70年代に少しはやった漫画/アニメに永井豪の「ドロロン えん魔くん」がある。
この漫画/アニメのヒロインである 「雪子姫」 が着ているのは、なんと股下すれすれのミニの着物だ。
あるブログにこの雪子姫の格好のことが書いてあって思い出してしまった。
そこで「ウエスト締め」で胸を強調した着方を自分のなかで「雪子締め」と呼ぶことが今決定した(笑
それにしても、画像検索で引っかかったのが上のフィギュアであ . . . 本文を読む
和服においては、男女で帯を締める位置がずいぶん違う。女性はへそよりずいぶん高く、男性ではへそより若干下で締める。
洋服と全く違い、上下が一つで直線裁断である着物は、「ずん胴」 に着こなすほうが綺麗に見えるため、一番細くなっているウエストでキュッと締めるとおかしな着姿になってしまうのだ。
しかし、和服に慣れないうち違和感があるのは当然である。
街で出くわす浴衣のお嬢さんを見るとやはりウエストに近く締 . . . 本文を読む
左前(ひだりまえ)
1.着物の右の衽(おくみ)を左の衽の上に重ねて着ること。死者に着せる経帷子(きょうかたびら)はそうする習慣があるため不吉なものとされる。左衽(さじん)。
2.物事が順調にいかないこと。特に、金回り、商売などが巧く行かなくなること。落ち目になること。左回り。左向き。
以上が辞書の記述なのですが、すぐに理解できたでしょうか。
右前―右の衽の上に左の衽を重ねる―正しい着方。
左前― . . . 本文を読む
「セル」の他にも今はあまり使われなくなった言葉がある。例えば「スフ」あるいは「ス・フ」である。
辞書の類をひくと「ステープルファイバーstaple fiber(短繊維)の略」と書かれているが、これでは何のことか分からない。
古い本や雑誌を読んでいてこの「スフ」に出くわしても、文脈からあまり質のよくない合成繊維のことなんだと想像するにとどまっていた。
しかし、今回調べてみるとかなり複雑な事情がある . . . 本文を読む
森田たまの「もめん随筆」を読んでいると「セルの着物」という耳慣れない言葉に出くわした。これは戦前に春先や秋口の着物として流通していた毛織物のことだそうだ。
綾織の洋服地を表すsergeをセルジと読み、縮んで「セル」となったらしい。
セルは日常の着物として普及していたらしく「セルの季節」「セルの頃」という言い回しもよく使われたようだ。かつては愛知地方で主に織られていたらしいが、今はもう毛織物のきもの . . . 本文を読む