The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

へラクレウム・スフォンディリウム  Heracleum sphondylium

2021-06-29 10:33:42 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ハナウド(ヘラクレウム)属、ヨーロッパ、北アフリカ、などに分布、多年草、

学名:Heracleum sphondylium、

和名:ハナウド、

英名:Eltrot、Hogweed、Common Hogweed、

葡名:Branca-ursina、Canabras、Esfondilio、

2011年6月、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ハナウド属は太い茎と紫色から白色の花房がある背が高く粗い植物。茎は直立し、太くて中空で、まばらに長毛が生える。葉は3出複葉~羽状複葉。小葉は浅裂~中裂し、先が尖り、鋸歯がある。葉面にも柔らかい毛が生え、葉柄の基部は大きな鞘になる。

 

茎頂の大散形花序に小さな白色の5弁花を多数つける。大散形花序の柄は20~30本。周辺の花は内側の花より外側の花弁が大きく、最も外側の花弁が最大で先が2深裂するのが特徴。シシウドは開花が夏から秋。周辺花の花弁が大きくならない。

 

果実は扁平な長さ約1㎝の広卵形、隆条は隆起しない。

 

越年草または多年草。根も茎も太く、茎は中空になる。葉は3出葉または羽状複葉になり、ふつう厚くない。花は大きな複散形花序になり、頂生するものは両性で実り、側性のものは雄性で実らないものが多い。花弁は白色になり、花序の外側の1花弁が大きく、2深裂する。果実は平たく、油管は分果の途中で切れ、表面側の各背溝下に1個、分果が接しあう合生面に2個ある。ユーラシア、北アメリカ、北アフリカに広く分布し、約70種が知られている。一部は薬草やスパイスとして用いられるが、コーカサス原産のジャイアント・ホグウィード (H. mantegazzianum) は光線過敏を引き起こすため恐れられている。日本では2種が分布する。

 

日当たりの良い草むらや道端に咲く。ヘラクレウム・フォンディリウムでした。  

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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ神話に登場するヘラクレスの名に因んでいる。種小名は「体節のある」の意で、茎の容姿を示している。

ヘラクレウム・スフォンディリウムはセリ科の多年草である。茎は中空で、表面には縦筋が入る。葉は、長さ50㎝程度となり、3回羽状複葉で、小葉は更に裂する。6~10月頃、茎頂に複散形花序を出し、白色の5弁花を多数つける。本種の花は、カブトムシ・スズメバチ・ハエなどの昆虫により受粉される。花後に は長さ1㎝程度で楕円状の果実をつける。開花時の臭いから、英名では hogweed(ブタクサ)と呼ばれている。(GKZ植物事典より) 

 

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