東経大正門前 まんぷく処竹茂食堂親父の小言

母校東経大正門前で学生さん相手の食堂を営んでおります。お店の事、感じたことなどを書いていきます。

2022/02/06

2022-02-06 23:04:00 | Weblog
竹茂食堂で使っているお箸。手前はテイクアウト用のすす竹箸。奥は杉の間伐材を使った店内用の箸。どちらも国産です。間伐材の箸は北海道産などもあるのですが、当店では輸送の環境負荷などなどを考え、比較的近い秩父の山の間伐を使い知的障害者施設で作られた物を使っています。
一時期、割り箸は環境に悪影響だという意見が大勢をしめ、エコ箸と言われる箸が飲食店を席巻しました。竹茂食堂はその流れに反し現在も割り箸を利用しております。しかし、成長が早く使っても環境に優しいと言われる竹と間伐材を使用しているんです。個人的には、間伐材を利用する事で、森林育成にも微力ながら貢献しているのではと思っております。使い回しの箸でも、それを作る環境負荷はかなりの物。長く使えば環境に優しいものになると思うのですが、実際、割り箸、エコ箸どちらが環境に優しいかなんてそう単純には解らないと思うんです。
あの当時、SNSなどでも、今日からマイ箸を使いますなんで盛んに発信している方々がいらっしゃったのですが、そのマイ箸は寿命を全うするくらい使われたのでしょうか?もし、買って直ぐに使うのやめちゃったら環境には優しくなかったかもですね。
同じようにレジ袋廃止に伴って重宝されるようになったエコバッグ。コレだって寿命を全うさせてあげなければ、環境には全然優しくないですよね。環境に優しいし、再利用もできるという風に言われる紙袋。でも、紙作るのには、沢山の水使ったり手間暇、環境負荷も結構な物だと思うんです。さらに、レジ袋と紙袋だと重さ、体積も全然違うので輸送に伴う環境負荷だって考えなきゃダメだと思うんです。
持続化可能なとか、SDGsなんて言葉が叫ばれ、マスコミ、企業、大学、いろんな取り組みがされていますが、目先の考えで動くのではなく、よくよく考えて、何が正解かを見極めなければと思っております。