなか取れません。
その内試験もやって来ますし。
ま、授業をするのが本業なので、あるべき姿なのかもしれませんが。

授業の準備にかまけて、ほったらかしになっている論文があり、気になっています。
はじめて論文を書く装置なので、ちょうど書きにくい所で止まってしまっていて、なかなか再開できずにいます。
ある意味、論文を書きたくないから授業の準備をしているような所もあり、早く手を付けないとな~、と思いつつも、なかなか手を付けられません。

AI(人工知能)がかなり進化してきているようです。
論文を書くAIというのもその内登場するかもしれませんね。
装置の図、実験結果、基本的な式を用意したら、AIがそれを見て、論文を書いてくれる、そんな世界が来るのかもしれません。
(もしかしたら、部分的には実用化されているのかも)

便利なようで、人間の能力が衰えていきますので、できれば実現してほしくないですが、スランプにおちいっている時はそんなものがあれば使ってしまうかも。

ということで、いつものとりとめのない話でした。
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秋晴れ

2016年10月24日 | 学校風景
今日は久しぶりに天気がよく、「秋晴れ」という感じです。
明日からはそれほど天気は良くないようですので、秋の貴重な好天の1日でしょうか。

高専祭が近づいてくると、やはり天気が気になります。

11月1日(火)竹取
11月2日(水)前夜祭
11月3日(木)文化祭
11月5日(土)体育祭

で、特に竹取と体育祭は雨の場合は中止になってしまいます。
また、前夜祭、文化祭も雨が降ると来場客も減り、盛り上がりに欠けることになってしまいます。
例年、なぜか高専期間中はどこかで雨が降ってしまうのですが、今年はいい天気に恵まれるでしょうか?

高専祭が近づいてきて、学生の応援練習、看板製作が本格化してきています。
特に応援練習は、毎年のことですが「本当、応援合戦好きだよな~」と思います。
私の高専にはなかった文化なので、不思議の国に来た感じです。ま、もう慣れましたが。

毎年のように思いますが、この九州独特とも思える体育祭での応援合戦、外国人向けの観光の目玉になるのではないかと思います。
日本人には当たり前のように映る祭りの光景は、実は外国人にとっては非常に新鮮だったりしますので、そういう意味では国内にはまだまだ観光資源が眠っているように思います。
ま、学校内のことなので、外国人観光客が大挙押し寄せても困るのですが。

ということで、高専祭ムードが高まってきて、今日も1週間の始まりです。
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アクセス数がちょっとだけ増えている

2016年10月21日 | ブログ雑感
ここ2週間ばかり、ブログへのアクセス数がこれまでの倍ほどになっています。
倍といっても、それほど多いアクセスではないのですが。

なんでかな~、と思っていましたが、以前登録した「学問一般ブログランキング」がいつの間にか7位になっていました。
登録してしばらくはたまにランキングを見ていましたが、全くの圏外が続いていましたので、ま、そんなもんだろな、と思って、最近は意識することもありませんでした。
それがいつの間にか、超マイナーな部門とはいえ多少上の方に来ていて、それで私のブログに迷い込んだ方もいるのかもしれません。

ただ、ブログの紹介文が、
「なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。」
という謎の文章で、ブログのPRをしている他の紹介文に比べるとかなり異質で、もしかしたら逆に目に留まるのかもしれません。
なお、この紹介文は、ブログ等で情報を発信する場合はこのような文章を入れておきなさい、というお達しがありましたので、このようになっています。
ま、本当に一個人の当たり障りのない話しか書いていませんので、多分問題ないと思いますが。

ただ、ブログを書いていて読んでくれる人がいるというのもありがたい話なので、ぼちぼちと書いて行こうと思います。

あ、高専祭が近づいてきましたので、日程の紹介です。
11月2日(水)前夜祭
11月3日(木)文化祭
11月5日(土)体育祭
となっています。

お暇な方がいらっしゃいましたら、高専までお越し下さい。
ちなみに、文化祭の10時30分から伝説のバンド(?)ボロディンのステージがあります。
家庭の事情その他の理由でメンバーの脱退があり、今年のステージは名前の通りボロボロになるような予感がしますので、今から心配ですが。

ということで、今日はようやく金曜日、明日からの休日が楽しみです。
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ガラケーの未来は?

