田中大ブログ

とある学校の教員の日々の雑感です。なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。

SPAMメール [佐川急便] 請求内容確定のご案内

2017年09月29日 | 技術や工学
SPAMメールと言えばいいのか、迷惑なメールがどんどん巧妙になってきています。

今日来たメールは、件名が

[佐川急便] 請求内容確定のご案内

というもので、佐川急便に最近何かを頼んだ覚えはないし、請求されるはずもないので、すぐに偽メールと分かりましたが、これが、もしも例えばamazonだったりして、しかも注文直後のタイムリーな時に来てたりしたら、ついついクリックしてしまうかもしれません。
(大概の通販サイトは、注文した内容までメールに書いてありますので、それが合っていなければ判別できますが。)

以前はこういったメールは、英語のメールがほとんどで、日本語の詐欺メールというのはそれほどありませんでした。
が、騙す方も色々考えると見えて、日本語のメールも徐々に増えています。

メールで大量に発信するのは、郵送に比べて費用が格段に安い(というか費用がかからない)ので、こういうのをやっている人にとっては便利なツールなんでしょうね。
こんなメールのあやしいリンクを誰がクリックするねん、と思ってしまいますが、メールを使い始めた初心者であれば、ついついクリックしてしまうのかもしれません。
(私ももしも初心者であればやってしまいそうな気がします。)

困ったものですが、技術が進んで便利になると、それを利用して悪事を働こうとする人も増えますので、仕方のない所なんでしょうね。

十分に気を付けたいものです。
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2017年09月29日 | 学校風景
彼岸花も盛りを過ぎまして、「暑さ寒さも彼岸まで」という諺通り、暑さもめっきりと和らぎました。

秋は非常に良い季節ですが、食欲も全開になりますので、かなり減らしたと思った体重も徐々に増えてきています。
このまま油断していると、再び太ってしまいそうですので注意しないと。

今日で秋休み(?)は終わりになりまして、来週月曜日から早速授業が開始となります。
今は静かな学校ですが、来週からは学生も帰ってきまして、一気に高専祭ムードになることでしょう。

久留米高専の秋の季語と言えば、応援練習と看板作製になるのでしょうか。
校内のあちらこちらで応援練習をする学生が出始め、ペンキを持った学生がうろうろするようになります。
「あ~、高専祭の季節がやってきたな」というのが秋の景色になります。

高専祭、卒業生の皆さんにも色々と思い出があると思います。
文化祭の出店とか、体育祭の騎馬戦とか、女装コンテストとか。
毎年毎年、教員からすると同じようなことをしているように見える高専祭ですが、登場人物の学生は毎年毎年変わっていますので、その学生にとってはその学年では初めての高専祭になりますので、やはり新鮮なものなのでしょう。

教員がほとんど手を出さなくても、学生だけで運営してくれる久留米高専の高専祭、このままずっとこの伝統が続いていけばと思います。

ということで、今日が最後の静かな高専です。
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後期授業再開カウントダウン

2017年09月28日 | 学校風景
後期授業の再開まで、2営業日となりました。

来週の授業準備がまだ終わっていない・・・
ということで、今日明日は授業準備に追われることになりそうです。

というか、前期と後期で授業担当数に偏りがありまして、後期の方が前期よりも担当数がはるかに多いため、後期は毎日のように授業準備→授業→授業準備というサイクルになりそうな感じで、授業準備に追われることになりそうです。

授業準備、学生の皆さんはまさか教員が授業前にやっているとは思ってもいないのではないでしょうか。
私自身、学生の頃は、授業を受けていてもその準備を先生がしているとは露にも思わず、なんとなく教室に来て授業をして帰っていく、としか思っていませんでした。

で、自分が教員になってみると、やはり授業準備を怠ると、授業中に「これなんやったっけ?」という状態になるというのを身に沁みまして、そこそこ念入りに準備するようにしています。

工業熱力学などは、担当し始めてからすでに17年目(!)になりますので、もう準備もなしでよさそうなものなのですが、それでも準備しないとなかなか上手くいきません。

ということで、これから授業の準備です。

学生の皆さんは、残り少ない休みを満喫しているでしょうか。
そういえば、4年生の工場見学旅行も明日までですね。
便りの無いのはいい知らせ、ということで、今のところ何の連絡もありませんので、多分良い工場見学をしていることと思います。
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バリ島で噴火?

