The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ユーフォルビア・パラリアス Euphorbia paralias

2022-11-30 11:40:28 | ポルトガルの野の花

トウダイグサ科、Euphorbiaceae、トウダイグサ属 、地中海沿岸地域原産の多年草、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布、

学名:Euphorbia paralias、

和名:ユーフォルビア・パラリアス、英名:Sea Spurge、葡名:Morganera-das-playas、

2014年7月3日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ユーフォルビア・パラリアス Euphorbia paralias の花。茎頂の散形花序に黄緑色の花。花の直径は1cm未満。多肉質で無毛の多年草。

 

切ると有毒のユーフォルビンを含む白い乳液が出る。

 

葉は卵形で茎に密生する。

 

草丈は20~50cmほど。強い潮風を受け、大西洋の水平線をバックに。

 

海水浴場付近などの砂地に群生するユーフォルビア・パラリアス Euphorbia paralias でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ローマ時代の医師 Euphorbus の名に因んでいる。種小名は「浜辺の、海岸線の」の意。

ユーフォルビア・パラリアスはトウダイグサ科の多年草である。学名の種小名に示されるように、海岸線の砂浜に自生する耐塩性の常緑多年草である。根は地中深く入り、塩分の含まれていない水を取り込めるようになっているという。茎基部は木質化し、海風に耐えられるようになっている。この下部の木質化して茎から分枝をし、複数の茎が叢出する。草丈は20~50㎝程度で、70㎝を超えることは無いという。茎の周囲には卵状の葉が瓦重ね状に無数に密着する。この葉は、表面にワックスがけをしたようなコーティングされた状態で、海風からの蒸散を防ぐようになっている。加えて、葉が密着しているのは、葉の基部に雨や霧の水分を蓄えられるようになっている。そのために、葉は上部ほど大きくなっている。更に、本種の茎葉を傷つけると白色の乳液を出すが、傷ついた部位を自己治癒する効果があるという。因みに、この乳液は人体には有毒である。3~7月頃に、茎上部に花柄を伸ばし、トウダイグサ科特有の杯状花序を出し、径1㎝程度で黄緑色の花を数個つける。雌雄異株。花後には丸い蒴果をつけ、表面には3本の溝がある。果実には3個の卵形種子が内包され、アリや風によって拡散される。個の種子は、耐塩性があり、2年間も海面を漂流し、自己の定着可能な地を求めると言う。本種は、今日、オーストラリア(西部)やニュージーランドでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

 

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