2016年10月20日 | 技術や工学
スマホ全盛期になって久しいですが、通話にはガラケーが便利ですので、私は相変わらずスマホとガラケーの2台持ちをしています。

このガラケー、国内限定仕様ということもあり、メーカーが全て撤退するとか、数年後には無くなるとかの噂もありました。
が、やはりガラケーユーザーの数も相当数いるので、近い将来に無くなるということはなさそうです。
そして、ドコモから結構魅力的な料金プランが出てきました。
5分以内限定とはいえ、かけ放題ができるプランが1200円になるとのこと。

携帯電話での通話のデメリットはやはり、その通話料金の高さではないでしょうか。
ちょっと話しただけで結構な料金を取られます。
5分もあれば大概の連絡はできますので、このかけ放題、結構魅力的です。
キャリアを変えてもいいかな~、と考えています。

ただ、キャリア大手3社の料金プランは大概横並びになっていますので、私の今使っているキャリアも同じようなプランを出してくるのでは、とも期待しています。
出してくれないかな?

以前は携帯メールの利用頻度が高かったので、キャリアを変えるのもハードルが高かったのですが、今は携帯メールはほぼSMSなので、MNPを使えばキャリアがどこでも特に問題はありませんので、同じようなプランが出て来なければ、10数年ぶりにキャリアを変更するかもしれません。

ということで、一月ほど様子見をしようかな、と考えています。
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かべちょろ

2016年10月19日 | 学校外
九州で暮らし始めてはや16年目になりました。

久留米は筑後弁(ちっごべん)を話すそうですが、九州ネイティブではない私にとっては、博多弁なのか筑後弁なのかはほとんど判別できません。

赴任当初は方言に少々戸惑ったこともありましたが、今では学校の中では方言が分からない、ということは無くなりました。
学生もそれほど方言を話しませんし。

ただ、今住んでいる地区は、特に年配の方の方言はディープで、最初の頃は話している内容の半分以上が理解できず、今でも「ん?」と思うこともしばしあります。
ま、大体わかるようにはなってきましたが。

で、その方言の一つが「かべちょろ」です。
九州出身以外の方に分かるでしょうか?

壁をちょろちょろしているトカゲやヤモリのことを「かべちょろ」というらしく、九州ネイティブの我が子も「あ、かべちょろがいる」とか言っています。
なかなかかわいい九州弁の一つでしょうか。

他に私が気に入っている方言は、
そこんにき・・・そこに(「にき」というのが場所を表すようです)
からう・・・背負う(リュックをからう、とかで使います)
ほがす・・・穴をあける(卒研発表とかで学生が「ほがす」と使うと、ちょっと笑ってしまいます)
などでしょうか。

方言は全国どこでも味があって好きなのですが、最近はあまり使わなくなってきているようで、残念です。
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ORCID

2016年10月18日 | 研究
大分前から、論文投稿時にORCIDのIDを登録しませんか?というメッセージがオンライン投稿時に表示されるようになり、よく分かりませんでしたのでその都度、ORCIDのID登録はキャンセルにしていました。
論文投稿自体には問題ありませんでしたので。

気にはなっていたのですが、とりあえずスルーしていたというか。

で、共同研究者が論文を投稿したところ、「ORCIDに登録しませんか?」というメールが来たため、気になって調べてみました。
このORCID、研究者の名寄せシステムのようで、例えば結婚して姓が変わったり、転勤して学校が代わったりした場合、どの論文がどの研究者によるものなのかが不明になるため、世界中の研究者に1人一つの固有番号を付けよう、というシステムのようです。

確かに、私の場合は特に、Tanaka Hiroshiという名前は、日本国内の研究者だけで実に何十人といて、仮に私の所属が変わった場合は、どのTanaka Hiroshiが書いた論文なのかが全く不明になってしまいます。