2017年09月27日 | 学校外
バリ島の火山が噴火の可能性、というニュースを聞いて心配しています。

バリ島はインドネシアにある島で、リゾート地として知られています。
私はバリ島に何回も行っていますが、そのきっかけになったのは大学の頃の同級生にバリ島出身の留学生がいて、その縁でバリ島を訪ねてからです。

当時、海外旅行にはまっていましたので、留学生が帰省するというので、厚かましくも留学生の家に泊めてもらうことにしました。
1か月ほど泊めてもらったでしょうか。

インドネシア語は独学でちょっと勉強していったものの、最初は言葉が通じずに苦労しましたが、初めて聞く言葉を片っ端からメモしながら勉強して、帰る頃には日常生活にはそれほど困らない程度には話せるようになっていました。

インドネシアはイスラム教徒が大半を占めていて、キリスト教徒も何割かいますが、バリ島はインドネシアでも唯一ヒンドゥー教徒が多い島になっていて、ヒンドゥー教の遺跡も数多く残されています。
海、山、森という自然に溶け込んだヒンドゥー教の遺跡群は非常に神秘的で、さらに民芸品もそのクオリティーの割には手ごろな値段で買えますので、観光にもショッピングにも最適なリゾート地で、何度行っても飽きることはありませんでした。
(最近は旅行してませんが。)

私が学生の頃に、噴火しそうだという火山まで行ったことがありますが、その時にも岩がゴロゴロと落ちていて、「噴火の時に飛んできた岩だよ」と教えてもらったことを思い出します。

神秘の島、という名前がふさわしいバリ島ですので、火山が噴火するにしても被害が少なくなるように願っています。
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仕事の先が見えてきた

2017年09月26日 | 学校風景
先週末から、「うぉ~、めっちゃ忙しい時期に入ったぜ~~~!!!」と、そんなテンションではありませんが、忙しく仕事をしていましたが、ようやく何とか先が見えてきたような感じです。
それでも、仕事はまだまだ山積みになっていますが。

やることリストを見てみても、まだ半分以上残されていますし、後期は授業も多いので、授業準備も自転車操業のように毎週しなければなりません。
多分、後期は忙しくなるんだろうな、と思いますので、後期の授業が始まる来週までには残りの仕事を終わらせないといけないですね。

仕事って本当に不思議で、誰もがどこかで毎日毎日仕事していますが、一見、「こんな仕事してもしなくても世の中それほど変わらんだろうな~」という小さな仕事の積み重ねというか集まりによって、世の中が円滑に動いています。
小さなところでは各家庭の家事に始まり、大きな所では大企業の社長の決断とか政治家の決断とかになるのかもしれませんが、みんなそれぞれの役割を果たすことで仕事をして、生活をしていきます。

私の仕事も、してもしなくても世の中にはそれほど影響のないようなものが多いのかもしれませんが、それでも、小さなところでは自分の業務が、ちょっと大きく考えれば機械工学科や久留米高専が円滑に動くように必要になってきます。

ということで、やっぱり仕事は真面目にやる気を持ってしないといけないですね。

後期の授業開始まであと1週間を切って、学生の皆さんは束の間の休み(4年生は工場見学)を楽しんでいると思いますが、教員は前期の整理と後期の準備でばたばたとしています。

あ~、早く落ち着かないかな。
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週末

2017年09月25日 | 学校外
この週末は天気も穏やかで、久しぶりにゆっくりと過ごしました。

畑の方もそろそろ秋野菜の頃かな~、と思っていましたが、いつも利用しているホームセンターではジャガイモが既に売り切れになっていて、相変わらずホームセンターのじゃがいも販売は早く終わるな、という感じでしたが、近くの種苗屋さんに種芋が売っていましたので、そちらで購入しました。

畑一面を耕耘機で耕して、畝を作って、ジャガイモ、にんにく、レタスやブロッコリーなどを植えておきました。
あとは大根や玉ねぎでしょうか。

以前は欲張って、一品種当りかなりの量を植えていたのですが、多く作っても食べきれなくて放置してしまうことが多かったので、最近はある程度量を少なめにしています。
(それでも、一家族には多すぎる量だったりしますが。)

畑で作業をしていると、蚊の大群に襲われるのが大変だったりしますが、長そで長ズボン、蚊よけの網のついた帽子で完全防備すれば蚊に刺されることもないので、暑くもなく寒くもなく、畑仕事にはいい季節です。

10月はと言いますと、仕事、趣味ともに結構忙しい月になりまして、特に週末は予定がぎっしりと入っていまして、ゆっくりと休むことも難しくなりそうです。
今週末にゆっくりとしましたので、忙しい10月を乗り切っていきたいですね。
(まだ9月ですが。)

