for the best performance

関心事 原発、放射能、化学物質の蔓延、大気と水と土地、外国人流入、宇宙、

中国の米10%がカドミウム汚染、イタイイタイ病発生 2011.2

2011-02-15 21:19:36 | Weblog
中国の米10%がカドミウム汚染、イタイイタイ病発生
サーチナ 2月15日(火)14時12分配信

 ある調査によると、中国国内で販売されている米の10%には、基準値以上のカドミウムが含有されているという。カドミウムが多量に含まれている米を食べ続けることで、骨の病気が起こる可能性が高い。しかし、専門家が心配するのは、政府や医療機関がこの病気の根本原因を把握していないことや、何よりも、中国には重金属に汚染された土壌での栽培基準がなく、汚染が深刻な土壌でも稲が当然のごとく育てられているという事実だ。財新網などが報じた。

 84歳になる李老人が、小さな袋に入った米を見せてくれた。純白で艶があり、ふっくらした米粒だ。一見した限りでは、異常があるとは全く思えない。しかし、成分検査の結果、基準値をはるかに超えたカドミウムが検出された。地元の人々は、このような米を「カドミウム米」と呼んでいる。

 化学元素周期表48番目の重金属・カドミウムは、自然界では化合物として鉱物中に存在し、人体に入ると極めて大きな危害を及ぼす。

 李老人は、自分の奇病と米との間に関係があるのではと疑いを持った。老人は体こそ丈夫だが、この20年間は、歩くことがひどく苦痛だった。100メートルも進まないうちに、脚とすねに耐えがたい痛みが襲った。

 医者は明確な診断を下せなかった。そこで老人は、自ら「軟脚病」と病名をつけた。老人が住む広西チワン族自治区桂林市陽朔県興坪鎮思的村には、彼と同じような症状を患う老人が10人以上いた。

 定年退職して故郷の村に戻った1982年から28年間、李老人はこの村で生産された米を食べ続けてきた。いくつかの研究論文によると、同村の水田土壌は、1960年以前から、カドミウムに汚染されていることが実証済という。当然、この村で生産された米のカドミウム含有量も、基準値をはるかにオーバーしている。

 医学書によると、カドミウムが長年にわたり人体に入り続けると、骨の痛みが引き起こされる。日本では、1960年代に富山県で精錬所が流した排水が原因で多発、「イタイイタイ病」と命名された。「イタイイタイ病」の症状と李老人の言う「軟脚病」の症状は酷似している。多くの学者も、思的村村民の症状は、「イタイイタイ病」の初期症状であると指摘した。

 このような症状が発生しているのは、思的村だけはない。国内各地の住民が、カドミウム汚染による症状を訴えている。

 農業部門によるここ数年のサンプリング調査のほか、専門家の研究によって、中国の米の約10%には、基準値を超えるカドミウムが含まれることが明らかになった。米消費量が世界一の中国にとって、この事実は極めて深刻だ。(編集担当:松本夏穂)

【関連記事】
【中国人に聞く】カドミウムに汚染されたコメについてどう思いますか?
中国産の食品、「病死した家畜肉の販売」にもっとも不信感=中国
機内食から「いも虫」…怒りの女性「暴露だ!」=中国南方航空
小学生の研究結果「キノコの9割に蛍光増白剤」工商局は否定―北京
中国都市部の住民はコメの汚染問題を心配している?(中国世論調査)
市場で売られているコメの10%から基準値を超えるカドミウム―中国
Record China 2月15日(火)18時28分配信


14日、中国の市場で売られているコメの約10%が、有害な重金属であるカドミウムに汚染されていることが分かった。写真は湖南省産のコメ。
2011年2月14日、中国の市場で売られているコメの約10%が、有害な重金属であるカドミウムに汚染されていることが分かった。財新網が伝えた。


南京農業大学の潘根興(パン・ゲンシン)教授率いる調査チームが2007年に全国の6地域(華東、東北、華中、西南、華南、華北)の主要都市・県で売られている91種類のコメの安全検査を実施したところ、10%前後から基準値を超えるカドミウムが検出された。調査結果は専門誌「安全と環境」に発表されたが、反響はほとんどなかったという。この5年前の2002年に中国農業部が全国で実施した検査でも、28.4%から基準値を超える鉛、10.3%からカドミウムが検出されていた。中国のコメの生産量は年間約2億トン、うちカドミウムに汚染されたコメは2000万トンに上る計算になる。

潘教授のチームによると、特に重金属汚染が深刻なのは湖南省と江西省。2008年4月に江西、湖南、広東省などの自由市場で抜き取り検査をしたところ、60%以上から基準値を超えるカドミウムが検出された。これらの地域はカドミウムを吸収しやすい酸性土壌であることも大きな原因だという。潘教授は「これほど汚染が深刻では、短期間で改善するのは難しい」との見方を示している。(翻訳・編集/NN)


【関連記事】
中国製子供用アクセサリーから発がん物質カドミウム―米国
中国製たばこから有毒重金属、13ブランドから「鉛」「ヒ素」「カドミウム」―豪州
インドネシアの水産物を緊急に輸入禁止!基準超す水銀・カドミウム検出で―中国
とどまるところを知らない重金属汚染=産業廃棄物や電子ゴミが原因―中国
<怖い中国事情>年110万人がタバコで死ぬ国=土壌汚染でタバコに重金属―中国紙
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする