医大生・たきいです。

医大生的独言。

過去問 based medicine

2014-10-08 23:59:52 | 医大生的生活

味が落ちてきてしまった日本酒が冷蔵庫に少し残っていたので、それを飲み干してしまおうと。しかし思いの外四合瓶の残りは少しではなかったので、飲み干した時には完全に酔っ払っていて一晩を棒に振りました。一人飲みなのに千鳥足のこのパターン多いダメ人間です。鍋の季節になったからなおさら。酒がすすみます。翌朝起きるのは寒いしなおさら苦痛です。医大生・たきいです。




修正液で2013から2014に訂正されたと思しき配られたレジュメ。

「手抜きかよ」

だなんて断じて思いません。お医者さんって本当に忙しいんだなと、自分の将来を憂いるばかり。笑

それに、去年のレジュメから抜本的改定があったりしちゃったら、試験の内容の変動も予想されるわけ。“過去問 based medicine”主義の不真面目な医学生としてはそれは困ります。前年度と同じ内容と聞いて逆に安心するという諸事情も…笑
いかんですねちゃんと勉強します。

試験対策には欠かせない過去問。この過去問の取り扱いというのも、噂によると大学によってかなり違うのだとか。うちの大学では、ネットで無料DLできます。良心的。

他の大学だと、意外や意外、むしろ過去問非公開のところのほうが多いみたい。教員側の手抜きなのでしょうか。問題作成が面倒で、一度作ったものを毎年使いまわしているけれど、それが広まると学生に丸暗記だけされて勉強されなくなって困るという考えなのかもしれません。この場合諸悪の根源は教員側にあるわけで、きちんと勉強したい人ほど不利益を被りそう。

過去問非公開型の大学では、売店で購入しなきゃなんないとか、学年全員で分担して暗記して、下の学年の為に復元問題を作っているとか、苦労されているところも多いのだとか。他大の友人から、試験対策の非公式裏サイトを見せてもらったこともあります。アクセスにはパスワードが必要だそう。ただでさえ勉強そのものが大変なのに、本質的ではないところに労力やお金を割かれてしまうのは、話を聞いていてかなり大変そうです。

医学部業界では、アメリカ医学教育のスタンダードに従おうとする“2023年問題”というのがあるそう。近い将来、学内の試験のあり方にも抜本的変革があるかもしれません。「不真面目な医学生が淘汰されていく」という話もあるようですが(笑)、膨大な医学をより勉強しやすくなるシステムが構築されることを望みます。高い能力をもつ学生は自分で勝手にやっていればいいわけですが、学生全体のシステムにサポートされ救われるのは、むしろ能力の劣る学生こそなのです。

過去問完全公開型の大学が完璧かというとそうでもありません。試験直前に暗記すべきことをイッキ飲みして、試験中に全部吐き出して、なんとか浮かせる。それは荒れた飲み会に同じ。身体的疲労が凄まじいから勉強した気にはなりますが、数日経てば頭の中に何も残っていなかったりするわけで虚しくなるもの。きちんとした過去問が手に入ってもこういうことになっちゃうわけで、問題はもっと根深いところにあるのかもしれません。

普段からきちんと勉強してれば何も問題ないよと言われてしまうと何も言えなくなっちゃうんですがね。笑







(気づけば試験まであとひと月で内心焦りだした人(笑))