ということで、今週も始まりました。
4年生は今日から工場見学旅行に旅立っています。
天気もいいですし、いい工場見学になるといいですね。
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定期健康診断

2017年09月22日 | 学校風景
今日は教職員の定期健康診断でした。

40歳になるまでは、身長体重視覚聴力など、軽い検診で済んでいたので、年配の方が「うわ~、健康診断明日やん」とか言ってるのを聞いても、何がそんなに嫌なんだろう、と思っていましたが、40歳を過ぎると、毎回毎回胃の検診があり、健康診断前日夜の9時から絶飲食が言い渡されまして、バリウムを飲んでげっぷをこらえつつ胃の透視検査を受ける必要がありますので、胃の透視検査を受けるようになって初めて、健康診断の大変さを実感したような感じです。

夜9時からの絶飲食ですが、夜9時以降は何も食べても飲んでもいけない、ということで、私は夜寝るのが早いので寝る時はいいのですが、朝にご飯を食べられないというのはかなりきつく、今日も家族が美味しそうな朝食を食べているのを見ながら、「腹減ったな~」と思っていました。
そして、さっきバリウムを飲みましたが、やはりお腹の具合が変な感じで、しばらくはこの違和感から逃れられそうにありません。

これだけ技術も進歩してるんだから、バリウムを飲まずに検査する方法ってまだ出て来ないんでしょうか。

去年までは幸いにも、健康診断結果は非常によく、さらに体重と腹囲も順調に減っていますので、ま、しばらくは大丈夫かな、という気もしています。
このまま無事に大きな病気にかからなければいいのですが。

ということで、健康診断も済みましたので、昨日の試験の採点をしなければ。
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1年に何度かの繁忙期?

2017年09月20日 | 学校風景
夏休みが終わって、今は絶賛試験期間中ですが、私の方は1年の何度か訪れる超繁忙期に入ってしまいました。

私の仕事の段取りとスケジューリングのまずさが招いたとはいえ、「ん、やらないといけないことたまってない?」と昨日、マストリストを作ってみましたが、非常に多くの仕事が山積みになっていました。

色々と事情があったとはいえ、もっと早くに手を付けていなければならなかった仕事も結構あったりして、夏休み中に片付けておけばよかった、と反省することしきりです。
(別にサボっていたわけではないのですが、のんきにいつでもできる仕事をしたりしていてこのような事態になってしまいました。)

高専教員はどちらかというとマイペースで自分の好きな仕事が出来るのですが、締め切りのある仕事も当然ありますので、その締切が重なってくるとやはり大変になります。
頑張って仕事を片付けないと。

ということで、今日もフル稼働で働きたいのですが、外に出ないといけない仕事もあったりして、なかなか時間が取れません。

あ~、1週間余裕があれば・・・
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三連休

2017年09月19日 | 学校外
三連休が終わってしまいました。

土曜日は台風に備えて作業をしました。
家には雨戸の無い窓がいくつかあって、以前から怖いな~、と思っていたのですが、とりあえずポリカーボネートの波板で対策していました。
が、ポリカの波板ではもしも瓦なんかが飛んできたときは全く役に立ちそうにありませんでしたので、窓の大きさに合わせてベニヤ板をホームセンターでカットしてもらい、用意したのが1か月ほど前でしょうか。

今回の台風は大きそうだったので、練習がてら窓にベニヤ板をセットすると、気持ちいいほどジャストサイズで、これをネジで止めて準備万端になりました。

が、台風は南に逸れ、こんな重装備をしている家は自分の所くらいなんじゃないか、と思いつつ、備えあれば憂いなしなので、台風が逸れてよかったよかったと、日曜日にはベニヤ板も外しました。

今回は役立たずのベニヤ板でしたが、そのうちどでかい台風が来た時に役に立ってくれることを願っています。

また、以前に子供が家でピザ会をしたいというので、新たに増築したウッドデッキの上に日よけ用のシートを張ったところ、これが結構好評だったので、常設シートにすることにしました。
すると、居間のウッドデッキにもシートが欲しいな~、という気になってきて、またまた新たに日よけ用のシートを購入して張ることに。
ちょっとしたリゾート(?)みたいで、優雅な気分になれます。

ということで、昨日はそのシートの下でバーベキューをしまして、おいしく肉を頂きました。

以前はキャンプにも行っていたのですが、今は自分の家でアウトドア生活が出来るようになって、お手軽なアウトドアを楽しんでいます。

なかなか楽しい週末でした。
が、久しぶりに出勤すると、仕事の山が・・・
頑張らないといけないですね。
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Appleからの領収書です

