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多聞 きもの手帳 <男の着物日記>

男の着物、和服で外出、着物関連図書、その他いろいろ

当方ニ迎撃ノ用意アリ!!

2008年12月17日 | 男のきもの図書室
「覚悟のススメ 」 山口貴由  (チャンピオンREDコミックス) そこで、唐突だが漫画の話題に飛ぶのである。 「葉隠」の世界を基礎にした娯楽漫画があるのだ。 それは1994年~96年に週刊少年チャンピンに連載された山口貴由の「覚悟のススメ」である。 主人公の名前は葉隠覚悟(はがくれかくご)、敵役は主人公の実の兄である葉隠散(はがくれはらら)。 主人公が「強化外骨格」というアームドスーツを着装 . . . 本文を読む

「葉隠」の武士道

2008年12月16日 | 男のきもの図書室
前回のつづき。 「葉隠」の内容を私の独断で分類してみると以下のようになる。 一、武士道の精神、武士としての生活の心得についての記述。 二、武士道を遂行するための、具体的な秘訣や処世術。 三、歴史的事実や伝聞の話を単純に述べたもの。 四、武士道とはあまり関係のない著者の考えや感想。 ここで問題なのは、「一」の内容と「二」の内容が矛盾することが多いという事である。 まず、山本常朝が考える武士道を . . . 本文を読む

「葉隠」 武士道といふは、死ぬことと見つけたり

2008年12月16日 | 男のきもの図書室
「葉隠」 山本常朝 (岩波文庫 上中下) ★原文に校註つき 「葉隠」 山本常朝  (中公クラシックス) ★現代語訳 「葉隠」は、江戸時代中期の九州鍋島藩にいた山本常朝という侍が、田代陣基という人物にに口述筆記させた書物である。 江戸幕府の形骸化した骨抜きの武士道に対して、本当の武士道を伝えようとあらわされた本なのだが、その極端な内容から当時は禁書となっていたらしい。本来は口伝するものであり、「葉 . . . 本文を読む

武教小学

2008年12月13日 | 男のきもの図書室
江戸時代に武士が官僚化する際には、幕府が林羅山らの朱子学を武士の倫理として導入し、儒学的な武士道が形成されていった。 今回は、江戸時代の武士道教育を知るために、当時武家の子弟の武士道教科書として普及していた山鹿素行(1622~1685)の「武教小学」を読んでみた。 「武教小学」は「武教全書」という大部の本の第一章として置かれた小文で、武士としての心得を簡潔に述べたものである。 読んでみると、今日 . . . 本文を読む

「面白いほどよくわかる武士道」

2008年12月11日 | 男のきもの図書室
「面白いほどよくわかる武士道―時代とともに受け継がれた日本人の精神の源流」 武士道を図解した本。 武士道をこんな本を読んで理解しようなんて笑止千万、なんて笑っていけない。 「サムライとヤクザ」でも紹介されているが、江戸時代には、本物の武士を読者対象とした「武士道マニュアル本」が多数出版されていたのだ。江戸時代の武士が武士道を忘れていった証拠でもあるわけだが、武士でもない私がこのような本を必要とし . . . 本文を読む