ということで、ORCIDへの登録を済ませました。
また、これまでの業績も全てこのORCIDへの登録を済ませました。

今後投稿する論文は全てORCIDにも登録する予定なので、これで同姓同名のTanaka Hiroshiがいた場合でも、区別できるようになりそうです。

一つ勉強になりました。
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また1週間の始まりです

2016年10月17日 | 学校風景
また月曜日がやって来まして、1週間が始まりました。

何の変哲もない1週間のような気もしますが、この何の変哲もない1週間が50数回繰り返されて1年が過ぎていきます。
何もせずにぼーっとしていても時間は過ぎますし、仕事に精を出していても時間は過ぎていきます。
(仕事中にぼーっとするのはご法度ですが。)

高専の教員の仕事というのも、ルーチンの仕事はそれぞれにあり、突発的に入る仕事を除くと、時間は比較的自由に使えます。
この時間をうまく使っていけば、研究も進むし、授業の改善にも使えるということになります。
ある意味、自営業者のようなものなので、時間の使い方をうまくしないとなかなか思ったような仕事にならなかったりします。

ま、他の仕事も同じと言えば同じですが。

私の場合、目下のところは新しい装置の数値解析に関する論文を書き進めたいのですが、それ以外にも仕事はあって、あせらずゆっくりと進めているところです。
某旧帝大に勤めている同級生は、論文を年間10本書くと言っていて、私の場合はよほど乗っていないとそんなペースにはなりませんが、ま、こちらはこちらであまり本数を追わずにいい論文を書けばいいかな、と思うようになりました。
出来れば、年間5本とか書きたいですが、そんなビッグイヤーはたまにしかやって来ません。

ということで、今日が1週間の始まりです。
いい1週間になりますように。
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論文

2016年10月14日 | 研究
この前に苦労に苦労を重ねてようやくアクセプトされた論文、アクセプトされた直後にオンラインで掲載され、正式な掲載時期は2017年1月だそうです。
本来であれば、来年1月の学術誌の出版とともに発表になるわけですが、ネットが発達した現在では、出版前にオンラインで掲載され、見ることができます。

私の研究はそうでもないですが、研究分野によってはライバルとの熾烈な競争があったりするそうですから、出版スケジュールが早くなることは研究者にとってもいいことなのでしょう。

で、現在投稿予定の論文が1本あり、ネイティブチェックの後に剽窃チェックに出す予定にしています。
多分、来月辺りの投稿になると思いますが、こちらはうまくいっても来年度に掲載になりそうです。
(掲載される(アクセプトされる)か分かりませんので、捕らぬ狸ですが。)
ということで、今年の掲載論文は何かない限り2本ということになりそうです。
ちょっと寂しい気もしますが、毎年2本ほどをコンスタントに出すのも大変といえば大変なので、ま、及第点かな、とも思います。

もう1本、投稿準備中というか、今まさに書いている論文があるのですが、こちらは新しく立ち上げる研究になりまして、論文の作成に苦労しています。
これまでとは結構違うタイプの太陽熱蒸留器になりまして、自分としては面白い構造だと思う反面、これでいいのかどうか悩むところもあります。
とりあえず数値計算で論文を書いてしまって、その後実験を進めていこうと考えていますが、上手くいくのかどうか?

ま、論文は最初に一通りの文章を書くまでが一番きついので、今が一番大変なのかもしれません。
アクセプトされた時の喜びを想像して書き進めるしかないですね。

明日から休みですので、今日も1日頑張りましょう。
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内燃機関の将来は?

2016年10月13日 | 授業
私のメインの授業は「工業熱力学」になります。

もともとは伝熱工学が専門ですが、久留米高専に赴任する際に「工業熱力学を教えて下さい。」ということになりまして、赴任以来ずっと授業を担当しています。

実は、機械工学の工業熱力学を学生時代に学んだことはありませんでした。
高専では応用物理で熱力学を少しかじり、大学では金属熱力学をがっつりと勉強しましたので、機械工学の工業熱力学も似たようなものだろう、と思っていましたが、教科書を見てびっくり、これまで学んできた「熱力学」とは全く違うものでした。

大学で学んだ金属熱力学は金属を混ぜたり溶かしたりする際の計算が主体だったのですが、機械工学の工業熱力学はエンジンなどのサイクルを主に扱うもので、扱う対称も金属熱力学が固体と液体なのに対し、工業熱力学は気体と液体が主な対象になります。