2017年09月15日 | ブログ雑感
最近、Appleを名乗る妙なメール(多分詐欺メール)が増えました。

アカウントがどこかで使われました、というのが多かったのですが、今日来たのは「Appleからの領収書です」というメール。

私はApple製品を持っていないこともないのですが、それほど使用頻度は高くなく、また、Appleのアカウントもほぼ放置状態になっています。

ということで、多分詐欺だろうとは思いますが、「自分のアカウントをハッキングされたのでは?」とちょっとドキッとしたりもします。

ネットで調べてみると、どうやらフィッシング詐欺のメールらしいです。
なかなか、色々と悪いことを考えて実行する人がいますね。
その頭で人の役に立つことをすればいいと思うのですが、やっぱり楽して稼ぐことを覚えてしまうと、なかなかまっとうに生きられなくなるんでしょうね。

メール、ネットと非常に便利な世の中になりましたが、それだけにそれを利用した悪事もどんどん広がりますね。
しかもその技術もどんどん高度になりますので、自衛が大変です。

ということで、メール詐欺には注意したいですね。
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授業準備

2017年09月14日 | ブログ雑感
久留米高専は試験真っ最中ですが、私の方はというと後期の授業準備真っ最中だったりします。

授業、学生の頃に授業に出ている時は先生が授業の準備をしているとか考えたこともなかったのですが、自分が授業をするようになると授業というのは授業時間だけではなくて、授業をする前の準備の方が大変というのがよく分かるようになりました。

毎年同じような授業をしているとはいえ、ちょこちょことマイナーチェンジを繰り返しますし、思い切って大きく授業内容を変更することもあります。

そして、ちょっとというかかなり気になっているのが工業熱力学の内容です。

工業熱力学は
・理想気体の性質
・内燃機関
・蒸気機関
というのが主な学習内容になるのですが、この「内燃機関」が風前の灯になりそうな感じです。
イギリス、フランスに続いて中国が2040年までに内燃機関の車の製造・販売を禁止するという方針を打ち出してまして、本当に実現するかどうかはまだわかりませんが、ひょっとするとブラウン管テレビが一気に液晶テレビに変わったように、電気自動車へのシフトが予想以上に進むかもしれません。
世界から内燃機関が無くなることはないと思いますが、それでも内燃機関のシェアは徐々に(あるいは一気に)減ってきそうな感じです。

そうなると、工業熱力学で内燃機関を教える意義がなくなってきますので、どうしよう?という思います。

ま、内燃機関とその熱効率の考え方は工学的にも重要ですので、無くせない内容とも言えますが。

ということで、世の中の動向も見つつ、授業内容も変えていかないといけないですね。
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高専祭が近づく

2017年09月13日 | 学校風景
高専祭が近づいてきました。

久留米高専の高専祭、企画・運営のほとんどを学生がしてくれるので、教職員はほとんど何もしないままに進行するのですが、その例外が学生主事室と学生生活支援係でしょうか。

久留米高専の高専祭は、前夜祭で神輿に乗って久留米市内に繰り出したり、花火を上げたりしますので、外部機関に許可を頂いたり調整をしたりする必要がありまして、学生生活支援係の皆さんが許認可関係で結構大変になります。
それ以外にも、物品の準備なんかも大変そうです。

で、学生主事室はというと、学生の皆さんに基本的にお任せしつつ、進捗状況を確認したり、竹取・矢倉設営がスムーズに行くように見守ったり、応援団の練習や看板作製が夜遅くなりすぎたりしないように見回ったりしています。

これが一大行事というか、学生主事室の例年の恒例行事のようになっておりまして、「高専祭が終わったら、学生主事室の仕事も終わりが見えてくる」という感じになっています。

ただ、高専祭のほとんどが学生によって運営されていまして、教員が何も手を出さなくてもきちんと祭りが進行していくというのは、やはり久留米高専生の能力の高さの一つなのかと思いますし、また、それが伝統として脈々と受け継がれているというが伝統のすごさなのだと思います。

試験真っ最中なのに高専祭、という感じですが、試験が終わったら一気に高専祭ムードに突入していきそうな感じです。
ま、まずは目の前の定期試験が大事ですが。
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卒論・修論・博論

2017年09月12日 | 研究
工学系の高専・大学・修士・博士を卒業(又は修了)する際には、研究論文を出さなければなりません。
(一部、研究論文の無い所もあるかもしれませんが。)

高専本科の場合は卒業論文、高専専攻科の場合は専攻科研究論文、大学の場合は卒業論文、大学院修士の場合は修士論文、大学院博士の場合は博士論文と、それぞれ呼び方は違います。
高専から大学に編入学して博士課程まで進む場合、
・高専本科卒業論文
・大学卒業論文
・修士論文
・博士論文
の4つの論文を書くことになります。

