The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

キナラ・フュミリス・白花 Cynara humilis

2021-06-13 10:00:28 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、チョウセンアザミ属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、

学名:Cynara humilis、

和名:コガタチョウセンアザミ(小型朝鮮薊)、コビトチョウセンアザミ(小人朝鮮薊)、

葡名:Alcachofra-de-são-joão、

2012年6月、2015年5月23日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年5月28日、6月6日、、2021年6月9日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

キナラ・フュミリス Cynara humilis の花。普通は紫で白花は珍しい。日当たりの良い草むらや道端に咲く。後ろに写っている紫色が普通種。

 

花の直径は7~8cmと大きい。コルク林や道路脇、牧場に自生している。草丈は30cm~1mほど。

 

 

fhumilis はラテン語で背丈が低いという意味。2mを超すのが当たり前の cynara 属の中では、せいぜい1m程度にしかならない。同じキナラ属のチョウセンアザミは2mほどになる。それより小型で、葉の切れ込みが深い。

 

チョウセンアザミ属は地中海沿岸地域からヨーロッパにかけて、約10種が分布。属名の cynara=cyno は犬を意味する kuon に由来、花のまわりの刺が、犬の歯に似ていることから。

 

キナラ・フュミリス Cynara humilis でした。

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名は、cyno(=犬)に由来した植物名からで、総苞片についた刺が犬の歯に似ていることからと言う。種小名は、「小形の」の意。

キナラ・フュミリスは、キク科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の開けた草原地帯に自生の見られる野草である。我が国でも食用野菜として知られているアーティーチョークの仲間であり、本種も、食用とされるという。茎は直立し、草丈は30~100㎝程度となる。葉は、20~30㎝程度で、縁部が 深裂するために葉軸を中心に先端部が刺状突起となった三角状の裂片が電動鋸の歯のように互い違いに並んだ形となる。5~6月頃、茎頂に径7~8㎝程度の頭 花をつける。花色は、紫色であるが、希に掲載した写真に見られるように白花種(Cynara humilis f. alba)もある。総苞の周囲には多数の刺状突起が並ぶ。 (GKZ植物事典より)

 

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