最初の年は、「なるほど、エンジンの仕組みはこうなっているのか?!」と、授業の準備をしながら自分で勉強して、それを授業で教える、という自転車操業をしていましたが、すでに授業を始めてから16年目になり、授業で教える範囲であれば問題ないようになっています。

で、本題の内燃機関の将来です。

工業熱力学では、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンといった往復式内燃機関と呼ばれるエンジンがメインの対象の一つとなっています。
しかし、最近では電気自動車や燃料電池自動車が幅を利かせ始めていて、将来的にガソリンエンジンやディーゼルエンジンが姿を消してしまうかもしれません。
調度、蒸気機関車が姿を消したのと同じ現象が生じてしまうかもしれません。

となると、私が今教えている工業熱力学も、無くなりはしないまでもその内容がかなり変化する可能性があります。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの部分が燃料電池に変わり、その基礎的な現象まで入ってくるのかも?

燃料電池は全くの専門外ですので、そうなったら困るな~、と思いつつ、そうなったらなったでまた燃料電池の勉強を始めて、それを授業で教えるのかもしれません。

色んな技術の端境期にいる現在、高専での教育内容も大きく変化していくのかも。
ま、新しいことを学べる機会なので、そうなっても楽しく勉強したいですが。
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スマホ

2016年10月12日 | 技術や工学
スマホを使い始めてかなり経ちますが、いまだに使いこなせていません。
それ程用事がないためなのか、便利な機能を知らないだけなのか分かりませんが、ま、使い始める前はスマホが無くても普通に生活できていましたので、無くてもいいといえばいいものなのかもしれません。

確かにスマホは旅先などではとても重宝し、ちょっと道に迷った時なんかの地図昨日は非常に便利です。
旅先での情報収集にも活用できますし。

使い倒している人は何に使っているのでしょうか?
写真や動画を撮ってすぐにアップできる機能は非常に便利なので、SNSなんかをばんばん使っている人にはスマホは不可欠なのかもしれませんが、私は残念ながらSNSは使いませんのでそれほどの恩恵を受けることもありません。

近い将来は、言語翻訳機能が非常に発達して、スマホがあれば世界中で言葉の問題をそれほど気にせずに旅したり、会話できたりする日も来るかもしれません。
そうなると、スマホもより便利に使えるかもしれませんね。

あとは何だろう?
ちょっと思いつきませんが、便利に使う方法というのはもっと頭の柔らかい学生たちに任せてしまって、そのおこぼれを頂戴するのがよさそうですね。

多分、しばらくはこのまま使い続けると思いますが、スマホが画期的な成長を遂げるのかこのまましばらくはあまり変わり映えしないのか、第2のスティーブジョブズ氏の到来を待つしかないかもしれないですね。

でも、これ以上進んでしまったら、もうついて行けなくなるかも。
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学校説明会・見学会

2016年10月11日 | ブログ雑感
ここ数日でめっきりと秋らしくなり、肌寒い気候となりました。

今年は夏が長いというか、なかなか暑さが和らぎませんでしたが、一気に寒くなりました。
まだまだ秋ですので、暖かくなったり寒くなったりを繰り返してその内冬になると思いますが、寒暖の差が激しくなって体調も悪くなりがちです。
体調管理にはご用心を。

さて、今週土曜日は久留米高専の学校説明会・見学会があります。
各学科の研究室ではどんなことをしているのか、各学科でどんなことを学べるのか、夏休みの体験入学とは一味違った久留米高専を見ることのできるいい機会だと思います。

久留米高専への入学を迷っている中学生、久留米高専への入学は決めているがどの学科にしようか迷っている中学生、久留米高専がどんなところか興味津々の中学生、動機は何でもいいので、ぜひ、久留米高専に足を運んで、久留米高専を見て頂ければと思います。

マイナーな存在の高専ですが、なかなかいい学校ですよ。

予約不要、当日に学校まで来て頂ければ結構です。
多くの中学生・保護者のご参加をお待ちしています。
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