学生の頃はその違いがほとんど分からなかったのですが、

卒業論文・・・研究の見習いとして、テーマを与えられて、実験方法・実験結果の整理方法も教えてもらって、その通りにして結果を出す。

修士論文・・・研究者として研究手法を身に付けるため、テーマを与えられて、実験方法や実験結果の整理方法は自分である程度考えて結果を出す。

博士論文・・・自立した研究者になるため、テーマを自ら考えるとともに実験や解析を自分が中心となって行い、外部への投稿論文になるだけのレベルの結果を出す。

てな感じの違いがあるように思います。
徐々に研究者としての階段を上がっていくようなイメージでしょうか。

なぜこのようなことを書いているかと言いますと、たまに学生から「修士で研究テーマを決めると、それを将来の専門にしなければならないんでしょうか?」という質問を受けるためです。
上に書いたように、修士論文というのは研究手法を身に付けるのが一般的な目的でもありますので、テーマが何であれ、どうやれば研究が進むのかというのを身に付けるのが大事になります。このため、テーマは通常、研究室の先生から与えられますし、研究の進め方もある程度指導を受けることになります。

ということで、修士課程での研究テーマというのは、自分にとっては非常に愛着のあるテーマではあるものの、社会にインパクトのあるテーマかどうかというのは・・・という場合も多いので、修士課程で研究テーマを選ぶ場合、当然、自分の将来のテーマと近いに越したことはありませんが、それが生涯のテーマになることは少ないですので、それくらいのつもりで決めてもいいのかもしれません。
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中学校訪問

2017年09月11日 | 学校風景
今日は中学校訪問に行ってきました。

機械工学科の年下の先生に聞くと、中学校訪問に行ったのは勤務10年間で1回だけだそうですが、私は勤務16年で多分10回以上行っています。
この差は・・・

ま、それはそれと置いておいて、今年は日田市内の中学校が担当区域でした。
確か、去年も日田だったのでは?

中学校訪問は、これから始まる学校説明会・見学会、高専祭での進路説明会(今年から「高専を知ってくれん会」という名前になっているようです)の案内が主なものですが、日田市内の中学校からも久留米高専を結構受験してもらっていますので、中学校の3年生の先生も久留米高専をよくご存知というか、「今年も例年と同じですよね~」という感じで訪問は終わります。

中学校の先生もお忙しそうですし、多分、他の高校からも入学案内の先生方がかなり多く回って来られているはずですので、あまり時間を取って頂いても恐縮ですので、なるべく早めに切り上げるようにしています。

中には、身内に高専出身者がいたり、理系の先生で高専のことが好き(?)な先生にご対応頂くと、色々と話し込んだりすることもありますが、レアケースです。

入学志願倍率、30年前は3倍を超えていましたが、最近は2倍近くを行ったり来たりしています。
少子化なので志願倍率が下がるのは仕方のないことなのですが、最低でも今のレベルをキープできればと思います。
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論文

2017年09月08日 | 研究
金曜日です!
ようやく、明日からは休みですね。

さて、論文。
私は専攻科2年の「技術英語」という授業を担当しておりまして、この授業では、専攻科1年次の中間発表で作った発表要旨(A4で2ページ)を英文で書く、というのも課題の一つにしています。

学生にとってみれば、専門の内容を英語で書くことは初めての体験になりますし、これだけの量の文章を英語で書くというのもおそらく初の経験になります。
「これ、グーグル翻訳で翻訳したの?」という、文章が全く駄目な学生もいれば、「これ、本当に自分で書いたの?」という、初めてにしてはかなりいい出来の学生もいて、またその出来が成績とはそれほどリンクしていないのが面白い所だったりします。

で、学生の書いた英語は私の方で添削しているのですが、一方、自分の書いた英語の研究論文は英語ネイティブの方に添削してもらっているので、学生の英語を添削しつつ自分の英語を添削してもらう、という状況がなんとなく面白かったりします。

私の書く英文はやはり非ネイティブですので、8割程度の正確さしかありませんし、細かい所はやはり間違えたりします。
とはいえ、学生が初めて書いてくる英文は良くて5割程度の正確さしかありませんので、そういう意味では自分が添削するのも悪くはないんだろうと思います。

ま、誰かに添削してもらって、自分でそれを直して、というのを繰り返すことでしか文章力は身に付かないと思いますので、学生もこの授業を通して英語力を高めてくれればうれしい所です。
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