以前テレビの情報番組でおもしろい写真集のことを特集していました。
ある写真家が自分の家族をコスプレさせて写真集を作った、というものだったのですが・・・・
どうやらそれが写真家浅田政志さんの写真集だったようです。
その浅田さんの写真集『浅田家』と『アルバムのチカラ』が原作の映画が今日観た『浅田家』です。
前半は浅田さんの家族と彼の生い立ちについて。何を撮りたいかわからなくなり怠惰な暮らしをしていた彼が『人生最後の一枚に何を撮るか?」という問いに答えて家族写真を撮ることに気づいたこと。
後半はいろいろな家族写真を撮っていた彼が東日本大震災で写真洗浄のボランティアを始めた経緯などが描かれていきます。
テレビで観たコスプレをした家族の物語というものが気になりとにかく映画館に行ってきました。
浅田さんのドキュメンタリーではないのですが 彼が経験した思いを多く描いていると思います。
浅田家と同じ男の子ふたりの家族構成の我が家、お母さんの思いがよく分かり「そうだよねえ~、大変だよねえ~」なんて思ってしまいました。
それから浅田さんと奥さんの関係がどうみてものび太としずかちゃんに見えて仕方ありませんでした。
津波で父を亡くした少女が父の写真だけが見つからず一生懸命探すエピソードが出てきます。 そして政志はなぜ父親の写真がないかを気づきます。
そう、お父さんはいつも家族の写真を撮っていたからお父さんを写した写真はもともとなかったのです。
写真ってその時の時間、思いを切り取って残す大切なものなのですね。
私はこの映画、好きです。お勧めです。