山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蛇紋岩地帯の「枯山」を散策する

2014-05-18 21:55:25 | 旅行・散策
 昨日とは反対側の浜松市「熊」の辺境、「枯山」をめざす。
 ここいらは蛇紋岩地帯で保水力がなく樹木の成長が悪いことで、杉・檜の植林が避けられたようだ。
 つまり、「枯山」という名称のとおり役立たずの山だった。
 しかし、そこに生命維持を戦略とする植物がある。
 「渋川ツツジ」が代表的だ。

                      
 さらに、そこに群生する「ヒメカンアオイ」を食草とする「ギフチョウ」の生息地としても有名だ。
 その「ヒメカンアオイ」を保護するために、山道の真ん中にカンアオイの周りに石で囲んであるのがよく見られた。
 
           
 ユリ科の「シライトソウ」が所々の道際に咲いている。
 「<白糸荘>というアパートの名前で覚えるといいね」と誰かが言う、

                      
 野生ではじめて見た「カザグルマ」(キンポウゲ科)は、いわゆる「テッセン」にそっくり。
 目の前にこの大きな花があること自体が不思議に思えた。

      
 さらには、「カキノハグサ」(ヒメハギ科)もいくつか咲いていた。
 葉が柿の葉に似ているというがあまり納得がいかない。
 同時に、「ヒメハギ」の紫の小さな花や「ツクバネウツギ」「コゴメウツギ」の花も発見。

 眺望も素敵だが、植生が豊かなのにいくども感心する。
 捨てられた山に素敵な植物・昆虫が楽園を形成しているのだ。  
コメント
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