キュートなバアサンになるために

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『給食のおにいさん 卒業』 遠藤彩見

2014-08-10 22:58:29 | 読書
    
 今日は台風の影響なのでしょうか、一日中 お天気が悪く、スポーツクラブに行く勇気が出ず、結局一日中ベッドに寝転んで読書、という 一番私の好きな時間の過ごし方をしてしまいました

 『給食のおにいさん』シリーズは第三作になりました。
しかし サブタイトルが『卒業』・・・最終巻ではないのでしょうか? 帯には第三作となっていましたが 第四作はないのでは?

 子ども嫌いで 無愛想な佐々目宗は腕に自信はあるものの どこのレストランに勤めても長続きせず とうとう臨時の給食調理員として働くことになった。
そこで出会った子供たち、同僚、上司たちと共に過ごし、彼は少しずつ変わっていった。

 前作では 給食調理員を辞め シェフとして生きていく決意を固めた宗ですが 今回はいよいよ アルバイトでホテルの厨房で働きながら給食調理員を続けていました。
今回は 今 社会問題にもなってきている 給食費を払わない保護者と向き合ったり、その子どもの悩みを解決しようと働いたりします。
それから 新しく入ったあまりやる気のみられないスタッフと今までいた調理補助員たちとの間に入って苦労したり、上司のために動いたり、と人と関わることが嫌いだったはずの宗が人のために一生懸命に動きます。
 そして自分自身のことも 自分が本当にやりたかったことに気付き、彼は変わっていきます。

料理は味がすべてだ、口に入れたらそれで終わりだ、と思っていたけど『料理は食べた人の中に残る。栄養は、体になって、気持ちは思い出になって。料理は永遠にもなれる。』と学びます。

 彼は あこがれのシェフのいるホテルの正社員になることになりました。
厳しい現場で心が折れそうになった時、給食室の上司がホテルのシェフに推薦状を書いてくれていたことを知らされます。

 外のお天気は最悪な日でしたが 私の心の中は晴々しました。

三冊一緒に読んでいただけると 宗の成長がよく伝わってきます。 そして自分もお世話になった給食を作ってくださっていた方たちの苦労を改めて知ることができます。

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