キュートなバアサンになるために

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『ハピネス』の中の死生観

2007-02-05 18:47:00 | 読書
 前から読みたかった 嶽本野ばら様の『ハピネス』を読みました。

「私ね、後、一週間で死んじゃうの」

そんな衝撃的な言葉からこの本は始まります。
野ばらさんの本に出てくる『死』、どうも私が普通に考えている『死』とは違うように思います。
死んでしまっても、いや、死んでしまうからこそ純粋無垢な愛がある、というか・・・
 愛する人が死んでも なお自分たちは一緒で幸せだ、とか・・・

 ある意味アンデルセンの童話の死生観につながるところがあるんじゃないかなあ、などと私は思ってしまいます。
アンデルセンの『マッチ売りの少女』なんて死ぬことによって安息を得られるという話だ、と昔、大学の講義で聞いた記憶があるので・・・
 アンデルセンほど暗くはなく、むしろ妙に明るい死、という感じがします。

勿論、この話は死の話ではなく純粋な愛の話なのですが・・・

 そろそろ『死』が身近になりつつある年代なので ああ、こういう『死』の捉え方もあるのかなあ、と驚かされたり・・・

 嶽本野ばらさんの本で一番最初に読んだのが『下妻物語』で、それが すごく良かったので次々に読んではいるのですが・・・
 私にはついていけない世界、かも・・・
そのわりには次々と読んでるんですが・・・

 でも、『下妻物語』『それいぬ』は私、好きです、本当に。
『下妻物語』の主人公のたくましさ、いいです、うらやましいです。
コメント (2)
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